Archives for posts tagged ‘カタチ’

週末 新作の雛型作り

来年の個展に向けて新作に取り組んでいますが、地を這うカタチは順調に進んでいます。もうひとつの塔を形作る集合彫刻は、構造体になる木組みを考えなければならず、紙で雛型を作ってから取り組むことにしました。雛型は簡単なものにしよ […]

週末 課題の克服へ向けて

週末になると朝から工房に籠って制作三昧になります。陶彫は何年やっていても新たな困難に直面します。新作ごとにイメージしたカタチを作るので、その時その場面で新たな問題が生じるのです。成形上の定型がない故に起こる困難ですが、七 […]

陶紋による造形簡潔化

陶紋は立方体や直方体といった矩形がベースになって、表面に変化をつけて展開していく連作です。陶紋の前には、球体都市の連作をやっていました。球体都市は40個ほど作っていたので、陶紋もほぼ同数にしていく予定です。陶紋は今夏発表 […]

週末 陶彫の難しさ実感

今日は朝から夕方まで工房に篭って制作三昧でした。今日は新作陶彫の成形を行っていましたが、改めて成形の難しさを実感しました。陶芸は電動ロクロの技術に熟練を要します。何度も同じものを作っていくうちに手馴れしてきて上達していく […]

蛙のカタチ

今月のRECORDのテーマが「跳」なので、気儘に思いついた動物や昆虫を描いてみようと考えました。そこで跳ねる定番として蛙を取り上げました。蛙は成長過程でオタマジャクシから足が生えて蛙に変わる不思議な生き物ですが、自分は農 […]

ルイーズ・ニーヴェルスンの黒い彫刻

先日出かけたDIC川村記念美術館「BLACKS展」に15点もの作品が展示してあったルイーズ・ニーヴェルスンは、自分がかなり前から注目している女流彫刻家です。自作と似ているとすれば、全体に黒い色彩を施して箱型に詰め込んだ半 […]

週末 炎神と木霊が棲まうところ

朝から工房で作業に勤しみました。今日は木彫一辺倒ではなく、先日成形を終えて乾燥を待った陶彫部品の追加分があって、その陶彫の化粧掛けと仕上げを行いました。久しぶりに陶彫をやり、夕方窯入れをしました。窯のスイッチを入れてしま […]

三連休 陶彫追加&木彫荒彫り

三連休の中日です。朝から工房に行って制作三昧です。午前中は陶彫追加制作で成形をやっていました。陶土をドベで接着したり彫りこんだりしてカタチを整えていました。典型的なモデリングです。通常の彫塑と異なるのはカタチの内側ががら […]

遅々として進まぬ荒彫り

三連休の中日です。朝から工房に篭って木彫の荒彫りをやっていました。なかなかイメージ通りにならず、何度も木材に鉛筆で線を書き込んでは消していました。蔓のような木の根のようなモノが蛇行して這っていく状況を作ろうとして苦戦して […]

週末 「発掘~地殻~」の木彫開始

昨年発表した「発掘~混在~」は厚板にレリーフ状の彫り込みを入れた直方体を作り、それを6点縦に並べて屏風仕立てにしたものです。今回の「発掘~地殻~」も屏風仕立てにしようと考えています。ただ厚板は使用せず集積材を使います。つ […]

「シャガールとマティス、そしてテリアード」展

先日、神奈川県立近代美術館鎌倉館で開催中の「シャガールとマティス、そしてテリアード」展に行ってきました。シャガールやマティスの色彩の美しさに改めて感動しました。展示されている作品は美術出版・編集者として知られたテリアード […]

苦しみの中で掴むカタチ

自分は彫刻の制作を通して表題のようなテーマを考えましたが、生活全般にわたって苦労が報われる瞬間があると思います。もちろん徒労に終わることもあります。彫刻制作に関して言えば、彫刻を始めた若い頃に比べれば、多少なりとも失敗は […]

三連休 自分の力量を思い知る

この三連休は陶彫制作にどっぷり浸かった時間を過ごしました。昨晩出かけた高架下ライブ以外は、全て陶彫制作ばかり。手が荒れ放題でガサガサになりました。今日の成形は失敗と隣り合わせで、途中でカタチを大きく変更して何とか作り上げ […]

造形の素材変換

かつて木彫によるテーブル彫刻「構築~包囲~」と「構築~解放~」を作りました。サークル状の厚板を複数の細い柱で支える構造で、量というよりは線と面で構成される軽やかな作品として作ったつもりです。この作品の造形イメージを陶彫で […]

最少形態で最大空間

展示空間一面に広げられた物質。小さな単位を点在させることで大きな空間を獲得するインスタレーション。壁に掛けられ、床に置かれ、空中を浮遊するカタチ。言うなれば最少形態を撒いて最大空間を創出させる装置に、自分は今後の自己表現 […]

