Archives for the Month of 7月, 2018

酷暑の7月を振り返る

今日は7月の最終日です。7月は毎年ギャラリーせいほうで個展を企画していただいているので、私にとっては年度替わりのような気分がしています。新たな作品を作り始める1ヵ月でもあるのです。実際の制作はもっと前から取り組んでいます […]

初台の「イサム・ノグチー彫刻から身体・庭へー」展

最近まで読んでいた「イサム・ノグチ 庭の芸術への旅」(新見隆著 武蔵野美術大学出版局)の印象も覚めやらぬうちに、東京初台にある東京オペラシティ アートギャラリーで表題の「イサム・ノグチー彫刻から身体・庭へー」展が開催され […]

週末 台風一過で暑さ甦る

関東を襲った台風が西へ向い、横浜では台風一過により、夏の暑さが甦ってきました。午前中はまだ雨が残るものの、午後になると太陽が照りだし、気温が上昇しました。この酷暑はいつまで続くのでしょうか。今日は工房に若いスタッフがやっ […]

週末 陶彫新作の第一歩

今月最後の週末になりました。今月中にどうしても来年用の新作に取り掛かりたいと思い、今日は新しい陶彫部品を作るための第一歩を踏み出しました。陶土は継続的に使わなくては硬くなってしまい、造形が出来にくくなります。今月の個展で […]

映画「ゲッベルスと私」雑感

貴重な映像で綴られたドキュメンタリー映画「ゲッベルスと私」。現在、東京神保町にある岩波ホールで上映されています。ナチス政権が齎せた悲劇、その内容はどうだったのか、103歳の証言者が語る台詞に戦慄を覚えたのは私だけではなか […]

ミニシアターの先駆的存在

東京神保町にある岩波ホールは、昔から時々出かけていました。最近は地元の横浜にあるシネマジャック&ベティに通っていますが、商業ベースに乗らない映画を観るとなれば、岩波ホールと決めていた時期がありました。歴史を紐解くと、岩波 […]

お台場の「デジタル アート ミュージアム」散策

私の職場では、秋のイベントでプロジェクション・マッピングを制作発表しています。今年もプロジェクション・マッピングチームが立ち上がり、秋のイベントに向けて構想を練り始めました。私たちはまだ素人集団ですが、先月東京お台場に「 […]

映画「ビューティフル・ディ」雑感

自分の個展準備に追われていたことで鑑賞に飢えていた私は、個展を終えた後、何か強烈な表現が味わいたくなって、常連にしている横浜のミニシアターに向かいました。イギリス映画「ビューティフル・ディ」は、そんな自分の気分に充分応え […]

「夏休み」気分になって…

今年の個展が終わり、私の気分としては「夏休み」になりつつあります。「夏休み」というのはとても響きの良いコトバだなぁと思っています。小学校、中学校、高校と夏休みを経験し、私もそれぞれ思い出を残してきています。大学はアルバイ […]

週末 工房の整理

昨日、個展の作品が工房に搬出されてきました。作品を梱包した木箱は、かなりの場所を占めていて、工房の制作スペースにせり出て来ました。先週、その場所を確保するために資料棚を2台移動しましたが、その資料棚の整理をまだしていなか […]

週末 個展最終日&搬出

今日は画廊開館の午前11時から、ギャラリーせいほうにいました。今年の個展最終日となった今日は多くの方々に来廊していただきました。職場関係の方々や家内の演奏家仲間、美術系の出版社、他の画廊のオーナー、友人の版画家や陶芸家な […]

「能動的認識行為の現象学」②

「経験の構造 フッサール現象学の新しい全体像」(貫茂人著 勁草書房)の第一章「能動的認識行為の現象学」では、「明証」についての考察があります。フッサールは「明証」に指標を与えることを批判しています。論理としては昨日の続き […]

「能動的認識行為の現象学」①

「経験の構造 フッサール現象学の新しい全体像」(貫茂人著 勁草書房)は第一章から第十二章からなる論文で、どこを捲っても難解な表現が目につきます。本書が下敷きにしているはユダヤ系オーストリア人のエトムント・フッサールの思索 […]

長寿の芸術家2人を惜しむ

今朝、職場に届いていた新聞によって、版画家・彫刻家の浜田知明氏と石彫家の流政之氏が亡くなったことを知りました。お会いしたことはなかったのですが、2人とも展覧会があれば必ず見に行っていた注目の芸術家でした。浜田知明氏は10 […]

現象学とは何か?

