彫刻であれRECORDであれ、猫をテーマとするものがあれば、自宅には猫がウロウロしているのでモデリングやスケッチには最適です。ところが今は猫を作ろうとはしていないので、猫のトラ吉は時として邪魔な存在でもあるのです。仕事か […]
Archives for the Month of 11月, 2012
陶彫が連なる「発掘~連築~」
2012年 11月 29日 木曜日
来年の個展に発表する作品は、現在制作中の屏風「発掘~地殻~」に加えて、床置きの「発掘~連築~」を考えています。「発掘~連築~」は過去自分が制作した陶彫の中では、一つひとつの部品が大きく相原工房の窯で焼成するモノとしては最 […]
野外工房の有効利用を考える
2012年 11月 28日 水曜日
時間があれば、工房をああしたいこうしたいという希望がありますが、今は二足の草鞋生活で時間がないことを言い訳にして、あれこれ考えているに過ぎません。定年になり実際に時間ができれば、今思っていることを全てやりたいと考えていま […]
「ブルトン シュルレアリスムを語る」について
2012年 11月 27日 火曜日
「ブルトン シュルレアリスムを語る」(アンドレ・ブルトン著 稲田三吉・佐山一訳 思潮社)を読み始めました。この書籍は東京ワタリウム美術館の地下にある書店で最近購入したものです。誰でもそうかもしれませんが、自分も読書の傾向 […]
横浜の「ポーランド・ポスター展」
2012年 11月 26日 月曜日
オーストリアで暮らしていた若い頃、ソビエト連邦を中心とする社会主義体制の東欧諸国の中にポーランドがありました。ポーランドは行ってみたい国のひとつでしたが、ついに足を踏み入れることなく帰国してしまいました。首都ワルシャワや […]
三連休 自分の力量を思い知る
2012年 11月 25日 日曜日
この三連休は陶彫制作にどっぷり浸かった時間を過ごしました。昨晩出かけた高架下ライブ以外は、全て陶彫制作ばかり。手が荒れ放題でガサガサになりました。今日の成形は失敗と隣り合わせで、途中でカタチを大きく変更して何とか作り上げ […]
三連休 下町の高架下ライブ
2012年 11月 24日 土曜日
横浜の黄金町は下町風情の残る街です。最近、京浜急行線の高架下でアートによる街作りが始まっていて、手作り感溢れる雰囲気が出来つつあります。黄金町駅周辺にもライブハウスが出来て、お茶を飲みながらライブを楽しめる空間が生まれま […]
三連休 久しぶりの制作三昧
2012年 11月 23日 金曜日
暦の関係で今年は三連休が少ないように思えます。おまけに週末も仕事が入り丸2日取れないことも多いので、この三連休は久しぶりに制作三昧となりました。若い世代のスタッフもやってきて、朝から工房は活気に溢れました。大きなストーブ […]
「青騎士の誕生 カンディンスキーの舞台芸術」読後感
2012年 11月 22日 木曜日
「青騎士の誕生 カンディンスキーの舞台芸術」(小林奈央子著 早稲田大学出版部)を読み終えました。以前「青騎士」(カンディンスキー/フランツ・マルク編 岡田素之・相澤正巳訳 白水社)を読んだ時に、カンディンスキーの戯曲「黄 […]
造形の素材変換
2012年 11月 21日 水曜日
かつて木彫によるテーブル彫刻「構築~包囲~」と「構築~解放~」を作りました。サークル状の厚板を複数の細い柱で支える構造で、量というよりは線と面で構成される軽やかな作品として作ったつもりです。この作品の造形イメージを陶彫で […]
東京丸の内の「シャルダン展」
2012年 11月 20日 火曜日
18世紀のフランスと言えば、ロココ様式が盛んで、西欧が文化的にも爛熟した時代だったと思います。この時代を生きた画家シャルダンは日本での知名度は低く、自分も初めて聞く名前でした。地味な画風ながら静寂な雰囲気を漂わせた絵画は […]
「リヒテンシュタイン 華麗なる侯爵家の秘宝」展
2012年 11月 19日 月曜日
昨日、表題の展覧会に行ってきました。新聞報道等の宣伝効果で多くの鑑賞者が訪れていました。1室目と2室目は足を踏み入れた時の雰囲気に圧倒されましたが、展示されていたひとつずつの作品からはあまり感銘を受けることはありませんで […]
週末 4つの展覧会へ
2012年 11月 18日 日曜日
今日は制作を休んで東京の展覧会巡りをしました。まず、六本木にある東京国立新美術館で開催中の「リヒテンシュタイン 華麗なる侯爵家の秘宝」展。これは家内の希望で出かけたものですが、久しぶりにルーベンスの世界を堪能しました。詳 […]
週末と言えども出勤多し
2012年 11月 17日 土曜日
今日は土曜日ですが、休日出勤になりました。午前中は障害者のための避難訓練をサポートする仕事があって、昨日から準備をしてきたのでした。午後は止むに止まれぬ出張でした。週末に制作時間が十分に取れないことは立場上仕方がないこと […]
散策から学ぶこと
2012年 11月 16日 金曜日
先日ドイツから届いた電子メール。それで思い出したことが数々あります。ドイツに住んでいる先輩も当時が懐かしいと言っていますが、自分も同感です。先輩夫妻が来る前から自分は単身でオーストリアにいて、慣れない一人暮らしをしていま […]
