週末 陶彫制作に没頭
2012年 8月 4日 土曜日
今日は週末なので朝から工房にいました。ただし、この1週間は仕事から帰ると工房に出かけ、2時間程度制作をやっていました。日によっては1時間が限界という時もありました。その制作の流れのまま週末を迎え、今日は朝8時過ぎから午後4時まで陶彫制作に明け暮れました。新作は有機的な形体をしているため、成形が難しく作業するたびに困難な状況に陥ります。作品は精神の産物だと思えることは、困難な課題が立ちはだかった時やイメージ通りの形体にならない時に、身体中から汗が滴り落ちる瞬間です。通常の肉体労働でこんなにも汗が出ることはないと思えるからです。全ては精神の成せる業です。この噴出す汗のおかげで、気持ちが吹っ切れて制作続行が楽になります。まだ気持ちが逃げている時は駄目なのです。腰が据わって眼前のモノしか見えなくなった時こそ、気持ちが吹っ切れた証拠で、とことんやっていける精神状態になります。この極限の精神状態は危なさも含んでいて、心のコントロールを失うと錯乱しかねないのです。常軌を逸した時に、ふと我に返る術も心得ていなければ、日常生活を営む普通の人に戻れなくなります。そんなことが頭を過ぎりながら陶彫制作に没頭しています。自分を見つめ続けること、自分の内面を探ること、仕事や家庭という社会生活から自分を切り離すこと、自分の求める何かを知り具現化すること、今日は掌に握った陶土をカタチに擦り付けながら無心になった数時間がありました。
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