Archives for the Month of 11月, 2015

11月最終日に思うこと

月日が経つのは本当に早いものだと実感します。今日で11月が終わります。気づいてみれば周囲は、冬枯れた樹木の落ち葉が舞っています。私もスーツの上にコートを羽織って出勤しています。職場では来年度人事が始まっていて気疲れする毎 […]

週末 意欲と疲労

昨日は疲労のためか遅々として進まなかった制作は、今日は思うように進みました。朝8時から夕方4時まで、昼の休憩を除くと7時間以上も作業をしていたことになります。若いスタッフが来て、お互い促進出来たためばかりとは言えず、やは […]

週末 小さめの球体陶彫

2点目の新作に配置する小さめの球体陶彫を作り始めました。同じ大きさの球体陶彫を10個作ります。昨年は「発掘~丘陵~」に同じ大きさの円筒陶彫を40個作りましたが、今回はスケールが小さいので10個を予定しています。先週で画面 […]

陶彫への意欲と可能性

先日見に行った東京上野の国立博物館で開催されている「始皇帝と大兵馬俑展」は、自分に多くの刺激を与えてくれました。陶製の兵馬俑は等身大の人物像や騎馬像で、まさに写実そのものでした。自分は一体ずつ惚れ惚れと見とれてしまいまし […]

発見された陶彫・兵馬俑

秦の始皇帝の巨大な陵墓から発見された8000体もの兵馬俑は、全て陶製で出来ています。所謂自分がよく称している陶彫です。兵馬俑の人物が持っていた器具は別の素材が使われていたようで、青銅製だったり木製だったりしています。木製 […]

上野の「始皇帝と大兵馬俑展」

中国の兵馬俑の展覧会を以前にも私は見ています。兵馬俑は過去数回来日しているのではないでしょうか。ただし、現在、東京上野で開催されている「始皇帝と大兵馬俑展」のような大規模な展示は初めてで、特に今回の展覧会のために模刻され […]

14‘RECORD 7月・8月・9月分アップ

私のホームページに2014年のRECORD7月分~9月分をアップしました。この1年間の毎月のテーマは文章でした。7月は「溝と溝を繋ぐもの」で、幾重にも連なる塹壕のようなイメージが浮かびました。自分が幼い頃、家の近くの山林 […]

三連休 内省を止めて作業遂行

どうもこの三連休は、創作活動を通して自分の殻に閉じこもる傾向が強く、ウィークディの仕事の精神安定剤として、日常役に立っている創作活動とは、裏腹な雰囲気が漂っていました。現在作っている彫刻作品は、自分にとってどんな意味があ […]

三連休 制作の合間に…

三連休の中日です。朝から工房に行って昨日から続いている厚板材の彫り込み作業をやりました。三連休の制作目標にしていた彫り込み作業は、今日の夕方には完成し、絵画的なイメージの作品は後に回すことにしました。以前から取り組んでい […]

三連休 新作の制作目標

今日から三連休です。現在取り組んでいる陶彫の新作は2点あります。大きい作品は擂り鉢状の円形をした作品です。もうひとつは絵画的な構成から発展した作品で、擂り鉢状の作品に比べて、小さいスケールで作っています。題名がまだ決まっ […]

映画「裁かれるのは善人のみ」雑感

表題はロシア映画で、原題を「LEVIATHAN」(レヴィアタン)と言います。これは旧約聖書に登場する海中の怪物や悪魔のことです。映画のポスターに使われている浜辺に打ち上げられた白骨化した鯨が、それを象徴しているのでしょう […]

見えない彫刻

彫刻は主題を塊として表現する媒体で、その骨組みによって構築性のある作品が生まれます。空間の中に置かれた塊としての彫刻作品に対し、人は周囲を回ってその触覚的な凹凸を鑑賞するのです。美術館や画廊といった特殊な空間に置かれた特 […]

工房の倉庫部分のロフトが完成

相原工房は亡父が残してくれた植木畑に建っています。農業用倉庫として建てたので、内壁も天井もありません。見上げると屋根材を置いた板だけなので、野鳥が屋根を歩いているとコンコンと音が聞こえます。雨や風の音もします。気が利いて […]

「夢の仕事」(a)・(b)まとめ

「夢解釈」(フロイト著 金関猛訳 中央公論新社)第六章「夢の仕事」の(a)「圧縮の仕事」と(b)「ずらしの仕事」のまとめを行います。「圧縮の仕事」の発端は「夢内容と夢の想念とを比較するとき、探求者にとってまず明らかになる […]

11月RECORDは「獣」

RECORDは2007年の2月から始めました。厚手ケント紙をポストカード大に断ち、裏に日付けを入れて、一日1点制作をしていくという課題を自分に課しました。日付けは表面にも入れています。毎年小さな印を彫って、日付けのスタン […]

