Archives for the Month of 8月, 2012

庄司利音さんの「祭りの金魚」

詩人の庄司利音さんとは最近知り合いました。「祭りの金魚」(新風舎)に描かれている利音ワールドに、自分の感覚が忽ち反応してしまい、綴られているコトバひとつひとつが蠢いている錯覚を持ちました。詩全体を通して命を謳いあげている […]

西洋の没落「都市と民族と」そのⅠ

「西洋の没落」(O.シュペングラー著 村松正俊訳 五月書房)の第二巻を読んでいます。第2章「都市と民族と」に入り、そのⅠとした副題は「都市の魂」を主題にするものです。都市とはいかなるものか、その発生から没落に至る経緯が様 […]

金沢の「工芸未来派」展

今夏、石川県金沢に出かけた目的のひとつは金沢21世紀美術館を見てくることでした。昔、金沢を訪れた時には金沢21世紀美術館はありませんでした。美術館は兼六園に近い場所にありました。円形をした開放的な建物は、いかにも現代美術 […]

田中一村の薬草図天井画

先日、金沢を訪れた際、石川県立美術館に立ち寄りました。当初予定にはなかったのですが、ホテルのロビーにあった「田中一村展」のポスターを見て、即座に行こうと決めました。田中一村の日本画はいろいろな機会に見ています。とりわけ奄 […]

西洋の没落「起源と土地と」そのⅢ

「西洋の没落」(O.シュペングラー著 村松正俊訳 五月書房)の第二巻を読んでいます。「起源と土地と」そのⅢとした副題は「諸文化の関係」です。ここでは法律史に多くの紙面が割かれており、法律思想が政治的、経済的利害に関係を持 […]

週末 制作が滞る酷暑の日

何も今日に限ったことではありませんが、今日も朝から工房には暑さが篭り、陶土の乾燥が進んでいます。この酷暑はいつまで続くのか、それによっては制作にも影響が出てきます。今日は若い世代の子たちがやってきて、この酷暑の中で絵を描 […]

週末 土練とコトバと…

今日は朝から工房で制作です。相変わらず残暑が厳しく工房内は熱が篭っていました。今日は先日から作っている大きな陶彫部品の仕上げに入っています。果たしてこのまま乾燥させて成功するのかどうか、体積の大きさに対して支えている陶平 […]

金沢市内の散策

夏季休暇最終日は石川県金沢で過ごすことになりました。金沢市内は随分前に来たことがあって、兼六園や古い町並みを散策しました。その時は九谷焼と加賀友禅を見ることが目的でしたが、今回は金沢21世紀美術館を見ることを目的にしまし […]

休暇をとって金沢から輪島へ

今日から夏季休暇4日目と5日目の2日分をとって、石川県金沢と輪島に出かけました。自分は飛行機に乗るのが久しぶりで、羽田空港から小松空港までの僅かな時間に気分は高揚して楽しい行程になりました。能登半島の輪島に行こうと思った […]

練馬の「生誕100年 船田玉樹展」

先日、東京の練馬区立美術館で開催中の表題の展覧会に行ってきました。船田玉樹という日本画家を自分は知りませんでした。展覧会の大判のポスターが目に入り、その紅い花を散らした斬新な構成に惹かれてしまいました。船田ワールドは、黒 […]

HPのEXHIBITIONに12‘個展をアップ

ホームページにはウェブギャラリーとしての役割があって、自分の発表の場としては東京銀座のギャラリーともども欠かせない存在です。昨今ではウェブアーティストもいるくらいで、電子情報は今後増々その存在が大きくなっていくように思い […]

個展のお礼状を送る

今年の個展に来ていただいた方々にお礼状を作成しました。お礼状は数に限りがあって、毎年自分の関係者のみにさせていただいています。ギャラリーからのご案内でわざわざ来ていただいた方々には申し訳なく思いますが、このNOTE(ブロ […]

週末 大きな陶彫部品に挑む

今日は朝から工房にいました。湿気が少し変わって暑さが秋めいてきたように思います。それでも30度を超える暑さには変わりません。むしろ直射日光が強くなったように感じます。工房に朝から夕方までいると、流れる汗の量が半端ではあり […]

週末 壁の連なりの成形

前にNOTE(ブログ)に書いた夢で見た作品を具体化しようと動き始めました。それは直方体の壁がいくつも連なっている光景でした。壁には機械のような彫りこみがあって、完成を拒むように剝き出された内面を持っている構築体でした。現 […]

元同僚の急逝を惜しむ

昨日、昔の職場の人から連絡があり、かつて一緒に仕事をしていた同僚が亡くなった旨を聞きました。私よりずっと若く、しかも仕事の出来る有能な人でした。その頃からその人は体調が芳しくないのは知っていましたが、一本の電話で昨日は力 […]

西洋の没落「起源と土地と」そのⅡ

「西洋の没落」(O.シュペングラー著 村松正俊訳 五月書房)の第二巻を読んでいます。「起源と土地と」そのⅡとした副題は「高度文化の群れ」です。ここでは原始文化から現在の高度になった文化に至る経緯が多角的な視点から述べられ […]

