Archives for the Month of 12月, 2017

2017年HP&NOTE総括

2017年の大晦日を迎えました。毎年恒例になっている総括を行います。まず彫刻では7月に12回目の個展をギャラリーせいほうで開催させていただきました。大きな作品では「発掘~宙景~」と「発掘~座景~」を出品しました。個展も1 […]

制作に向う姿勢維持

休庁期間の2日目です。昨日から工房での生活が一日の大半を占めています。身分保障されている職場よりも、ある意味では厳しい緊張を強いられる空間です。若いスタッフが来ていますが、自己イメージの具現化に向けて基本的には孤軍奮闘で […]

休庁期間の始まり

毎年、休庁期間をどう過ごすのか、創作活動に没頭する中で制作目標を立てています。目標としては大きな陶彫の新作の床に這う根の部分の完成と、やや小さめの3点のテーブル彫刻のテーブル部分を作ることです。3点のテーブル彫刻には、そ […]

映画「ロダン カミーユと永遠のアトリエ」雑感

近代彫刻の祖であるオーギュスト・ロダンは、彫刻を学ぶ者にとって避けて通れない存在です。私も例外ではなく、ロダンの鋳造された代表作を日本の美術館が数多く所蔵していることを学生時代から喜んでいました。ロダンの生き生きとした肉 […]

戌年年賀状の投函

年賀状を作るべきか止めるべきか、毎年迷うところですが、私は年賀状の慣習をどちらかと言えば歓迎する一人です。確かに年の瀬の慌ただしい中で年賀状を準備するのは大変ですが、ご無沙汰している人たちに葉書が出せる良い機会と捉えてい […]

映画「ダンシング・ベートーヴェン」雑感

先日、常連になっている横浜のミニシアターにバレエ公演を映画化した「ダンシング・ベートーヴェン」を家内と観に行きました。これは天才振付家モーリス・ベジャールがベートーヴェンの「第九」を集団による舞踏で表現したもので、オーケ […]

クリスマスには映画鑑賞を…

職場で独自設定した三連休の最終日です。今日はクリスマスです。明治維新以降、我が国は欧米に政治経済や文化まで見習い、貪欲に吸収していくうちに、西欧の宗教も呑み込んで、その異国情緒を伴う宗教感に憧れを持ったのが現代日本のクリ […]

三連休に休庁期間のことを考える

12月29日から1月3日までの6日間が休庁期間となり、この時期は年越しで気持が改まる時でもあります。職場では地方に郷里があれば実家に帰る職員もいます。私は横浜生まれの横浜育ちなので、里帰りに縁がありません。自宅から近いと […]

独自設定による三連休

暦の上では、今日から三連休は設定されていません。私の職場だけ三連休にしてあるのです。先日の土曜日を休日出勤し、今月の25日と入れ替えました。これでクリスマスは休暇になり、三連休が設定できたわけです。職員にとって、これはワ […]

ほうとう鍋を囲んで…

職場独自で設定した三連休の前日に、職員全員と会食する機会を持ちました。私はこの職場では定番になっている管理職の大鍋提供サービスを行いました。今日作ったのは山梨県の郷土料理ほうとうです。ほうとうは、戦国武将武田信玄が仏僧か […]

ドイツ表現派に纏わる雑感

現在、通勤中に読んでいる「触れ合う造形」(佃堅輔著 西田書店)と、職場に持ち込んで休憩中に読んでいる「見えないものを見る カンディンスキー論」(ミシェル・アンリ著 青木研二訳 法政大学出版局)は、19世紀から20世紀初頭 […]

テーブル彫刻のバリエーション

現在、新作として大きなテーブル彫刻を作っています。この作品は今年の夏に東京銀座のギャラリーせいほうで発表した「発掘~宙景~」の発展形です。今までNOTE(ブログ)に制作工程を書いてきたのは、専らこの大きな新作のことであっ […]

「運命空間」の人間群

通勤の友として現在読んでいる「触れ合う造形」(佃堅輔著 西田書店)の最初に登場する芸術家がムンクとロダンです。ノルウェーの画家ムンクとフランスの彫刻家ロダン。この2人の巨匠の間に何かしら共通点があったとは、自分はまるで知 […]

「抽象」の意味するもの

職場の休憩時間に読んでいる「見えないものを見る カンディンスキー論」(ミシェル・アンリ著 青木研二訳 法政大学出版局)の中で、「『抽象絵画』という表現において『抽象』の意味するもの」という章があります。抽象的と言われる所 […]

週末 大きな陶彫部品のやり直し

今日は仕上げをして化粧掛けを施した大きな陶彫部品を窯に入れようとして失敗し、やり直しを決めた辛い一日でした。NOTE(ブログ)は日記の役割があるため、制作の失敗も書き残しておく必要を感じています。アーカイブを見ると、陶彫 […]

