Archives for the Month of 2月, 2007

パムッカレで失くした結婚指輪

TBS「世界遺産」を見ていたらトルコのパムッカレが映し出されたので、思わず声を上げてしまいました。20数年前にあそこにいた、と家内に言ったら、私はあの古代都市ヒエロポリスで結婚指輪を失くしたのよ、と答えて、共有する思い出 […]

ボスフォラス海峡のフイッシュバーガー

イスタンブールで病みつきになった料理はフイッシュバーガーでした。それも獲れたての魚をその場で揚げて、パンに挟んだ野趣あふれるものです。それはヨーロッパとアジアを繋ぐボスフォラス海峡のガラタ橋近くに舟を横付けして売っていま […]

キリムの魅力

イスタンブールに着いた初日に手に入れたキリムはかなり大きくて、これを巻いてリュックの上に括りつけて行動することになりました。数ヶ月の旅を考えると重荷でした。もともとキリムは遊牧民のものなので、野宿もできると思いつつ、色彩 […]

バザールのキリム商談記

1985年夏にウィーンからイスタンブールへバスで深夜に乗りつけて、閉まったホテルの玄関前に野宿した後、バザールに見物に行きました。イスタンブールは混沌とした賑やかな街でした。絨毯商は皆そろって日本語が上手なので、日本人が […]

ウィーンからイスタンブールへバスの旅

20歳代の終わりにウィーン生活を切り上げて帰国することになり、美術アカデミー修了を待って、数ヶ月の旅にでることにしました。1985年の夏から冬にかけてのことです。当地で生活費を賄っていたので、そんなに金銭的なゆとりがなく […]

彫刻と写真のコラボレーション

カメラマンとの共同作業である図録の打ち合わせを持ちました。前にブログに書いた記憶がありますが、これは自分の作品をカメラマンが自分の言う通りにただ撮影したというものではありません。撮影者にも個性や主張があり、そうした意図が […]

地下遺構のイメージ

4月の個展に発表する「発掘」シリーズはテーブルを大地と見立て、テーブルの下に埋没している世界を表現しています。いわゆる地下遺構です。このイメージはずい分昔からあって、20歳代終わりに旅したトルコの地下都市に想を発している […]

映画に見るアート

昨日のブログに書いたギーガーのデザインによる「エイリアン」は、ドラマもさることながら、画面に現れる密閉された空間に不思議な美しさを感じさせます。老朽化した宇宙船は錆びた色合いの機械が並び、さらにエイリアンによって生物化し […]

バイオメカノイド・アート

H.R.ギーガーという強烈な個性をもつ画家を知ったのは、「エイリアン」の映画を通してでした。彼はキャラクターを初めとする宇宙船内部全体のデザインを手がけていました。そのメカニックで生々しい表現は、性的であり暴力的であって […]

夢で見た資産と投資

夢はほとんど見ないし、見ても朝起きると忘れてしまうので、それに心が囚われることはありません。でも最近見た夢でかなりハッキリ覚えている情景があります。20数年前暮らしたウィーンの旧市街を日本人の女友達と歩いていて、シュタッ […]

制作の休養日

制作活動で休養を取ったのは正月以来です。叔父の四十九日の法要があったおかげで、ゆっくり休むことが出来ました。実際昨日の撮影のための作品の組み立て作業で、身体中が筋肉痛でした。朝起きるのもシンドい日で、気持ちもイライラして […]

図録撮影の長い一日

昨年は2月5日でした。今年は今日が個展のための図録撮影の日になりました。昨年と違い、組み立てに時間のかかる作品なので、今日は長く、それでいてあっという間に終わった一日でした。「発掘〜円墳〜」が午前中、小さい作品が昼ごろ、 […]

再びコトバとカタチについて

このHPを始めた時に、ギャラリーのページに造形作品とともにコトバを添えることにした経緯を、前のブログに書いたような気がします。添えるというつもりだったのが、詩作となり、作っているカタチと同等な存在になってしまいました。現 […]

花粉症とのつきあい

30代で花粉症になって、もうずい分長いつきあいになりました。初めの頃は鼻づまりとクシャミ、喉の異変、目の痒さで生きていくのが嫌になったほどでした。年によって多い少ないの差はありますが、加齢とともに花粉症は少しずつ楽になっ […]

