Archives for the Month of 10月, 2012

「現在の芸術と未来の芸術」について

「現在の芸術と未来の芸術」「構成派研究」(村山知義著 本の泉社)という2冊セットの書籍が自宅の書棚にあります。本書「現在の芸術と未来の芸術」は、今年の夏に見た「村山知義展」で購入したものではなく前から自宅にあったものです […]

「斎藤國靖 〈仮説〉としての絵画」展

武蔵野美術大学教授退官記念の展覧会が同大美術館で開催されていました。油絵学科で教壇に立っていた斎藤氏に自分は面識がありません。自分がいた30年も前には斎藤氏が掌っていた絵画組成室はなかったように思います。絵画組成室は歴史 […]

武蔵美の「近現代のブックデザイン考」

武蔵野美術大学美術館で表記の展覧会を開催していました。芸祭(ゲイサイ)を見に行った時に同展を知り、書籍に興味のある自分は楽しく見ることができました。書籍はもちろん文字を目で追って内容をイメージしながら楽しむものですが、装 […]

今年も母校の芸祭訪問

芸祭(ゲイサイ)というと、何とも独特な響きと雰囲気が自分にはあります。相原工房に出入りしているスタッフが、自分の母校で学んでいるおかげで、今年も母校の芸祭(学園祭)に行きました。創作活動またはモノ作りに関わっている大学だ […]

週末 職員による宿泊研修

職員による宿泊研修をやっているところとやっていないところがあります。今年4月からお世話になっている職場は宿泊研修をやっています。年齢もあって夜を徹してとはいかないのですが、職員と親交を深めるいい機会でした。若い頃は先輩職 […]

現職場での秋のイベント

NOTE(ブログ)は基本的には彫刻家としての自分を書いていて、それに付随するものとして、たとえば展覧会の感想だったり、読書のことだったりしています。彫刻制作では生活が成り立たないことがあり、二足の草鞋生活を余儀なくされて […]

「西洋の没落」読後感

「西洋の没落」をやっと読み終えて、一区切りつけました。1918年に書かれた本書は第一次世界大戦直後という時期でもあり、西欧の都市が破壊された状況を見た著者が、まさに没落していく西欧を目の当たりにしたことが契機となって書き […]

西洋の没落「経済生活の形式界」そのⅡ

「西洋の没落」(O.シュペングラー著 村松正俊訳 五月書房)の第二巻を読んでいます。第5章「経済生活の形式界」に入り、そのⅡとした副題は「機械」です。ついに最終章を迎えました。5月11日から読み始め、今日10月24日で「 […]

西洋の没落「経済生活の形式界」そのⅠ

「西洋の没落」(O.シュペングラー著 村松正俊訳 五月書房)の第二巻を読んでいます。第5章「経済生活の形式界」に入り、そのⅠとした副題は「貨幣」です。いよいよ大作「西洋の没落」の最終章になりました。「経済的にいえば、第一 […]

西洋の没落「国家」そのⅢ

「西洋の没落」(O.シュペングラー著 村松正俊訳 五月書房)の第二巻を読んでいます。第4章「国家」そのⅢとした副題は「政治の哲学」です。「政治とは何であるか。-可能なことの技術である。これは古い言葉である。そうしてそれで […]

週末 工房という環境の中で…

今日は日曜日ですが休日出勤がありました。出勤は午後の数時間でしたが、陶彫制作で昨日から始まった大きな部品の再制作を止めるわけにもいかず、午前中の時間と職場から帰った夕方の時間を充てて制作をしました。その後夕飯をしてテレビ […]

週末 再制作を始める

先日、大きな陶彫部品をひとつ潰しました。今日からその陶彫部品の再制作に入ります。陶土を土練機にかけ、その後で菊練りを充分に行いました。失敗から学ぶと言っても、陶の場合は今回が上手くいくとは限らない不安定な要素を含みます。 […]

横浜の「辻村寿三郎人形展」

人形師辻村寿三郎はNHKドラマ「新八犬伝」に登場していた個性的な人形によって知りました。当時自分は高校生だったように記憶していますが、夕方放映のTV人形劇に熱中していました。美術を専門とする道に進んだ後も、辻村ワールドに […]

銅版画への憧れ

学生時代、自分はドイツ表現派の色濃い木版画に夢中になっていて銅版画をきちんとやらずに卒業してしまいました。当時、銅版画を制作していた後輩の技法的なアイディアが気に入って、いつかそのアイディアで自分も作品を作りたいと言った […]

「西洋の没落」に纏わる情報

「西洋の没落」(O.シュペングラー著 村松正俊訳 五月書房)を読んでいて感じていることですが、自宅に眠る史学や哲学(叔父に中国考古学者がいて、別の叔父がカント哲学者)の専門書と比べると、本書には独特な発想があり、また断定 […]