週末 絵画から彫刻への意識変化

先週より2点目の新作に取り組んでいます。2点目の新作は絵画的なイメージからスタートしましたが、作業を進めていくうちに、これは絵画ではなく彫刻的な意識が働いていることに気づきました。若林奮先生が葉山の県立近代美術館に設置し […]

週末 スマホ&タブレット購入

3年前に携帯電話から買い替えたスマートフォンのバッテリーが、このところ調子悪くて仕事の上で困るなぁと思っていました。今日は早朝工房で制作をした後、家内とスマートフォンを見に家電量販店に出かけました。今は修理の時代ではなく […]

塊から一面的なものへ

現在、葉山の県立近代美術館で展覧会を開催中の若林奮先生には、「地表面の耐久性について」と題する野外展示された大きな彫刻作品があります。まさに地表面に張りついた鉄の作品で、地中からその表面が現れた様相を呈しています。図録の […]

戦争とは何かを考える

先月観に行った映画「顔のないヒトラーたち」に絡めて、今日は戦争について取り上げます。私は職場にある複数の新聞には必ず目を通し、気になる記事をスクラップしています。9月17日付の朝日新聞の記事に「野火」の映画監督である塚本 […]

映画「顔のないヒトラーたち」について

先月のことで日が経ってしまいましたが、橫浜の中心地にあるシネマジャック&ベティに表題の映画を観に行ってきました。ドイツ映画「顔のないヒトラーたち」は実話を基に描かれた秀逸な内容だと感じました。1958年のフランクフルトか […]

14‘RECORD 4月・5月・6月分アップ

私のホームページに2014年のRECORD4月分~6月分をアップしました。この1年間の毎月のテーマは文章でした。4月は「囚われし賤民の出航」というテーマで、制度的に見て差別を受けていた民族が、その社会から解放を願うことを […]

新鮮さを留める描写の魅力

既に終わってしまった展覧会の作品を取り上げるのは恐縮ですが、橫浜にある県立歴史博物館で開催していた「五姓田義松展」の中で、気に留めた作品の数々の感想を述べます。私が美術の専門家を志した時は、既に確立された受験体制があり、 […]

週末 絵画的新作の第一歩

今日を日記風に綴るなら、朝7時に工房に行き、昨日から始めた2点目の新作の全体構成を厚板に下書きしました。まず第一歩として絵画的なアプローチをすることにしました。2時間やったところで自宅に戻りました。朝食をテレビの前の居間 […]

週末 新作2点目の導入

夏に東京銀座で発表する陶彫作品は、大きめの新作を2点、小作品「陶紋」を数点出品しようと考えています。毎年の定番になっていますが、ギャラリーせいほうの空間を考えると、今回もこのくらいの作品量を必死になって制作しなければなり […]

「夢解釈」下巻を読み始める

「夢解釈」(フロイト著 金関猛訳 中央公論新社)下巻を読み始めました。下巻には大きな章が2つあります。第六章「夢の仕事」と第七章「夢行程の心理学」です。それぞれ章ごとに小さな括りがあるので、その括り毎に上巻の例に従ってま […]

14‘RECORD 1月・2月・3月分アップ

私のホームページに2014年のRECORD1月分~3月分をアップしました。この1年間の毎月のテーマは文章によるもので、自分としては初めての試みでした。その文章をタイトルにしたコトバを捻り出し、アップの際に画像に添えました […]

「絶望名人カフカの人生論」読後感

「絶望名人カフカの人生論」(カフカ著 頭木弘樹訳 新潮社)を読み終えました。実はもっと早く読めたのですが、読んでいくうちに、休憩を挟みながらの超遅読に切り替えました。何故なら本書は面白すぎて速読では勿体ないと感じたからで […]

文化の日は創作三昧

今日は文化の日です。文化の日に相応しいのは創作活動に尽きると思います。というわけで今日は朝から工房に篭って創作活動に勤しみました。とは言え、新作の制作サイクルを考えると、今日は土練りと乾燥した陶彫部品に化粧掛けを施す作業 […]

出張ついでに「五姓田義松展」

テレビ番組で紹介され、その絵画技量の高さに驚かされた五姓田義松。彼が生きた時代は安政から明治にかかる西洋文明の流入期で、いち早く西洋絵画を学ぶことになった彼の生い立ちや見事に開花させた才能に、今まで埋もれていた天才の足跡 […]

週末 11月は撮影から始まる

今日から11月です。秋本番を迎え、植木畑に建つ工房の周囲でも紅葉が始まっています。創作活動には絶好の季節ですが、来年度人事が本格化する職場では、なかなか大変な時期を迎えています。季節の変わり目で体調を崩している職員がいる […]