Archives for the Month of 5月, 2008

作品イメージの源泉

先日から紙切れに鉛筆で文字を書いたり消したり…。作品化を始めた都市との関わりは、自分のどんな記憶に由来しているのだろうと思いを巡らせているのです。通勤する道路沿いに高層マンションが立ち並び、朝はひっきりなしに往来する人々 […]

発掘〜遺構〜に寄せるコトバ

7月の銀座の個展に出品する作品で、タタミ六畳の面積を有する「発掘〜遺構〜」に寄せるコトバを思案しています。図録の1ページ目に掲載するコトバです。この作品のイメージを辿り、初めにどんな思いがあったかを思い出しています。作品 […]

シュレンマーの舞台空間

昨日見た「バウハウス・デッサウ展」で美術館の壁一面を使って映像作品が流れていました。オスカー・シュレンマーによる舞台工房の作品で、バウハウスを特徴付けるカタチが表れていました。シュレンマーは形態、色彩、空間、運動、言語、 […]

「バウハウス・デッサウ展」

上野にある東京芸大美術館で「バウハウス・デッサウ展」が開催されているので見てきました。平日というのに結構人が入っていて正直驚きました。日本ではマニアックな分野だと認識していたのですが、時代はよもやバウハウスなのかと思わせ […]

風景のコラージュ

脳裏に焼きついた尾瀬や会津の風景をイメージの上で再構成して、自分の印象に残ったものをひとつの作品にまとめあげることは、絵画では常套手段です。いわゆる心象風景で、これは様々な作家がイメージを競い合うように作品を作り続けてい […]

尾瀬の燧ケ岳

尾瀬を歩きました。この季節は水芭蕉が咲いています。湿原のところどころに小さな池があってその周囲に水芭蕉が群生している景色は何ともいいものです。とくに印象的だったのは湿原の向こうに広がる燧ケ岳の雄大な景観です。雪がまだらに […]

会津高原へ…

仕事で福島県の会津高原に行ってきました。仕事とは言え、周囲の美しい自然を堪能してきました。午前中はやや雨模様でしたが、午後は晴れ上がり、透明な空気に覆われた新緑が目に眩しく映りました。田植えの時季でもあり、水を湛えた田ん […]

上司の説得力

組織を運営する上で人をまとめていく仕事はいかがなものか、上司に言われた言葉を思い出します。それは「あなたの主張はわかりやすい。気持ちにストンと入ってくるけど、全体を見て話す時は、もう少し含みのある言葉があってもいいんじゃ […]

自分を見つめる時間

日頃の公務は自分を振り返ることもなく、組織運営のことを考えてみたり、眼前の仕事をやりこなすことで精一杯な一日を送っています。一日のうちでどのくらい自分を見つめられるのか考えてみました。自分に戻るひと時は通勤の車中、本を読 […]

横浜の「佐伯祐三展」

会議と会議の合間に横浜駅にあるデパートに立ち寄って、そこで開催されている「佐伯祐三展」を見てきました。かなりまとまった油彩があって充実した内容でした。いずれの油彩も旧友に会ったような懐かしさを覚えました。高校時代、自分は […]

モノクロのもつ豊かさ

RECORDで有彩色と無彩色による作品をほぼ交互に作っています。そこで感じたことは無彩色、つまりモノクロのもつ色彩の豊かさです。いや、色彩を感じさせる豊かさと言った方が相応しいかもしれません。モノクロのもつ表現力はなかな […]

個展案内状の写真

個展を開催する時に必ず案内状を作ります。これに載せる作品写真はかなり大切なものと考えています。いわば名刺代わりです。今こんな作品を作っていると一枚の写真で意志表明するわけですから、写真を選ぶのも慎重になります。個展の雰囲 […]

図録掲載の文章

3冊目の図録となると、今度はどんな文章にしようか考えてしまいます。前に書き溜めたデータを読むうち、陶彫と関わったいきさつを書いた文章に手を加えることにしようと考えました。いわば陶彫による制作生活に入る前のプロローグです。 […]

新しい図録作成に向けて

今年は7月に銀座で個展を予定しています。個展の図録を作るために打ち合わせを持ちました。ずっと自分と仕事をしてくれているカメラマン2人と今後の予定を話し合いました。撮影は随分前に終わっているのですが、まだまだやらなければな […]

週末の限りある時間

週末になると心が解放されて制作に没頭できる反面、時間を自分の中で封じ込めているようだといつぞやのブログに書きました。作品を制作している時の時間の経つのが早く感じられるのは集中している証でしょうか。我を忘れて木を彫りながら […]

