Archives for the Month of 5月, 2021

新作完成の5月を振り返る

今日で5月が終わります。今月は個展図録用の写真撮影が昨日あったために、これに間に合わせるために夢中になって制作に明け暮れた1ヶ月だったと言えます。31日間のうち工房に行かなかった日は2日だけで、29日間は朝から夕方まで工 […]

21’図録用の撮影日

今年の7月に個展で発表する新作の図録を作ることになり、今日がその撮影日になりました。前から決めていた日程だったものの、作品を撮影できるまで仕上げていくのは大変で、この日のために奮闘してきたと言っても過言ではありません。言 […]

週末 撮影前の作品準備

週末になりました。明日が図録用の写真撮影日で、今日のうちに撮影が出来るところまで作品を完成させていく必要があります。「発掘~盤景~」は陶彫部品が出揃い、20点で円形を構成する土台が何とか終わりました。厚板材を加工して鋭角 […]

「状況-ファン・ゴッホとの関わり」について

フランス人の芸術家ゴーギャンの生涯の中で、劇的とも言える一幕があり、そのドラマティックな事件がゴーギャンを美術史とは関係なく、世界的に有名にしたと言ってもよいと思っています。それはオランダ人の画家フィンセント・ファン・ゴ […]

「発掘~盤景~」最後の窯入れ

今月30日(日)に迫った図録用の写真撮影日。そこから逆算すると最後の陶彫部品の焼成をやらないと撮影に間に合わなくなります。残った3点の陶彫部品の乾燥具合を確かめて、昨晩窯入れを行いました。計算上ではこれで全ての陶彫部品が […]

「木彫」について

「中空の彫刻」(廣田治子著 三元社)の「第二部 ゴーギャンの立体作品」の中の「第3章 彫刻的陶器への発展と民衆的木彫の発見(1887末~1888末)」に入り、今回は「5 木彫」をまとめます。ゴーギャンの立体作品と言えば、 […]

「グロテスク」について

「中空の彫刻」(廣田治子著 三元社)の「第二部 ゴーギャンの立体作品」の中の「第3章 彫刻的陶器への発展と民衆的木彫の発見(1887末~1888末)」に入り、今回は「4 グロテスク」をまとめます。グロテスクとは何でしょう […]

「陶器から彫刻へ」について

「中空の彫刻」(廣田治子著 三元社)の「第二部 ゴーギャンの立体作品」の中の「第3章 彫刻的陶器への発展と民衆的木彫の発見(1887末~1888末)」に入り、今回は「3 陶器から彫刻へ」をまとめます。ゴーギャンの作り出し […]

週末 「構築~視座~」の彩色

今年の7月個展には2点の大きな作品を出品する予定です。目玉は複数の陶彫部品で構成する「発掘~盤景~」ですが、もうひとつは木彫のみで作った「構築~視座~」です。この作品はテーブル彫刻で、楕円状の卓を4本の木彫した柱で支えて […]

週末 土台の完成に向けて

公務員を退職してから週末の意識が薄れてきていますが、NOTE(ブログ)のタイトルには週末を明記して、新作の制作状況を書いていきます。まず「発掘~盤景~」は陶彫部品の制作が既に終わって、窯入れの順番を待っている状態です。小 […]

次なる作品のイメージへ…

現在作っている新作が佳境を迎え、肉体的にも精神的にも苦しい状況の中で、私には次なる作品のイメージが降って湧いてくる癖があるようです。現行の新作は土台に砂マチエールを施し、また同時に土台を追加して制作しているため、工房の至 […]

「発掘~盤景~」砂マチエール開始

新作「発掘~盤景~」の木材による土台加工がまだ完全に終わっていませんが、出来ている土台に今日から砂マチエールを施す作業を開始しました。砂マチエールは20年以上前の私のデビュー作品「発掘~鳥瞰~」からやっている表面処理です […]

「形態と色彩の新しい概念」について

「中空の彫刻」(廣田治子著 三元社)の「第二部 ゴーギャンの立体作品」の中の「第3章 彫刻的陶器への発展と民衆的木彫の発見(1887末~1888末)」に入り、今回は「2 形態と色彩の新しい概念」をまとめます。「マルティニ […]

「発掘~盤景~」と「構築~視座~」について

今年の7月個展に出品する新作のタイトルを「発掘~盤景~」と「構築~視座~」とつけました。「発掘~盤景~」は発掘シリーズとして私の作品の中核を成すもので、陶彫部品を組み合わせる集合彫刻にしています。デビュー作品である「発掘 […]

「マーク・マンダースの不在」展の図録から

先月の13日(火)に東京都現代美術館で見た展覧会の図録が郵便で送られてきました。展覧会についての自分の感想は既にNOTE(ブログ)にアップしていますが、「マーク・マンダースの不在」展について、自宅に届いた図録から文章を拾 […]

週末 小品「陶紋」に取り掛かる

毎年、夏の個展には大作の他に小品を作って展示しています。数年前から「陶紋」と名づけていて、カタチはいろいろパターンがありますが、シリーズとして通し番号をつけています。全て陶彫作品なので、図録用撮影日から逆算すると、そろそ […]

