Archives for the Month of 8月, 2014

週末 8月の終わりに…

ちょうど日曜日が8月の最終日になりました。今月を振り返ると、大きかったのはアンコール遺跡を訪ねてカンボジアに行ったことでした。遺跡を見に外国へ行く楽しさを満喫しました。元気なうちにまたどこかの遺跡を見に行きたいと思いまし […]

週末 新作の制作サイクル

今夏、個展で発表した「発掘~層塔~」の陶彫部品を作るときに、制作サイクルを考えました。週末ごとに土練り、タタラ、成形、彫り込み加飾、化粧仕上げ、焼成の流れを時間的に上手く組み込んでいくのが制作サイクルです。現段階では化粧 […]

留学したばかりの頃…

「小さい自己中心的の主観で軽々と批判し去ることは十分謹んで、兎に角すばらしいものがワンサとあるのだから、それにかぶりついて行く事が一番大事だと思ふ。」(保田龍門・保田春彦 往復書簡1958ー1965 武蔵野美術大学出版局 […]

非道具的存在性における突飛な発想

「世界内存在の日常性には配慮的な気遣いの諸様態が属しているのであって、それらの諸様態は、世界内部的なものの世界適合性がそのさい現れ出てくるように、配慮的に気遣われた存在者を出会わせるのである。たとえば、まず最も身近に道具 […]

14’個展をHPのExhibitionにアップ

ギャラリーせいほうでの個展が今年で9回目になりました。例年7月の海の日から個展を企画していただいていますが、個展終了とともにその会場の様子をホームページにアップしています。今回は個展初日に懇意にしているカメラマンに撮影し […]

「保田龍門・春彦 往復書簡」読み始める

随分前に武蔵野美術大学出版局より購入しておいた「保田龍門・保田春彦 往復書簡1958ー1965」をやっと読み始めました。以前のNOTE(ブログ)に、携帯できない大きな書籍は職場に持ち込んで仕事の合間に読むという主旨のこと […]

優れた女流彫刻家を惜しむ

今日職場にあった新聞に彫刻家宮脇愛子さんが逝去された記事があり、とても残念に思いました。84歳は平均寿命からすれば致し方なしと思いますが、宮脇さんの爽快感のある作品からすると、年齢を感じさせない溌剌とした表現に溢れていて […]

週末 成形と加飾

昨日に続き工房で制作に没頭しました。まだまだ工房内は暑く、額に汗が滴り、晩夏の火照りを感じています。制作がやり易くなるのはいつのことになるのでしょうか。シャツや頭に巻いた手ぬぐいを何回か替えて、大きなペットボトルから水を […]

週末 新作の成形第1号

週末になり、朝から工房で制作三昧になりました。先週土練りをしていたので、今日はタタラを作りながら、まず成形の第一歩を踏み出しました。陶彫で作る塔の土台部分です。成形中に何とかなりそうだと思い、これが成功すれば今後10個程 […]

まだ終わらない夏

空が澄んで浮かんでいる雲に秋を感じるのに、この暑さはどうだ、と言わんばかりの30度超えの毎日です。涼しくなるのは一体いつなんだと思いながら、まだ終わらない夏を楽しんでいます。過ぎゆく夏に感傷を覚えることはありませんが、涼 […]

個展礼状の打ち合わせ

今日の夜7時に懇意にしているカメラマン2人が自宅にやってきました。個展に来ていただいた方々に出すお礼状の画像を選ぶためです。このお礼状も自分にとって大切なもので、芳名帳を見ながら一人ずつ確認していきます。住所が書かれてい […]

「存在と時間」における現象学

現象学とは、いかなる先入観、形而上的独断にも囚われずに存在者に接近する方法を示唆する哲学で、いろいろ調べていくと現象学で有名な哲学者フッサールの前段階で、ヘーゲルが弁証法的現象学を唱えていることがわかりました。フッサール […]

「存在と時間Ⅰ」起論動機

既に読み始めている「存在と時間Ⅰ」(マルティン・ハイデガー著 原佑・渡邊二郎訳 中央公論新社)は、手応えのある哲学書であることは承知していましたが、実際に読んでみると、存在の意味を問う我々自身の存在をまず考察するところか […]

通常の生活に戻る

今年の夏季休暇が終わり、通常の生活に戻りました。まだ職場では休暇を取っている職員もいて、万全の態勢とはいきませんが、書類の整理もぼちぼち始めました。明日から出張も組まれていて、そろそろ通常の仕事に戻らなければなりません。 […]

週末 今日も土練り続行

朝晩の暑さが変わってきたように思います。日中は30度を超える暑さになりますが、朝晩は秋めいた感じがします。その分陽射しが強く、屋根に照りつけた陽射しで、工房内は熱気が篭っているようです。大型扇風機2台を回していますが、位 […]

