Archives for the Month of 3月, 2015

2014年度末の最終日

今日で3月が終わります。職場は平成26年度末(2014年度末)を迎えています。職場は明日から新年度になり、新しい人事体制で仕事を行っていきます。転勤や退職の職員もいて、出会いと別れの時期でもあります。管理職異動はなかった […]

「千利休 無言の前衛」読後感

「千利休 無言の前衛」(赤瀬川原平著 岩波新書)を読み終えました。これは千利休の審美眼を当時の前衛として、現代と絡み合わせて述べている文化横断的で楽しさ溢れるエッセイでした。利休の創り出した侘び・寂びの斬新さとは如何なる […]

週末 木彫三昧

今日は朝8時から夕方4時まで工房にいました。「発掘~群塔~」の木彫が始まっていて、今日は8時間近くを木材を彫って過ごしました。言わば木彫三昧で、工房のあちらこちらに木屑が飛び散っています。まだ粗彫りの域は出ませんが、鑿を […]

週末 展覧会&叔父の音楽会

先日、日本やインドの仏像展に出かけて、先週はその感想をまとめていましたが、今日は一転してバタ臭い展覧会に足を運びました。と言っても制作を休むわけにはいかず、朝6時から7時半までの1時間半を陶彫の彫り込み加飾に使いました。 […]

西欧的な「鬼子母神夫婦像」

東京国立博物館の「表慶館」で開催されている「インドの仏」展には、さまざまな様式を持つ仏像や神像が展示されています。「菩薩頭部」と題された漆喰の部分像は、まさに自分が学生時代に繰り返し描いた石膏デッサンを彷彿とさせるものが […]

「インドの仏」展

先週「みちのくの仏像」展に言った際に、東京国立博物館の同じ敷地内にある「表慶館」で開催されている「インドの仏」展を見てきました。所蔵品はコルカタ・インド博物館から来たようです。ゴータマ・ブッダ(釈迦)の生涯を、自分はほと […]

好感持った「十二神将立像」

東京上野にある東京国立博物館で「みちのくの仏像」展を見てきました。昨日のNOTE(ブログ)に全体の感想を書きましたが、とりわけ私は「十二神将立像」4体に大変好感を持ちました。これは鎌倉時代に活躍した運慶を中心とした慶派に […]

「みちのくの仏像」展

東日本大震災で被災した東北地方の寺院に伝わる貴重な仏像が、東京国立博物館で見られると知って、先週金曜日の夜に出かけていきました。同展に出品されていた仏像で、まず眼を引いたのは岩手県天台寺から来た聖観音菩薩像です。鉈彫と言 […]

「眠れる森」のワイン登場

先日、家内の従兄弟夫妻が経営するワイン会社の新作ワインにつけるラベルのデザインをやりました。アールヌーボー風の木版画で冬眠する動物たちを表現しました。そのワイン「ソレイユ メルロ 2012 ボア・ドルマン」が出来上がり、 […]

週末 木彫は粗彫りから

「発掘~群塔~」の土台部分になる木彫を始めました。先週末は木材を切断して、それぞれの場所に置きました。今日から鑿と木槌で彫っていくことになります。まず削ぎ落とす部分にチェンソーで等間隔に切り込みを入れ、刃渡り4センチの内 […]

美大の卒業制作展

自分の母校ではないけれども、同じ東京にある美大の卒業制作展に行って楽しんできました。相原工房に出入りしている中国籍の大学院生の作品を見に行くことが目的でした。美大生たちの作品は粗削りな反面、気概に満ちていて魅力的です。中 […]

夜間時間帯で見た「仏像展」

今週、職場では来年度人事が始まっていて、気忙しく骨の折れる仕事が続きました。ストレス解消に博物館の金曜日夜間時間帯を利用して、東京上野まで出かけていきました。勤務時間後に寄り道する展覧会というわけですが、職場と自宅が近く […]

身を削るとは何か?

陶彫による作品第1号が「発掘~鳥瞰~」でした。当時は陶土の混合実験をやっていて、イメージに相応しい肌合いになる焼き締め陶土を作っていました。テストピースは上手くいったものの、混合した陶土の強度がどのくらいのものか分からず […]

異文化に寄り添う心

相原工房には中国籍の若いアーティストが出入りしています。彼女は美大の大学院生ですが、この春からその美大に就職することが決まり、引き続き通い慣れた大学に勤務することになります。彼女はグラフィックデザインを学んでいましたが、 […]

記憶と記録

2006年にホームページを立ち上げてNOTE(ブログ)をほとんど毎日書いています。話題の中心となるのは現在作っている作品の制作状況です。陶彫部品がどのくらい出来たとか、今後どのようにやっていくとか、常に過去の振り返りと未 […]

「千利休 無言の前衛」を読み始める

重厚なロシア文学を読んだ後は、軽妙洒脱なものが読みたくなって「千利休 無言の前衛」(赤瀬川原平著 岩波新書)を手に取りましたが、果たして軽快な評論かどうかは読んでみないとわかりません。ただ、赤瀬川原平氏の著作は不思議なほ […]