週末 新作の柱の木彫

今年の7月個展に出品する大きな新作2点のうち、陶彫部品を伴わないテーブル彫刻を現在制作しています。その新作はテーブル部分では文様を刳り貫き、それを有機的な形態を持つ4本の柱で支える構造を持つ作品です。今週の月曜日から今日 […]

「状況-マルティニーク島滞在」について

「中空の彫刻」(廣田治子著 三元社)の「第二部 ゴーギャンの立体作品」の中で、今日から「第3章 彫刻的陶器への発展と民衆的木彫の発見(1887末~1888末)」に入ります。今回は「1 状況-マルティニーク島滞在」をまとめ […]

「さまざまな形態構造と装飾原理」について

「中空の彫刻」(廣田治子著 三元社)の「第二部 ゴーギャンの立体作品」の中の「第2章 最初の陶器(1886秋~1887初頭)」に入り、今回は「3 さまざまな形態構造と装飾原理」をまとめます。本章では4つの単元が出てきます […]

「アヴィランドのアトリエとの関係」について

「中空の彫刻」(廣田治子著 三元社)の「第二部 ゴーギャンの立体作品」の中の「第2章 最初の陶器(1886秋~1887初頭)」に入り、今回は「2 アヴィランドのアトリエとの関係」をまとめます。アヴィランド兄弟は芸術陶磁器 […]

「作陶への取り組みの第一歩」について

「中空の彫刻」(廣田治子著 三元社)の「第二部 ゴーギャンの立体作品」の中の「第2章 最初の陶器(1886秋~1887初頭)」に今日から入ります。今回は「1 作陶への取り組みの第一歩」をまとめます。1889年の万国博覧会 […]

5月RECORDは「萌芽の眺め」

日々1点ずつ制作しているRECORDは、その季節に左右されることが多く、工房の窓からの風景を見ていると、青葉若葉が繁り、芳醇な緑に覆われて美しくなった雑木林に、心が安らいでいくのを感じます。5月のRECORDのテーマを「 […]

週末 厚板刳り貫き作業

一昨日から新作となるテーブル彫刻を作っています。今日はテーブルとなる厚板材の制作を行いました。今までテーブル彫刻は幾つか作ってきました。テーブルの上に陶彫部品を設置したものやテーブルの下に陶彫部品を吊り下げたものなど、陶 […]

週末 BankARTの「山本愛子展」

週末になりました。昨日から取り掛かっているテーブル彫刻制作を継続しています。今日の午前中はテーブル部分の文様の刳り貫き作業を開始しました。昨日描いた下書きをさらに煮詰めて、刳り貫く部分と残す部分を決定しました。今まで制作 […]

厚板下書き&バラ園散策

中規模の新作は今日から作り始めました。過去幾度となく私が作ってきたテーブル彫刻になりますが、今回の新作では陶彫部品を接合せず、木材のみで作ります。厚板を4本の柱で支える構造ですが、厚板には文様化した穴を刳り貫き、柱はそれ […]

「第五章 そのほかの尊像」について

「仏像図解新書」(石井亜矢子著 小学館新書)の中の如来、菩薩、明王、天の四つのセクションについて読み終えましたが、日本にしかない独自の尊格もあり、第5章にそれらを網羅しています。「日本に仏教が伝来し、広まっていくあいだに […]

連休最後の日

今日でゴールデンウィークが終わります。3月で公務員を退職したため、連休という意識が薄れつつありますが、それでも昔からの慣習で、連休中に何かやろうと思い、仏像に関する書籍を読んで知識を深めることにしました。「仏像図解新書」 […]

「第四章 天-仏法を守る多芸多彩な尊格」について

「仏像図解新書」(石井亜矢子著 小学館新書)の中で如来、菩薩、明王をヒエラルキーに従ってNOTE(ブログ)にまとめてきました。4番目に登場するのが天です。「『天』は、サンスクリット語で神を意味するデーヴァの訳語。この言葉 […]

「第三章 明王-忿怒の形相で迷い苦しむ人々を救済する」について

「仏像図解新書」(石井亜矢子著 小学館新書)の中で如来や菩薩に次いで登場するのが明王です。「如来は真理そのもの、菩薩とはその真理を衆生に説いて救済する仏。そして明王とは、菩薩でさえ真理を導くことができなかった者を教化する […]

「第二章 菩薩-仏になるため悟りを求める修行者」について

「仏像図解新書」(石井亜矢子著 小学館新書)の中で如来の次に登場するのは菩薩です。「優しい表情を浮かべ、人々を苦しみから救いながら、如来となるための修業に励んでいるのが、菩薩という尊格である。~略~はじめ菩薩は、悟りを開 […]

5連休と言えども…

5月になりました。ゴールデンウィークの最中で、今日から5連休になります。まず今月の制作目標ですが、7月個展に出品する新作全てを今月末に完成しなければなりません。5月30日(日)が新しい図録用の撮影日になっているからです。 […]