Archives for the Month of 3月, 2008

年度末を迎えて

人事の発表があり、仕事の引き継ぎをしているうちに今日が終わりました。明日から新たなメンバーで新年度の仕事が始まります。創作の方はそんなこととは関係なく、ただひたすら作業をするだけです。今日は引き継ぎの合間に作業をしました […]

奄美の土産を携えて…

量家の墓参りをしてきた報告に奄美大島の土産を携えて、川崎に住む量博満宅を訪れました。量博満さんは家内の叔父に当たる人で、長く上智大学文学部の教壇に立っていましたが、現在は退職しています。専門は考古学。今日はこの人から奄美 […]

新たなるイメージ「壁」

奄美大島で過ごした3日間は、あっという間に過ぎて、今日から横浜でのリアルな日常が待っています。ちょうど週末にあたっていたので今日は久しぶりに杉材を彫ることにしました。奄美の自然の息吹を吸い込んできたばかりで新鮮な気持ちで […]

加計呂麻島のデイゴ並木

奄美大島の古仁屋港からフェリーで、対岸にある加計呂麻島に着いたのはもう昼を過ぎた頃でした。小さな入り江が点在する島をうねうねと県道が続き、その入り江で珊瑚のかけらや石ころを拾ったり、路傍の古い石垣を写真に撮ったりしている […]

嘉徳「なべ加那の墓」

家内の母方の先祖は奄美大島の南方にある嘉徳という集落の墓地に葬られています。今回の旅行の目的は嘉徳を訪ね、墓参りをしてくることです。奄美大島を縦断している唯一の国道58号をレンタカーで南下し、さらに国道を離れ農道のような […]

田中一村終焉の家

奄美大島最初の訪問先は日本画家田中一村の足跡でした。50歳にして奄美に移り住み、69歳で亡くなるまでの間に、それまでの日本画では取り上げられなかった南国の風物を、独特の構成と卓越した描写力で描きあげた作品がNHKで放映さ […]

明日、奄美大島へ…

一時でも環境を変えてみるのは良いことです。作業場に籠もっているばかりがリフレッシュとは思えません。家内と繋がりのある奄美大島に行くのが今から楽しみでなりません。今回自分は初めて嘉徳というところに行きます。そこには家内の先 […]

J.ラッセル著「ヘンリー・ムア」

先日のブログにムアについての文章を載せましたが、今回は私見ではなくイギリスの評論家による研究書からの掲載です。研究書は中途半端なところで読むのを止めてしまい、自宅の書棚に眠っていました。今回それを取り出して最後まで読んで […]

アクリルガッシュの色彩

RECORDの制作で彩色する時はアクリルガッシュを使っています。正方形をもとに抽象的な構図を考え、色彩はこんな感じでまとめてみようと思いつくと、アクリルガッシュをパレットに出します。美大受験を考えていた一時期に工業デザイ […]

陽光降り注ぐ週末

昨日まで雨風が強かったのに、今日は一転して陽光降り注ぐ週末になりました。どこかへ出かけたいという気持ちは万人にあるらしく、車中のラジオからはひっきりなしに渋滞情報が流れていました。今日は先日撮影をした「発掘〜遺構〜」を撮 […]

RECORDの展開

今月のRECORDは「正方形」をテーマにして一日一枚のペースで平面作品を作り続けています。今月26日から奄美大島に行くので、この「正方形」と奄美大島で見聞するであろう風物や風景をどのように合わせるかを考えています。2月か […]

図録用の写真撮影

今年7月の個展のために、今日は図録用の作品を撮影しました。撮影の対象になった「発掘〜遺構〜」は様々なカタチが混在する都市空間を表現したものです。今までの図録はあらかじめ自分がデザインを考え、それに近づけるようにカメラマン […]

奄美大島旅行企画

家内の亡母は奄美大島出身で、旧姓を「量」と言います。嘉徳という村で生まれたそうです。奄美大島の地図で見ると、南端の古仁屋港の近くに嘉徳があります。奄美大島は義母からいろいろなことを聞かされていましたが、自分はやはり日本画 […]

曲面の追求を感じる時

マルセル・デユシャンの「泉」とは別の意味で便器の曲面に美しさを感じる時があります。便器をオブジェとして扱うというコンセプトとは違い、もっと単純な感覚です。最近リニューアルした我が家の風呂も、すべて曲面で作られていて、その […]

骨のカタチとイメージ

HPの「OTHER」の中に、「骨の箸置き」と題した作品があります。自分にとっては今のところ唯一の小品です。イメージしたものは恐竜の骨の一部でした。骨は見方によっては大変美しいカタチをしています。骨は人間を初め多種多様な動 […]