週末 木材の切断

今週末は「発掘~群塔~」の木彫部分の制作に入っています。陶彫部分でもまだ仕上げや化粧掛け、窯入れしていない作品が多く残っていますが、木彫と併行して制作することに決めました。木を彫る前に木材を鋸で切断して、そこに彫り込む箇 […]

週末 陶彫から木彫へ

今週末で陶彫から木彫へ作業が移行することになりそうですが、今日のところは木材を陶彫を配置した画面に置いて、全体のバランスを見る程度に留めました。木材に切断する箇所のデッサンを施し、陶彫との関係を考えました。陶彫による数々 […]

職場最大のイベント

NOTE(ブログ)に自分の身分として橫浜市公務員の管理職と書いています。どんな職種か明言を避けていますが、察する方もいらっしゃいます。ICT情報の拡散性を考えると、NOTE(ブログ)においては定年まで具体的な職業の明言に […]

「罪と罰」読後感

「罪と罰」(ドストエフスキー著 工藤清一郎訳 新潮社)を読み終えました。重厚なロシア文学の中で、多様な要素を持つドラマとして、後半に差し掛かるほどドラマは白熱し、エピローグの最後の最後まで惹きつけられてしまいました。解説 […]

3.11から学んだこと

4年前の東日本大震災が発生した時は職場にいました。大きな揺れに驚いて、放送を流し、緊急対応をして職場にいた人たちの安全を確保したことが思い出されます。自宅のことも心配しましたが、頭にあったのは職場のことばかりでした。深夜 […]

亡父の残した植木の行き先

相原工房は亡父の残してくれた植木畑に農業用倉庫として建てました。内壁がなく鉄骨が剥き出しの簡単な構造体の建造物です。この建物を作るに当たって、ここに植えてあった樹木を相当処分した記憶があります。でも周囲はまだ緑に覆われて […]

木彫の面白みを引き出すために…

「発掘~群塔~」は、うねる大地に点在する数々の塔を表現しようと意図したもので、大地の部分は木彫彩色で表そうと考えています。緩やかな曲面を彫り跡を残して浮き彫りし、ひとつは屏風に、ひとつは床置きにする予定です。木彫は作業を […]

週末 「群塔」陶彫部品の完成

「発掘~群塔~」の陶彫部品が全て完成し、乾燥を待つところまで制作工程を進めました。乾燥が進んだ陶彫部品から仕上げと化粧がけを行い、窯に入れていきます。今週後半に窯入れを予定しています。今週前半は毎晩工房に通って、「発掘~ […]

週末でなければ出来ない仕事

先月からずっとウィークディの夜に工房に来て、「発掘~丘陵~」の彫り込み加飾をやっています。一日1点ずつ小さな円筒に様々な彫り込みを入れています。彫り込み加飾が終わった作品は23点なりました。残り17点です。何とか今月中に […]

3月RECORDは「殻」

「殻」と聞くとマイナス思考が付き纏います。殻に閉じこもることで、外界との交流を遮断するイメージがあるからです。3月は仕事の役割上、自分が代表として大勢の人の前に立つことが多く、腰を据えなければ主張を発信することが出来ない […]

「罪と罰」第四部・第五部のまとめ

通勤時間帯に読んでいる「罪と罰」(ドストエフスキー著 工藤清一郎訳 新潮社)下巻も半ばを過ぎ、いよいよ物語が終盤を迎えるところまできました。悪名高い高利貸しの老婆とそこに居合わせた妹を殺害した元大学生のラスコーリニコフ。 […]

軍艦島に関する新聞記事より

長崎県にある端島は無人島で、その外観が洋上に浮かぶ戦艦を思わせるので軍艦島と呼ばれています。2年前の夏に軍艦島に行き、廃墟と化した島を見て回りました。自分には印象が強く、鉄筋コンクリートで覆われた外壁が今なお脳裏に焼き付 […]

12’RECORD6月分・7月分アップ

ホームページに2012年RECORDの6月分と7月分をアップしました。この年の6月には「表層」、7月には「束縛」というテーマを設けました。アップした作品を見ていると制作している当時の様子が甦ってきて、何とも恥ずかしい気持 […]

現代彫刻か?仏像か?

先日見に行った横浜のそごう美術館で開催中の「円空・木喰展」で注目した作品は、まず円空の円空たる彫刻「護法神」です。円空と言えども初期の頃は、仏像の詳細部分をかなり作り込んでいて、後期に見られる鑿で表情を刻むだけの円空らし […]

週末 3月になって…

3月になりました。今月は年度末のため職場では大きなイベントが予定されています。出会いと別れの季節でもあります。時期としては職場関係で慌しいことが続きますが、制作工程でも先月を凌ぐ慌しさがあります。今日もいつものように朝か […]