トレーニングに関する雑感

スポーツにはトレーニングがつきものですが、創作行為や物事の発想にもトレーニングが必要だと感じます。創作における日々のトレーニングは、イメージ力を高めると確信しています。私の場合のトレーニングはRECORDで、一日1点の小 […]

再び、カンディンスキー

「再び、カンディンスキー」という表題をつけましたが、20世紀初頭に活躍したロシア人前衛画家カンディンスキーに関する文章は、「再び」どころではなく再三再四NOTE(ブログ)で取り上げてきました。書店に行ってカンディンスキー […]

どこまで修整が許せるか…

どこまで修整が許せるか、これは作品制作における素材が意図に反して起こすアクシデントのことです。自分の制作を突き詰めていく修整(修正)のことではありません。たとえば木彫における木材の裂け目、石彫における石材の割れ目、自分の […]

窯を開ける瞬間に思うこと

陶彫制作の最終段階である焼成。窯に作品を入れた時から、窯の中が気になって仕方がないのです。今回の窯入れは、自分の作品では最大の大きさで、窯内に隙間がほとんど出来ません。しかも乾燥中にヒビが数箇所見つかって、焼成前に壊そう […]

12‘評壇より

「陶彫で遺跡からの出土品みたいな抽象オブジェを作り、それらを屏風パネル、箱形置き物、残決単品の三様に仕立てて展示。これも新品を古物に偽装しているその意外性が趣向であり、見せどころとなっている。」という寸評がビジョン企画か […]

造形美術としての文字

書道展に行くと自分は文字を抽象絵画として見てしまいます。文字には意味があるわけですが、その意味を文字から排除し、純粋な構成として画面を捉えて楽しんでいます。もちろん伝達するために書かれた文字を絵画的に見るのは困難です。書 […]

色鉛筆 表現の幅広さ

最近のRECORDに色鉛筆を多用しています。RECORDとは自分に課した一日1点作品を作るもので、大きさはポストカード大、机上で出来る小さな絵画と考えています。今までいろいろな技法を使いましたが、鉛筆で下書きし、アクリル […]

金沢の「工芸未来派」展

今夏、石川県金沢に出かけた目的のひとつは金沢21世紀美術館を見てくることでした。昔、金沢を訪れた時には金沢21世紀美術館はありませんでした。美術館は兼六園に近い場所にありました。円形をした開放的な建物は、いかにも現代美術 […]

週末 陶彫の彫り込み

今日は青空に入道雲が浮かんだ真夏らしい一日です。朝から工房に篭り、大型扇風機を回しながら制作に汗を流しました。今日は新作の陶彫成形を1点行いましたが、前に成形が終わっている数点の作品の加飾もやりました。加飾は陶土の表面に […]

週末 陶彫制作に没頭

今日は週末なので朝から工房にいました。ただし、この1週間は仕事から帰ると工房に出かけ、2時間程度制作をやっていました。日によっては1時間が限界という時もありました。その制作の流れのまま週末を迎え、今日は朝8時過ぎから午後 […]

週末 猛暑の工房

このところ連日猛暑が続いています。今日も朝から30度を上回り、空調のない工房は大変な暑さに見舞われました。じっとしていても汗が流れる蒸し風呂状態の工房で、座布団大のタタラを数枚作り、RECORDの彩色をしました。タタラは […]

夢に現れる壁のイメージ

最近見た夢の話です。どこか美術系大学の敷地の片隅のような場所に自分の作品が置いてありました。コンクリートの建物の庇の下にちょっとしたスペースがあって、そこにシートで覆われた巨大な直方体がありました。シートを取り除くと、壁 […]

渦巻く陶彫のイメージ

現在制作中の新作屏風に接着する陶彫部品には、渦巻きの彫りこみ加飾をしています。渦巻きは自分のイメージに再三現れてきます。内から外へ、または外から内へ導く動きが渦巻きにはあって、カタチに緊張感を持たせつつ様々な展開を可能に […]

夜の加飾作業

先週は2回ほど職場帰りに工房に立ち寄りました。RECORDの彩色が主な作業でしたが、今週は成形が終わっている陶彫部品に加飾をしたいと思っています。夜の時間帯は身体の疲労度にもよりますが、気持ちが集中できるのです。成形した […]

週末 成形に明け暮れる

今日は朝から工房に篭って、新作陶彫の成形に明け暮れました。今日までで成形の終わった陶彫部品は7つあります。そのうち一番大きな陶彫部品には加飾を行いました。新作屏風三双(6点)のうち1点目の陶彫部品の成形がほぼ済んだところ […]

陶彫成形に関する雑感

新作屏風を作り始めて感じたことを書きます。NOTE(ブログ)はHPとして公開していますが、それを承知で自分のメモで使っていることが結構あります。今回は制作の裏事情ですが、自分の備忘録として記そうと考えました。新作屏風は原 […]