先日から現象学に関する書籍を読み始めています。そもそも現象学とは何を対象にした学問なのでしょうか。「経験の構造 フッサール現象学の新しい全体像」(貫茂人著 勁草書房)によれば「伝統的哲学用語で言えば、現象学であつかうのは […]

2018個展のオープニング

創作活動1年間の総まとめになる個展が今日から始まりました。東京銀座8丁目にあるギャラリーせいほうの田中さんとも長いつき合いになりました。ギャラリーせいほうは、私がまだ学生だった頃、師匠の池田宗弘先生の個展を手伝っていた時 […]

週末 13回目の個展搬入と展示

東京銀座のギャラリーせいほうでの個展も今年で13回目になります。作品は常に新作なので、13回も個展をやっていても慣れることはありません。集合彫刻なので組み立てが上手くいくかどうか、展示作業が始まっても不安は抜けません。大 […]

週末 個展搬入前の準備

今日は酷暑でした。朝早く工房に行ったところ、既に気温は高くなっていて、作業の時間をどうしようか決めかねていました。今日やるべきことをやったら引き上げようと思いました。今日やるべきことは、個展終了時に返却されてくる作品をど […]

「経験の構造」を読み始める

「経験の構造 フッサール現象学の新しい全体像」(貫茂人著 勁草書房)を読み始めました。現象学の存在を知ったのは最近のことで、ハイデガーの大著「存在と時間」を読んでいた時に、登場してきた哲学のひとつが現象学でした。本書の前 […]

「イサム・ノグチ 庭の芸術への旅」読後感

「イサム・ノグチ 庭の芸術への旅」(新見隆著 武蔵野美術大学出版局)を読み終えました。イサム・ノグチはNOTE(ブログ)に度々登場する私の大好きな巨匠です。本書で取り上げられている香川県牟礼にあるイサム・ノグチ庭園美術館 […]

図録が届いた日

今年の個展用の図録が届きました。今年13回目の個展のため、図録も13冊目になります。私は東京銀座のギャラリーせいほうで49歳の時から個展をやらせていただいているので、あれから13年が経ち、現在62歳になりました。よくもま […]

「抽象的なフォルム」について

現在、職場で時折読んでいる「見えないものを見る カンディンスキー論」(ミシェル・アンリ著 青木研二訳 法政大学出版局)は、フランスの著名な現象学者がカンディンスキーの抽象絵画理論考察を試みた著作です。本書は決して平易な文 […]

疲労気味の週明け

昨日は工房内の作品保管場所として、木っ端が積んであった場所を整理するため、朝から夕方まで木っ端をジグゾーで切り刻んでいました。ゴミ袋にして10袋以上が出来上がり、地域のゴミ集積場に持っていきました。保管場所ではまだまだや […]

週末 作品保管場所の確保

今月の個展が終了したら、現在搬入を待っている現行作品が戻ってきます。売れるかもしれないと淡い期待もあるのですが、大きな彫刻が売れることは滅多になく、そのまま梱包用木箱に入って手元に返ってくると考えた方がよさそうです。今日 […]

週末 併行して新作開始

7月の個展用の梱包が完了し、来年の新作に向けて第一歩を踏み出しました。7月の個展準備のために、まだやるべき仕事があるにも関わらず、今日から新作に取り掛かることにしました。モチベーションを保つためには新しい創作活動を組み込 […]

草月プラザの「天国」

「イサム・ノグチ 庭の芸術への旅」(新見隆著 武蔵野美術大学出版局)の中に、草月プラザに設置された場の彫刻とも言うべき「天国」の解説がありました。「青山、草月会館のロビーのデザインである『天国』は、出発点が、逆にあからさ […]

7月RECORDは「伸」

今月のRECORDのテーマを「伸」にしました。若竹が伸びる、木々が伸びる、身長が伸びる、爪や髭が伸びる、「伸」には成長の過程にあって、生命力を謳歌するイメージがあります。まさに盛夏に向かって、工房周辺の草が伸びていく景色 […]

七夕飾りで心に潤いを…

職場で笹に願い事を吊るす七夕飾りを作ろうという動きがありました。七夕は節句のひとつで、元来は中国の行事であったものが、奈良時代に我が国へ伝わったようです。七夕を調べてみると、中国には乞巧奠(きこうでん)という風習があり、 […]

2018個展案内状の宛名印刷

個展の案内状は毎年1500枚を印刷しています。そのうち1000枚を先月末に東京銀座のギャラりーせいほうに届けました。残った500枚の宛名印刷を自宅のプリンターを使って行いました。今年の案内状は「発掘~根景~」のテーブル部 […]

7月の制作目標

1年は1月元旦から始まり、12月31日の大晦日で締めくくります。職場では年度切り替えのため、4月1日から始まり、翌年の3月31日で締めくくります。私の創作活動における暦は、今月が1年間の締めくくりになります。1年間を通し […]

週末 7月を迎えて…

7月になりました。今日は日曜日だったため、朝から工房に篭って昨日の続きをやっていました。個展準備のための作品の梱包作業は終盤を迎え、何とか先が見えてきました。エアキャップが僅かばかり足りなくなり、昨日に引き続き、店に駆け […]