週末 土練り再開

久しぶりの制作三昧です。カンボジア旅行前に土を砕いて水を打っておいた陶土を手で練り直し、別の陶土と一緒に土練機に入れて、再度手で菊練りを繰り返す作業をしました。早く自分の陶土を作りたいという一念で、汗をかきながらの労働で […]

今夏の読書状況

毎年夏は読書に勤しむことを自分に課していますが、今夏はあまり進んでいません。カンボジアに行ったときは読み始めて間もない哲学書を持参しました。マルティン・ハイデガー著「存在と時間」です。往復の飛行時間を考えて、きっとしっか […]

ゴジラ世代の「GODZILLA」

今日は勤務の後、職場近くのTOHOシネマズに立ち寄り、米国版「GODZILLA」を観てきました。自分は50歳を超えているので1100円で映画を楽しむことが出来るのです。映画は本当に久しぶりでした。まだまだ盆休みの気分を楽 […]

8月RECORD「悠久なる祈りの鎮座」

今月のRECORDのテーマは、カンボジアのアンコール遺跡群を訪ねる機会を中心に据えたコトバを考えました。実際にカンボジアに出かけたのが7日からなので、今までのRECORDが5日間でカタチが展開していく方法をとっているため […]

遺跡を心に刻み込んで…

アンコール遺跡群の観光から帰ってきて一日が経ちました。自分には創作行為に繋げる強い目的があったため、周遊中は疲れを知らない心身になっていましたが、今日は疲れが出ました。今日は夏季休暇最後の一日でしたが、工房に行く気になら […]

カンボジア旅行雑感

今日はカンボジアから東京に帰る日です。シェリムアップからベトナムのホーチミン空港を経て成田へ帰ります。アンコール遺跡群を訪ねて、自分の創作イメージに与える影響は計り知れないものがありましたが、カンボジアの社会はまだまだ発 […]

アンコール遺跡群 その3

アンコール遺跡群の中で自分が一番見たい寺院は、今日訪れたタ・ブロム寺院でした。大きな樹木に覆われた寺院で、その根が建造物に絡まり、人工と自然が織り成す独特の景観を見てみたかったのです。タ・ブロム寺院は想像通りの悠久の時を […]

アンコール遺跡群 その2

今日は内容の濃い一日になりました。現地ガイドの機転で観光客で混む前の城壁都市アンコール・トムを見学することになり、朝8時にはホテルを出ました。アンコール・トムとは大きな都という意味で南大門、北門、勝利の門、死者の門、西門 […]

アンコール遺跡群 その1

アンコール遺跡群に近いシェムリアップのホテルに宿泊し、カンボジア人の現地ガイドに遺跡見学の案内をお願いしました。現地ガイドの提案でアンコールワットに昇る朝日を見ることにしました。早朝5時にホテルを出発、夜明け前のアンコー […]

今日から夏季休暇です。

今日は早朝4時にNOTE(ブログ)にアップします。今日から夏季休暇を取ります。カンボジアのアンコール遺跡を訪ねます。昨年は長崎県の軍艦島、今年はアンコール遺跡群、というように最近は自作のイメージに繋がるような鑑賞スポット […]

「サン=ラザール駅」

昨日のNOTE(ブログ)の続きです。「オルセー美術館展」で注目した作品に「サン=ラザール駅」があります。画家クロード・モネが1877年に描いた油彩です。雰囲気というコトバは、実態があるようでいて曖昧であり、でもその空気を […]

「床に鉋をかける人々」

先日見に行った国立新美術館で開催中の「オルセー美術館展」。全体的な感想はNOTE(ブログ)に既に書いてありますが、いくつかの作品が気になっていたので、改めて個々の作品を取り上げてみたいと思います。表題にした「床に鉋をかけ […]

「魅惑のコスチューム:バレエ・リュス展」

自分の個展が開催された先月中旬に、ギャラリーのある東京銀座に行く前に六本木に立ち寄り、国立新美術館で開催されている「魅惑のコスチューム:バレエ・リュス展」を見てきました。職場においてあった新聞の記事で知り、面白そうと思っ […]

週末 土を砕いて水を打つ

今日は朝から工房に行きました。気温は33度ですが、工房内の気温はそれ以上かもしれません。思っていた通り、放置した陶土20キロくらいが乾燥しかけていて、細かく砕いて水を打つ作業を行いました。新作陶彫の下準備です。土錬機も回 […]

週末 夏季休暇の準備

来週は夏季休暇を飛び石で取ります。木曜日からカンボジアに出かけるので、今日は旅行グッズを家内と買いに出かけました。昨日から横浜市管理職の宿泊研修があって、午後に自宅に戻ってきましたが、どうやら疲れも出て、工房に行く気が起 […]

イメージ力をつける8月に…

8月になりました。先月の個展も無事に終わって、いよいよ新作に邁進する時がきました。新作の作業は既に始まっていますが、全体イメージの細部は朧気なままです。自分は20代終わりに数ヶ月旅したギリシャやトルコに残るヘレニズム時代 […]