「発掘〜地下遺構〜」について

「発掘〜地下遺構〜」は、「発掘〜円墳〜」と同じ4月の個展に出品します。「発掘〜地下遺構〜」は4畳大のテーブル彫刻です。テーブルの上の部分には陶彫で作った階段を大小のブロックに分けて配置します。階段は地下へ誘う方法として考 […]

「発掘〜円墳〜」について

「発掘〜円墳〜」は、4月の個展に出品する作品のひとつです。作品をテーブルにするアイデアは新しいものではありませんが、テーブルの下に陶彫ブロックを接着する作品は初めてだろうと思います。テーブルの下にあるものは地下に埋もれて […]

枕木のアートリサイクル

4月の個展にはテーブル彫刻2点を出品する予定です。昨日から作業場に運び込んできた部品を確認しながら梱包を始めています。テーブル彫刻のテーブルを支えるのは枕木です。ガーデニング用品として売られていたものを、これはアートにな […]

個展準備 集合彫刻

今日は昨日運び込んだダンボールから陶彫の部品をすべて取り出しました。作品は数十個の陶彫をボルトでつないで集合体として見せるもので、1つの作品には様々な部品があって、それらをすべて確認する必要があります。テーブル形体になる […]

図録準備のための作品運搬

軽トラックをレンタルし、作品置き場と撮影場所との間を何度も行き来しました。ギャラリーせいほうでの個展に向けて、新しい図録を準備するためです。撮影日は今月17日(土)。そのために1週間早く作品を運び込み、作品の保存状態を確 […]

365点 落書きのように

365点の連作は昨日のブログに書いた通りですが、始めて9点目にして苦しくなってきました。まだ習慣化していないこともありますが、毎日新しいことを発想しようとしても、結局昨日描いた作品の亜流になっています。前の作品に囚われす […]

365点の連作について 

昨年のブログに「365個で構成する作品」(2006.8.10)というアイデアを書きました。これは立体、とくに陶彫が頭にあったのですが、2月から始めている作品は葉書よりやや小さめの平面作品です。これなら毎日気楽に作れるかな […]

対極 放射するカタチ

作品をイメージする時、相反する一対のカタチが脳裏を掠めます。尊敬する石彫家の中島修さんも作品は同じものを2つずつ作ると言っていたのを思い出します。2つが相対することで、2つの作品以上の空間的な効果が現れることがあります。 […]

「構築〜包囲〜」の反省

昨日終了したグループ展に出品した「構築〜包囲〜」は囲むカタチを表そうとしたものです。昨年からブログに折に触れて製作途中の状況を書いてきました。その際、作品仮題を「囲むカタチ」としていました。つまり外から内へ何かを取り込む […]

「構築〜包囲〜」搬出作業

今日はグループ展の搬出日でした。作品を解体して梱包し、倉庫に運搬しました。「この作品は設置も撤収も一人じゃ出来ない。いろいろな人の手を煩わせているので、みんなに感謝。」と家内が言っていました。その通りです。去年の個展の時 […]

鎌倉彫の彫師さん

大切な友人に鎌倉彫の彫師をやっている安斉文隆さんがいます。自分がウィーンから帰国してまもなく、ドイツ語を忘れないために在日ドイツ人学校(横浜市都築区にあるドイツ学園)の夜間クラスに通っていた時期があります。安斉さんはその […]

展覧会雑感

土曜日の横浜市民ギャラリーは大変混雑していて、3階の児童生徒作品展に見に来た親子連れが、ついでに我々のグループ展をのぞいてくれます。例年小さい子どもたちの反応を窺うようになりました。子どもたちは本能に忠実で社交辞令も遠慮 […]

一通の手紙より

展覧会に来られた恩師から手紙をいただきました。以前紹介した彫刻家の恩師ではありませんが、自分にとって大切な方です。そのまま引用させていただきます。「発掘シリーズによって人間の原点を模索し、いよいよ人間性の構築への取り組み […]

2月 新作の第一歩

2月になりました。今年は暖冬で、きりきりした寒さはありません。先日作品の搬入が終わり、次に残った課題に向かって新作のエスキースに入りました。今回の作品は木彫部分に彫り跡を残して塗装せずにおいたので、軽やかな印象を受けると […]