Archives for posts tagged ‘カタチ’

横浜の「マックス・エルンスト展」

先日、横浜美術館で開催中の「マックス・エルンスト展」に行ってきました。シュルレアリスムの主流な芸術家の一人であるドイツ人画家マックス・エルンストは、画風がシュルレアリスムであるなしに関わらず、自分はその構成感覚が大好きな […]

連休後半のスケジュール

明日から4連休です。生憎の雨ですが、前から予定している栃木県益子の陶器市と茨城県笠間の陶炎祭に明日行ってきます。天候がどうであれ、環境を変えてみるのは創作上の刺激になると思っています。親友に会えるのも楽しみのひとつです。 […]

ギャラリー「構築~瓦礫~」アップ

ホームページのギャラリーに2010年制作の「構築~瓦礫~」をアップしました。ギャラリーやRECORDにアップしてある作品に関する解説は一切避けて、同じ発想のもとで作ったコトバを添えています。カタチとコトバを対峙させて、双 […]

生存のしるし

職場に「Survivalism~70億人の生存意思~」(GENERATION TIMES編 ダイヤモンド社)が贈られてきました。美しい写真とわかりやすい解説が満載された書物です。普段は窮屈な近視眼的な社会で仕事をしている […]

閉じ込められた造形

子どもの頃、暗い狭い通路で右往左往した記憶から、僅かながら閉所恐怖症が残る自分にしては、閉じ込められた世界をイメージとして描くのはどうしたものだろうと思っています。怖いもの見たさなのか、創作は自分の記憶とは別のところで発 […]

RECORD10月のテーマ

一日1点ずつ葉書大の平面作品を作っています。総称はRECORD(記録)。RECORDを始めて4年目に入りますが、毎月テーマを決めてやっています。日によっては描きたいものが出る時もありますが、最近はずっと決めたテーマの中で […]

RECORD8月のテーマ

毎日1点ずつ小さな平面作品を作り続けているRECORD。今月のテーマは6つの円が並ぶ画面をベースにして、そこに造形を加えていこうと考えました。円は以前にも取り上げたテーマで、自分が気に入っているカタチです。円は完結するカ […]

週末 加飾に明け暮れる

昨日成形したドーム型陶彫部品に今日は朝から加飾を行いました。彫り込みを入れたり、穴を空けたりする作業をやっていると、これが作品化する上で一番面白みがある作業ではないかと思えます。生乾きの陶土の上に針でカタチを描き、鉄ベラ […]

人間ドックの一日

このNOTE(ブログ)は日記としての役割も担っていて、ホームページで公開しているにも関わらず、創作活動だけではなく個人的なことも書いています。毎年、公務員共済組合から定期健康診断のお知らせがきますが、今年は夫婦で人間ドッ […]

モデル・デッサン

目の前にモデルを置いてデッサンするのは何年ぶりだろうと考えました。人体塑像を作っている時から、かれこれ20年以上は経っています。滞欧中に同地の美術学校で裸婦デッサンをやって以来かもしれません。今日は相原工房始まって以来、 […]

タジン鍋の料理

夫婦で人間ドックに申し込んでいて、少しでも健康を維持したい願望があります。自分は市の管理職&彫刻家、家内は胡弓奏者&宝飾デザインの仕事をやっていて、しかも50代ともなれば身体に支障が出てもおかしくない年齢です。さらに相原 […]

週末 イメージの昇華

新作のための陶彫部品を作り始めました。昨日と違ってほんの少しばかり気温が低いのが救いでした。美大生ら3名の子たちもそれぞれの制作に勤しみ、相変わらず工房に真剣な空気が流れていました。自分の作っている陶彫部品はかなり大きな […]

RECORD6月のテーマ

一日1点ずつポストカード大に切断した厚手のケント紙に作品を描いて4年目になります。描写や幾何抽象や自動記述に至るまで、その時その時の状況で作品の表現は右へ左へ揺れています。作品は5日間をシリーズにして展開する方法を採って […]

受容と発表

美術館に行って美術作品をいくら鑑賞しても、自己表現に結びつきません。批評はできても創作はできないのです。どんなに自分の感性を刺激するものがそこにあったとしても、それを自己表現に置き換えることは困難です。現在自己表現を行っ […]

実材としての土

20世紀の近代美術が写実から心象へ、その表現が求めるモノが変化していったのは近現代美術史を紐解けばよくわかります。モンドリアンの抽象絵画も写実を純化した結果見いだされた表現です。自分は学生時代は大学のカリキュラムに従い具 […]

心と労働の蓄積

抽象形態をベースにした今年のRECORD。今月は小さな正方形が並ぶ画面に造形を加えています。当初は単調な画面にモチベーションが保てず結構苦しむのではないかと思いましたが、不思議なことに飽きることなく展開し続けています。要 […]