「発掘〜遺構〜」運搬

昨日準備しておいた「発掘〜遺構〜」を、今日は撮影場所まで運搬しました。昨日に続いて手伝いが居ないので、額に汗してレンタルトラックで3往復しました。台座はまだ出来ておらず、鉄製のスタンドを仮の台座としました。台座は現在制作 […]

「発掘〜遺構〜」準備開始

今年7月に予定している個展に出品する「発掘〜遺構〜」は6畳大のスペースを必要とする今までで一番大きな作品です。集合体で構成されているので、部品を梱包した箱がまるで引越し荷物のように自宅の車庫を占領しています。20日にカメ […]

ぼんやりした時間

公務に創作、あれもこれも忙しくて、ぼんやりと過ごす時間がありません。眠る前のひと時がホッとできる時間帯です。この日課としているブログを書き終えれば寝ていいと自分に言い聞かせています。それでも夜になって、まだブログもREC […]

ヴェニスの路地散策

閉塞感のある空間の面白さは路地にあると思います。その中でもとりわけ楽しい街はヴェニスでしょう。滞欧時代に数回訪れたことのあるお気に入りの街です。何と言っても迷路のように入り組んだ路地を歩くと、舞台に出てくるような広場が現 […]

洞窟の空間に思う

前のブログに閉塞された空間の魅力について書きました。閉塞された空間の規模が大きくなったものが洞窟です。自分が幼かった頃に家の近くにあった小川が流れる小さなトンネル。20代の頃トルコの旅先で体験した地下都市。日本各地にある […]

イベントは活性剤

職場で大きなイベントがありました。自分はその運営にあたりました。公務でのイベントもそうですが、個展のオープニングもイベントです。そうしたイベントは人を活性させると思います。自分も何かにけじめをつける思いで参加しています。 […]

HPに「OTHER」アップ

陶彫ランプシェードのことをよくブログに書いています。今日、ホームページに陶彫ランプシェードや球体オブジェや小物を掲載したページをアップしました。「OTHER」というタイトルをつけています。その中の「骨の箸置き」は価格も載 […]

素材を求めて…

陶彫ランプシェードの照明を設置するための台座を求めて近隣の材木店に行きましたが、ぴったりする木材が見つかりませんでした。前に作った「街灯」2点も「壁灯」も新木場まで出かけて木材を選んできたので、今回も時間を見つけて新木場 […]

週末の多忙な制作

週末は制作に追われています。普段の公務を忘れ、頭を切り替えて創作に没頭しています。この頭の切り替えは、昔の自分に比べると本当にうまくなったと思います。二束の草鞋を履いているので、速やかにスイッチを切り替えるのは大切で、ウ […]

春眠暁を覚えず…

夜が明けるのが早くなり、職場に出かける時間は薄紫の大気が立ち込めています。しばらく前は真っ暗だったのに…。季節の変わり目で体調を崩しやすいことは充分わかっていても、また結構無理をしているのではないかと自戒しながらも早朝6 […]

「RECORD」は正方形

毎日描いているポストカード大の連作「RECORD」は早2ヶ月目に入っています。今月のテーマは「正方形」。画面のどこかに正方形を配置し、構成要素を加えて作品に仕上げています。とくにこの2週間は小さく画面分割して淡い色彩を施 […]

地層は巨大なアート

いつぞやのブログに土壁の魅力について書いた記憶があります。今回はさらに大きな地層について書きます。剥き出しになった地層は堆積岩が時間を封じ込めて、それがフンデルトワッサーの絵画のように帯状にうねっていて、見飽きることがあ […]

閉塞された空間

先日行った横須賀美術館の「若林奮展」に地下鉄の構造を示したデッサンがありました。地中に埋もれている空間には自分もかなり興味があります。幼い頃、家の近くの田んぼで遊ぶうち、脇に川が流れていて、その川を遡っていったことがあり […]

謎めいたタイトル

横須賀美術館の「若林奮展」を見て、その彫刻のタイトルに注目しました。「所有・雰囲気・振動」とか「長い山脈に付属する振動」とか作者にしかわからない意味を込めてタイトルにしています。造語の場合は造語に至った思考を説明すれば、 […]

横須賀美術館「若林奮展」

今日も昨日に続き、杉材を3本荒彫りして作業場を後にしました。夕方、高速道路を飛ばし、横須賀まで行きました。現在、横須賀美術館で開催している「若林奮 VALLEYS展」を見るためです。かなりまとまった彫刻や素描や版画が展示 […]

3月初めの勤勉な週末

3月になりました。陽気はしだいに暖かくなってきています。今日は創作活動に明け暮れた一日でした。杉材を3本荒彫りしてから、乾燥した陶彫に化粧がけをしました。朝から夕方まで休みなく作業し続けて、帰宅してから「RECORD」に […]