西洋の没落「国家」そのⅡ

「西洋の没落」(O.シュペングラー著 村松正俊訳 五月書房)の第二巻を読んでいます。第4章「国家」の、そのⅡとしている副題は「国家と歴史と」です。「国家はその純粋な形式に近づけば近づくほど、絶対的になればなるほど(すなわ […]

早朝と夜の工房での制作

昨日は休日出勤があったため朝5時過ぎから8時までの2時間半程度の制作を行いました。その気になれば早朝でも作業は進みます。ただ、疲れが残って昨日は職場から帰った夜に工房へは行けませんでした。制作は気分としての作用が大きく、 […]

「発掘~地殻~」イメージの源泉

新作のイメージは制作の途中で突如湧くことが多く、今回は何かが天上から降りてくるような錯覚を持ちました。「発掘~地殻~」は既に2012年5月から制作が始まっていますが、題名は先日思いついたばかりです。当初のイメージとしては […]

週末 制作続行13時間

明日が休日出勤のために今日は貴重な制作日になりました。今日は朝9時から夜10時まで工房にいました。制作続行13時間です。その間、工房スタッフを駅まで送り迎えしたり、近隣のスポーツ施設に1時間水泳に行ったりしましたが、工房 […]

東京新宿の「J・アンソール展」

ベルギーの画家と言えば自分はルネ・マグリットを思い浮かべます。中世で言えばフランドル地方の画家ペーター・ブリューゲルが有名です。20代の頃、自分はウィーンに住んでいてベルギーを訪れたことがあります。行った先は首都ブリュッ […]

「西洋の没落」との出会い

現在読んでいる「西洋の没落」(O.シュペングラー著 村松正俊訳 五月書房)は20歳の頃に購入した書籍です。どこか大きな書店の専門書棚で見つけ、タイトルに刺激されて買ったように記憶しています。当時、自分は難解な書籍ばかり集 […]

「殉教者・聖ドミンゴ・エルキシア像」雑感

「殉教者・聖ドミンゴ・エルキシア像」は自分の師匠である彫刻家池田宗弘先生の作品です。先日、東京六本木にある国立新美術館で開催されている「自由美術展」に行って野外展示されている同作品を見てきました。長崎県のキリスト教団体か […]

西洋の没落「国家」そのⅠ

「西洋の没落」(O.シュペングラー著 村松正俊訳 五月書房)の第二巻を読んでいます。第4章「国家」に入り、そのⅠとした副題は「身分の問題-貴族身分と僧侶身分と」です。前章の民族や宗教に関する論述では、自分は些か苦手とする […]

連休最終日は出張&美術館巡り

三連休の最終日です。今日は公務員管理職として午前中に出張があって休日返上となりました。幸い出張は午前中で終わったので、午後は東京の美術館巡りをしました。まず、東京六本木にある国立新美術館。彫刻の師匠である池田宗弘先生が会 […]

連休中に考えたアメ度&ムチ度

昨日のNOTE(ブログ)に休日出勤で三連休が完全に取れない事情を書きました。今日は朝8時から午後2時頃まで職場に出勤をして、夕方になって多少時間が取れたので工房に戻って制作をしました。明日は制作時間を取らない予定です。公 […]

三連休の微妙な制作時間

今日から三連休ですが、昨年度と職場が変わったことで、この三連休は微妙な制作時間となりました。休日出勤が明日と明後日にあり、その間隙を縫って制作をする予定です。そのため三連休の制作目標は立てられませんが、出来るだけ多くの陶 […]

どこまで修整が許せるか…

どこまで修整が許せるか、これは作品制作における素材が意図に反して起こすアクシデントのことです。自分の制作を突き詰めていく修整(修正)のことではありません。たとえば木彫における木材の裂け目、石彫における石材の割れ目、自分の […]

10月RECORDは「嗜好」

10月のRECORDのテーマは随分前から考えていました。モティーフを目の前において描こうと思い立ち、そのモティーフ集めを先月から始めました。スーパーマーケットやコンビニに行くと、華美な缶やペットボトルや包装袋が目に入り、 […]

「男は歴史を作り、女は歴史である。」

男性と女性に関する面白い文章があったので、NOTE(ブログ)で取り上げます。難解で意味を噛砕くために何度も読み込まなければならない書籍「西洋の没落」(O.シュペングラー著 村松正俊訳 五月書房)を副題ごとのまとめとして、 […]

西洋の没落「アラビヤ文化の諸問題」そのⅢ

「西洋の没落」(O.シュペングラー著 村松正俊訳 五月書房)の第二巻を読んでいます。そのⅢとした副題は「ピュタゴラス、モハメッド、クロムウエル」です。「このマリアと悪魔との二つの世界は、その伝説、その芸術、そのスコラ哲学 […]

10月は間隙を縫って制作続行

10月になりました。9月末の土日は思い切り制作をしていました。このまま今月も制作三昧といきたいところですが、今月は職場関係の休日出勤が多くて、なかなか意気込み通りにならないジレンマがあります。NOTE(ブログ)のアーカイ […]