小品「陶紋」について

今年の7月にある個展に陶彫による小品を出すことにしました。昨年まで小品と言えば「球体都市」で、それを毎年数点ずつ出品していました。「球体都市」は40個近くになり、ひとまず昨年で幕を引きました。ただ球体はとても好きなカタチ […]

連なる壁のイメージ

「壁体彫刻」というコトバに誘発されて、壁が連なって空間を遮っているイメージが浮かんでいます。壁は一枚板ではなく、部分同士を連結したものであり、何か得体の知れない刻印がされています。それはメカニックな浮き彫りで、風雨に晒さ […]

「神と人を求めた芸術家」

表題はドイツの近代彫刻家エルンスト・バルラハのことを取り上げた「バルラハ~神と人を求めた芸術家~」(小塩節著 日本キリスト教団出版局)の副題になったコトバです。バルラハは最近日本でも徐々に知られてきた彫刻家であり劇作家で […]

「構築~楼閣~」について

今年7月の個展で発表する木彫と陶彫による作品の題名を「構築~楼閣~」にしました。「楼閣」とは高い構えの建物という意味です。現在制作中のこの作品は、昨年発表した「構築~瓦礫~」のように割れた球体をいくつも作って散在させるの […]

RECORD1月のテーマ

RECORDとは、ポストカード大の平面作品を一日1点ずつ作り上げていく総称です。自分に課して5年目を迎えています。10年続ければ3650点の作品が手許に残ります。1万点以上になるのに30年かかりますが、果たしてそこまで気 […]

「カンディンスキーと青騎士」展

自分にとって注目すべき展覧会です。ブログに何回となく書いているカンディンスキーは、P・クレーやシュルレアリスムの芸術家と共に自分の中に今も生きつづけている画家なのです。年刊誌「青騎士」の翻訳が白水社から刊行されたのを契機 […]

「坪庭」の空間演出

京都あたりを散策すると、家の軒と軒に囲まれた小さな空間に小さな庭ができていて心が和みます。これはいわゆる「坪庭」で、一坪程度の空間を楽しむ日本独自の美意識だと思います。大きな都市計画については構築的とは言えない日本人です […]

週末 加飾に明け暮れた日

週末になると、嬉々として工房に行って制作をしています。このところ毎週末のブログは制作日記になっています。今日は天辺が破損したように作った三角錐と昨日成形した低めの四角錘に加飾を施しました。表面を鉄べラや掻き出しベラで彫り […]

週末 低めの四角錘の成形

新作の陶彫部品の制作を続けています。今日作ったのは低めの四角錘です。これはいくつか作っていく予定ですが、今日はその第一点目。今まで作った大きな四角錘や天辺が欠損した三角錐に比べれば容易いと思っていたところが、なかなか難し […]

「構築~解放~」修復準備

毎年恒例になった東京銀座での7月の個展に、来年は「構築~解放~」を出品しようと思っています。それに現在制作中の陶彫と木彫による新作を加えます。ところが「構築~解放~」の柱の1本が破損して、その修復をしなければならないので […]

11月RECORDは「崩れる」

今月のRECORDのテーマは「崩れる」にしました。陶彫では自分がよく取り組むテーマで、完璧に出来上がったものより、どこかが欠如しているものの方が空間的な広がりを感じさせるように思えるからです。左右対称のように見えて、左右 […]

工房にいる蜘蛛

昨日ブログに書いた甲虫の姿態に絡めて、以前から自分が抱いているイメージがあります。工房ではよく蜘蛛を見かけます。彼らは工房の隅に蜘蛛の巣を張って、小さな虫を捕らえています。周囲が畑なので、工房内に入り込む小さな虫はいるよ […]

甲虫類のような立体造形

陶彫による立体作品が昆虫、なかでも甲虫類の雰囲気がすると、個展に来ていただいた人から指摘されたことがあります。昨年発表した「発掘~赤壁~」や今年の「構築~瓦礫~」の曲面を多用した作品に、そうした生物的なイメージが見て取れ […]

成形に明け暮れた代休日

土曜出勤の代休として今日休みを取りました。今日は朝から工房に籠もって制作でした。陶彫による大きい四角錘、つまりピラミッドのカタチを昨日から作っているのです。だいたい初めの1点目で難行するものですが、これも例外ではなく、た […]

真鍮直付け「旅人~坂道の木~」

私淑している彫刻家保田春彦先生がいる一方で、自分には大変身近な池田宗弘先生がいます。大学時代から池田先生の工房に出入りして、ほとんど直弟子となっていた自分は、自分の結婚式の仲人も先生にお願いしました。先生の工房が東京の秋 […]