土曜出勤の一日

私の職場では年間何回かは休日出勤の日を設けています。今日の土曜出勤は今月25日(月)と差し替えています。天皇誕生日の23日からクリスマスの25日までを三連休にしたいという職員の要望があって、今回の措置になりました。連続し […]

「触れ合う造形」を読み始める

「触れ合う造形」(佃堅輔著 西田書店)を読み始めました。「19世紀末ー20世紀初頭、芸術家たちの『生』」という副題がついています。本書で取り上げられているのはムンク、ロダン、キルヒナー、シャイアー、ブライル、ヤウレンスキ […]

「オブジェを持った無産者」読後感

「オブジェを持った無産者」(赤瀬川原平著 河出書房新社)を読み終えました。著者である故赤瀬川原平は、尾辻克彦という名前で芥川賞を受賞したり、話題となった随筆を出して、文才に長けた造形作家であることは疑う余地はありません。 […]

映画「ボブという名の猫」雑感

先日、常連になっている横浜のミニシアターに「ボブという名の猫」という猫を主人公にした映画を観に行きました。我が家にも映画に出演したボブと同じ茶トラのトラ吉が居候しています。トラ吉は野良猫でしたが、今ではすっかり飼い猫の風 […]

汐留の「表現への情熱」展

先日、東京汐留にあるパナソニック汐留ミュージアムに「表現への情熱」展に行ってきました。副題を「カンディンスキー、ルオーと色の冒険者たち」と称していて、カンディンスキーという画家の名前に反応して、これは見に行かなくてはなら […]

京橋の「サイトユフジ展」

一昨日、東京の京橋にあるギャラリーユマニテで開催中の「サイトユフジ展」に行ってきました。サイト(斎藤)さんは山形県出身でオーストリアのウィーンに長く滞在し、ウィーン幻想派が好んだ古典技法を自らも取得し、細密な絵画表現に挑 […]

週末 ロダンに思いを馳せた夜

今日は制作に関してはとりわけ新しいこともなく、大きなタタラを数点作って、陶彫成形を1点作り上げたくらいでした。彫り込み加飾は後日にして、夕方早めに作業を切り上げました。冬の寒さが到来し、風の強い一日になりました。昼頃スポ […]

週末 制作と鑑賞で充実した一日

創作活動は制作と鑑賞が両輪となって進んでいくものと私は考えています。週末になると美術館や映画館に頻繁に足を運んでいて、今日も鑑賞では充実した一日を過ごしました。私は制作工程を考えながら週末の作業をどこまでやるのか自分で決 […]

12月RECORDは「きずく」

今年はひらがな3文字のテーマでやってきました。今月のテーマが3文字のラストになります。ひらがな3文字はなかなか難しいテーマ設定でした。今月テーマにした「きずく」は、過去のRECORDでは再三出てくるので、新しさはありませ […]

「マリアツェル」のシュトレン

シュトレンはドイツ語で「坑道」という意味です。文字通りトンネル状をした菓子パンを指しますが、自分が滞欧生活を切り上げてきた30年前は、日本でのシュトレンの知名度はありませんでした。ドイツ語圏の国々ではクリスマスの時期にな […]

芸術表現と国家について

今日は大袈裟な表題をつけましたが、現在読んでいる「オブジェを持った無産者」(赤瀬川原平著 河出書房新社)の「Ⅱ」に登場するもので、当時若かった故赤瀬川原平が、芸術家から見た社会情勢を先鋒鋭く説いた文章を包括するテーマが「 […]

プロジェクションマッピング一般公開日

今日のプロジェクションマッピング一般公開は、職場としては大きなイベントであった文化的行事の幕開けに上映した映像媒体を、一般向けにアレンジしたものです。神奈川新聞の取材を受けてから、職場の元締めである横浜市全体の組織が11 […]

映画「笑う故郷」雑感

昨日、横浜のミニシアターにヴェネチア国際映画祭主演男優賞に輝いた映画「笑う故郷」を観に行きました。横浜に来る前に岩波ホールで上映していて、観に行こうかどうか迷った映画でしたが、横浜で観ることが出来て良かったと思いました。 […]

週末 陶彫成形&映画鑑賞

今日も昨日に続き、朝から陶彫成形に没頭しました。8個目の陶彫成形が終わり、新作で床を這る根は残すところ8個で、ちょうど半分が出来たことになります。今日の夕方は窯入れをしたので、明日から2日間は工房の電気が使えません。3日 […]

週末 12月最初の週末

今月は陶彫成形を軌道に乗せるために奮闘努力する目標を掲げています。最初の週末である今日は朝から夕方までタタラ作りや陶彫成形に明け暮れました。前日に大きなタタラを数枚用意しておくのが通常の制作工程ですが、今日はタタラを用意 […]

17’の12月を迎えて

2017年もあと1ヵ月となりました。私にとって1年間の区切りは年が改まるこの時ではなく、職場では3月末の年度が改まる時であり、彫刻家としては個展が開催される7月に気持ちを入れ替えていきます。12月は職場の管理職としては来 […]