ドイツからの便り
2012年 11月 15日 木曜日
オーストリアのウィーンで暮らしていた20代の頃に、大学の先輩夫妻がやってきました。彼は大学で勤務していたのを辞めて渡欧してきたのでした。デザイン系の学科にいたにも関わらず、彼は音楽やオペラにも精通していて、自分はウィーン […]
「カンディンスキーの舞台美術」抜粋
2012年 11月 14日 水曜日
「カンディンスキーにとって、調和に至る関係とは、場合によっては一方に服従を強いるものであった。彼は舞踊の他にも、あらゆる芸術手段の“依存”ー例えば、オペラにおける音楽と歌詞、バレエにおける物語と運動などーを否定する。そこ […]
最少形態で最大空間
2012年 11月 13日 火曜日
展示空間一面に広げられた物質。小さな単位を点在させることで大きな空間を獲得するインスタレーション。壁に掛けられ、床に置かれ、空中を浮遊するカタチ。言うなれば最少形態を撒いて最大空間を創出させる装置に、自分は今後の自己表現 […]
壁と床の一体化を考える
2012年 11月 12日 月曜日
現在制作中の「発掘~地殻~」は、屏風として展示することを考えていますが、加えて屏風の前にも床置きの陶彫部品を作ります。壁になる陶彫・木彫部品と床に置かれる陶彫部品を一体化して作品を完成する予定です。自分は壁と床を使って空 […]
週末 陶彫制作が佳境
2012年 11月 11日 日曜日
今日は朝から工房にいました。成形から彫り込み加飾へ作業が進み、まさに陶彫制作は佳境を迎えています。今日は若いスタッフ2人が来て各々の制作に励んでいました。夕方になって制作を切り上げるまで休むことなく作業を続けていると、全 […]
週末 出勤前の集中制作
2012年 11月 10日 土曜日
週末の2日間を全て制作に充てられることは少なく、今日も午後は出勤になりました。午前中は工房に行って制作をしましたが、短い時間の中で集中して作業を行い、少しでも制作工程を先に進められるように頑張りました。二束の草鞋生活では […]
トレーニングに関する雑感
2012年 11月 9日 金曜日
スポーツにはトレーニングがつきものですが、創作行為や物事の発想にもトレーニングが必要だと感じます。創作における日々のトレーニングは、イメージ力を高めると確信しています。私の場合のトレーニングはRECORDで、一日1点の小 […]
23歳の頃…
2012年 11月 8日 木曜日
昨日のNOTE(ブログ)で「不安定の中の安定」を書いていて思い出したことがあります。自分が23歳の頃のことです。大学で彫刻を学んでいた自分は、卒業制作を終え、五美大卒業制作展と称した東京都立美術館での彫刻展示をしていまし […]
不安定の中の安定
2012年 11月 7日 水曜日
師匠である彫刻家池田宗弘先生の初期の作品に「不安定の中の安定」という真鍮直付けの作品があります。今回はその題名を借りただけで実際の彫刻のことではなく、自分が感じる不安定の中の安定について書きます。自分は幼い頃から心に不安 […]
再び、カンディンスキー
2012年 11月 6日 火曜日
「再び、カンディンスキー」という表題をつけましたが、20世紀初頭に活躍したロシア人前衛画家カンディンスキーに関する文章は、「再び」どころではなく再三再四NOTE(ブログ)で取り上げてきました。書店に行ってカンディンスキー […]
11月RECORDは「文様」
2012年 11月 5日 月曜日
RECORD(記録)とは一日1点ずつ日記のように小さな作品を作り続ける総称を言います。ポストカード大にカットした厚紙を使って、毎日仕事から帰宅した夜の時間帯に描いています。小さな画面なので工房には持っていかず、自宅の食卓 […]
週末 陶彫制作のサイクル
2012年 11月 4日 日曜日
今日は好天に恵まれた一日でした。工房内はやや寒くなり、若いスタッフの足元に早くも電気ストーブを置きました。朝8時過ぎから夕方5時近くまで作業を続け、夕飯後に再び工房に行って窯入れをしてきました。今は陶彫制作のサイクルがう […]
週末 文化の日
2012年 11月 3日 土曜日
土曜の振り替えはないので残念ですが、今日は文化の日でウィークディならば休日です。NOTE(ブログ)のアーカイブを読むと、過去の文化の日には制作三昧だったことが多く、文化の日に相応しい過ごし方をしています。今日も例外ではあ […]
「構成派研究」について
2012年 11月 2日 金曜日
「現在の芸術と未来の芸術」「構成派研究」(村山知義著 本の泉社)という2冊セットの書籍のうち「構成派研究」は図版が多く、文章のレイアウトにもアールデコ調のデザインがあって楽しめる一冊です。先日見に行った「近現代のブックデ […]
11月 凌ぎやすい季節に…
2012年 11月 1日 木曜日
11月になりました。朝晩冷えてきて起床がつらくなりました。今年の夏は酷暑で厳しかったのが嘘のようです。凌ぎやすい季節になって、制作に拍車をかけたいところです。先月も仕事から帰宅した夜に気力が残っていれば工房に出かけていま […]