手塚治虫の「ネオファウスト」

現在読書中の「西洋の没落」に度々登場するファウスト的魂とは、ゲーテが生涯を費やして描いた「ファウスト」に由来するコトバです。「ファウスト」には栄光と挫折、無上の愛と非情な罪という人間が抱え込むあらゆる課題が詰め込まれ、そ […]

西洋の没落「起源と土地と」そのⅠ

「西洋の没落」(O.シュペングラー著 村松正俊訳 五月書房)の第二巻を読んでいます。その第1章「起源と土地と」の副題は「宇宙的なものと小宇宙と」です。生命の存在そのものの分析から始まる論証で、動植物の営みの中から人間の覚 […]

煉瓦煙突のある町

先週金曜日に夏季休暇をとって、愛知県知多半島にある常滑に行きました。常滑には過去2回ほど行っています。その時の雰囲気が良かったので、3回目の探訪になったわけです。常滑焼は赤泥の急須が有名です。頻繁に出かける栃木県益子や茨 […]

週末 陶彫加飾&展覧会鑑賞

朝から工房に行って昨日の続きである「陶紋」新作の加飾をやっていました。猛暑続きで昨日は作業を午前中で打ち切り、午後は横浜中華街に出かけましたが、今日も工房で一日作業できそうになく、午前中で打ち切ることにしました。ここ数日 […]

週末 陶土納入&関帝誕見物

今日は朝から工房にいて制作をやっていました。相変わらずの猛暑で「陶紋」の新作の上に汗が滴り落ちていました。昼頃、栃木県益子町にある明智鉱業から陶土300キロが届きました。ちょうど陶土がなくなり、明智鉱業に連絡を入れていま […]

浜松SAの売り切れメロンパン

今日は夏季休暇3日目をとり、久しぶりに愛知県常滑までドライブしました。登り窯のレンガ煙突が点在する常滑の町を散策してきましたが、今日のNOTE(ブログ)は別の話題にします。常滑散策の話は機会を改めます。今日の話題ですが、 […]

今夏も長野県の師匠宅へ

今日は夏季休暇2日目をとりました。ただ、夕方から夜にかけて職場で仕事が発生してしまいましたが、ともかく今年も長野県麻績にある彫刻家池田宗弘先生の自宅兼工房「エルミタ」を訪ねることができました。師匠に今日は早めに横浜に戻る […]

岡本太郎美術館「記憶の島」展

先日、久しぶりに川崎市の生田緑地にある岡本太郎美術館に行きました。駐車場から川崎民家園の前を通って一番奥まった美術館まで歩くうちに休憩をとりたくなり、まず美術館のカフェに入りました。いつぞやのテレビで紹介されていた岡本太 […]

8月RECORDは「螺旋」

一日1点ずつポストカード大の平面作品を描いています。RECORD(記録)と称して6年目を迎えています。毎月テーマを決めて、さらに5日間で展開する画面にしています。この方法はその日その日で新たにイメージを捻り出すことが少な […]

「すべての僕が沸騰する」

村山知義という芸術家を自分がいつ知ったのか定かではありませんが、自宅の書棚に村山知義著の構成主義に関する書物があるので、随分前に知っていたことになります。ただし、この書物はいまだ読んでおらず、そのためこの革新的な芸術家の […]

週末 陶彫の彫り込み

今日は青空に入道雲が浮かんだ真夏らしい一日です。朝から工房に篭り、大型扇風機を回しながら制作に汗を流しました。今日は新作の陶彫成形を1点行いましたが、前に成形が終わっている数点の作品の加飾もやりました。加飾は陶土の表面に […]

週末 陶彫制作に没頭

今日は週末なので朝から工房にいました。ただし、この1週間は仕事から帰ると工房に出かけ、2時間程度制作をやっていました。日によっては1時間が限界という時もありました。その制作の流れのまま週末を迎え、今日は朝8時過ぎから午後 […]

横浜そごうの「いのくまさん」

先日、出張先から帰る途中に横浜駅で楽しいポスターが目に入りました。平仮名で「いのくまさん」と書かれ、落書きのような猫の群像があって、思わず横浜そごう美術館に足を運んでしまいました。それは画家猪熊弦一郎と詩人谷川修太郎がコ […]

午後は横須賀美術館へ…

職場の仕事は午前中に切り上げて、午後は年休を頂きました。年休を取った目的は、昨夜の陶彫成形の続きをやりたかったのです。昨夜は困難に直面したまま頭が朦朧としてしまったので、今日は何としても仕切り直おさなければ気が済まない状 […]

暑い&熱い8月です。

8月になりました。相変わらずの猛暑で、ウィークディは空調の効いた職場で仕事をしていますが、週末ともなれば蒸し暑い工房で、汗を流しながら制作に没頭することになりそうです。創作活動は暑い中で、精神的には熱くなってやっていこう […]