穴より現れ出るカタチ

会議中に不覚にも眠ってしまい、はっと我に返るとまだ時間は自分が感じているほど経っておらず、会議の話も辻褄が合っていることにホッとしました。以前にも会議中に寝てしまい、頭の中に壁が続いている情景が巡ってきたことがありました […]

ボツワナ伝統音楽と舞踏

今月は横浜で「アフリカ開発会議」が予定されている関係で、アフリカの様々な国のイベントや支援が、横浜市営地下鉄の駅などを中心に展開されています。職場でも「ボツワナ伝統音楽と舞踏」と称してダンスチームを招いてイベントを行いま […]

自然災害に思うこと

中国であった大きな地震が連日報道されています。我が国でも阪神淡路大震災や新潟での大震災がありました。阪神の時は、京都の友達に会いに行った際に、神戸まで足を伸ばして惨状を見てきました。だいぶ復興が進んでいましたが、まだ電柱 […]

等閑にしている読書

公務と創作活動を繰り返している日常の中で、ひとつだけ等閑にしているのが読書です。本を読む時間がなかなかとれず、読みたい本が山積みにしてあります。何回かブログにも書いていますが、ゆっくり本が読める時間が欲しいこの頃です。今 […]

ブレーキトラブル

昨年の7月3日のブログに「エンジントラブル」という文章があります。今度はブレーキトラブルです。ブレーキを踏むとゴオーという違和感のある音がするのでデイーラーに持っていきました。通勤に使っている車なので、またかという思いで […]

作品完成に関わること

昨日のブログの続きです。自分の作品はあくまでも完成させたいと願って作り続けます。出来うる限りのことを尽くして作り終えたと信じ、その時は完成という判断をします。後日これは完成に及ばずという結果があったとしても、その時は精一 […]

作品が完成する時

木を彫る行為の蓄積で作品が必ず完成に近づくと信じて、今日も鑿を振るっています。私の作品は初めにイメージがあって、それが完成された状態を示しているので、そのイメージに近づくために、各パーツに分けて日々の作業ノルマを課してい […]

睡魔に襲われて…

公務と創作の二束の草鞋がオーバーワークになっているようで、いつでもどこでもちょい睡眠が出来るようになりました。公務員をしながら彫刻を作り始めた頃は、発想の転換や気分一新をいかにうまく行うかを自分の課題にしていたのですが、 […]

RECORDは「正六角形」

5月のRECORDは「正六角形」をテーマに毎日ポストカード大の作品を作り続けています。六角形は今まで扱ってきた図形に比べると、おだやかなカタチをしています。正三角形や正方形のようなシャープな主張はありません。円のような究 […]

横浜の「木下孝則展」

地元の横浜美術館で開催されている、やはり地元の洋画家「木下孝則展」を見てきました。生前はよく知られた画家だったようですが、私には初めて聞く名前と画業で、鶴見にこういう方が住んでいられたのかと改めて知ったところです。いわゆ […]

美術家たちの「南洋群島」展

東京の町田市にある国際版画美術館で表記の展覧会をやっていたので見に出かけました。「南洋群島」という聞き慣れない名称は、赤道付近の島々のことで、第一次大戦後にドイツ領だった群島を日本が統治することになり、当時の美術家も彼の […]

「RECORD」6月・7月アップ

昨年の「RECORD」を少しずつホームページにアップしています。6月は画面に初めて木材を取り入れました。凹凸を構成要素にしています。レリーフの考え方とは異なり、画面から立体が立ち上がる設定にしました。レリーフはあくまでも […]

笠間の「荒川豊蔵展」

笠間の陶炎祭の出かけると必ず茨城県陶芸美術館に立ち寄ります。陶炎祭が行われている芸術の森公園にこの美術館があるためです。今回の「荒川豊蔵展」は人間国宝として永年陶芸の本流に身をおいた巨匠の作品を余すところなく伝えている内 […]

毎年恒例の益子・笠間へ

4連休初日は例年の通り栃木県益子と茨城県笠間に出かけました。親友が彼の地に住んで陶芸家として陶器市(笠間では陶炎祭)に出品しているので、新作を見に行くこと、それから向こうで知り合った若手の陶芸家たちが今年はどんな作品を作 […]

黒人彫刻

決してモデイリアーニに触発されたわけではなく、ちょうど「モデイリアーニ展」を見に行った日と前後して、自分はカール・アインシュタイン著「黒人彫刻(鈴木芳子 訳)」を読んでいました。「黒人彫刻」は短い論文ながら、内容の濃いも […]

モデイリアーニとアフリカ美術

国立新美術館「モデイリアーニ展」は数々のモデイリアーニの代表作が見られるのと同時にアートショップが楽しい雰囲気でした。モデイリアーニのデッサンのレプリカが多く壁に掛けられ、そこに雑じってアフリカ彫刻や仮面がありました。そ […]