Archives for the Month of 12月, 2010

2010年HP&NOTEのまとめ

今日で2010年が終わります。今年は、というより今年も多忙感があって、自分はいい締め括りにはなりません。新作は昨年より少々進んでいますが、余裕は持てません。昨年工房が出来たことで、自分の気持ちがずっと支えられていることが […]

回想のひと時…

回想のひと時…と言ってもこの1年間を振り返ることではありません。大学の工芸工業デザイン科に今年から通っている子と久しぶりに会い、その子が現在抱えている様々な課題を聞いているうちに、自分も学生時代の気分に戻されてしまったの […]

窯に供えた鏡餅

休庁期間の始まりです。朝のうち小さな四角錘の成形をやっていました。昼ごろ工房の清掃を始めました。大清掃のはずが、制作に体力を使ってしまったため、土埃を掃く程度のちょい清掃になってしまいました。それでも僅かながら綺麗になっ […]

2010年仕事納め

横浜市に雇われて随分経ちますが、管理職になる前は休業前のワクワク感があって、今日という日を楽しく過ごしていました。その頃から作品の制作に追われていたのは事実でしたが、公務の仕事に対しては先行きの思いを巡らせることもなく、 […]

布団は至福のぬくもり

仕事納めまであと2日。休みたい気分になっているところの公務はつらいなぁと思いつつ、まだ明けやらぬ早朝に職場へと向かいます。バスや電車も心なしか空いているように感じます。朝日新聞の天声人語に何気なく目を移すと、「(漱石の) […]

今年最後の日曜日

週末はずっと陶彫の制作をやってきましたが、今日は今年最後の日曜日です。とは言え今日も相変わらず制作をやっていて、小さな四角錘の加飾を続けていました。昨日準備したタタラは、休庁期間に入る最初の29日に立ち上げて成形を行うこ […]

サンタが土持ってやってきた

今日はクリスマス。週末なので相変わらず工房で制作です。タタラを8枚作った後、小さな四角錘に加飾をしていました。新作の制作を順序良くやっているのです。今日は夕方に陶土が500キロ届きました。サンタクロースが土持ってやってき […]

クリスマス・イヴの今宵

誰にも信仰の心はあると思っています。その信仰する心にカタチを与えるのが宗教ではないかと考えます。自分のように先祖が浄土宗仏教で冠婚葬祭を行っていて、何となく仏教が身近にあるだけという者もいると思います。とりわけ仏教に信心 […]

知り合いの遺作展

自分と同じ横浜市に勤めていた知り合いが昨年の12月に急逝して、もう1年が経ちます。その知り合いのご子息が自分の職場に今年から初任者としてやってきています。昨晩は彼と遅くまで飲んでいました。知り合いは自分と同じ二束の草鞋を […]

家内の骨折から1年…

昨年の22日は、家内が演奏練習で転んで腕を骨折した日です。会議やそのあとの慰労会で遅く帰宅した自分は、包帯を巻いた腕を肩から吊るしている家内を見て、やれやれと思ったのを思い出します。今日も職場でいろいろな立場の人を招いて […]

読書への思い

昔から読書癖があって、読みかけの本をいつも携帯しています。「瀧口修造全集」(みすず書房)は長い時間をかけて読んでいて、かれこれ1年も経つような按配です。通勤の時しか読めないこと、その通勤時間が短いこと、加えて瀧口流の文章 […]

何となく疲労を感じる日

一週間の始まりで月曜日は毎回モチベーションが下がります。今日も例外ではありません。午前中は出張があったり、職場に戻ったら仕事が溜まっていたりして気忙しい一日を過ごしました。毎週末に陶彫制作をやっているので、気分が解放され […]

新しい土錬機が来た日

今日、新しい土錬機が来ました。23日に届くはずが今日になりました。新品ではありません。ただし今まで使っていた土錬機よりランクアップしたもので、今までの土錬機は業者に引き取ってもらいました。今日来た土錬機をいつ使用すること […]

週末 土錬機感謝デー

現在使っている土錬機は、いったいいつ頃購入したものか忘れてしまいましたが、陶彫による「発掘」シリーズは、土錬機がなくては出来ないものでした。10年くらいは使っているかもしれません。初めの頃は焼成した土肌が気に入らず、いろ […]

カンディンスキーの研究書

書店に入ると、まず美術書のところに行く癖が自分にはあります。書棚に並んでいる美術書の中で、自分の興味関心のある芸術家に関するものやテーマ性のあるものには、思わず手が伸びてしまいます。実は衝動買いも少なくありません。画家カ […]

「池田龍雄 アヴァンギャルドの軌跡」

先日、表題の展覧会に行ってきました。神奈川県川崎市にある岡本太郎美術館は、岡本太郎ゆかりの芸術家による企画で見応えのある展覧会が多く、そのたびに見に出かけます。現在開催中の「池田龍雄 アヴァンギャルドの軌跡」展も、60年 […]

偶然が生んだ異国の街

2006年10月19日付のブログ「ムルナウの短い夏」にある通り、自分が初めて海外に出かけて辿り着いた街がドイツのムルナウでした。当時はまだドイツが東西に分断されていた時代なので、正確には西ドイツのムルナウだったわけで、西 […]

「カンディンスキーと青騎士」展

自分にとって注目すべき展覧会です。ブログに何回となく書いているカンディンスキーは、P・クレーやシュルレアリスムの芸術家と共に自分の中に今も生きつづけている画家なのです。年刊誌「青騎士」の翻訳が白水社から刊行されたのを契機 […]

竹橋の「麻生三郎展」

先日、東京竹橋にある国立近代美術館で開催中の「麻生三郎展」に行ってきました。背景と同化した人体。混沌とした重厚な壁を見ているような麻生三郎の油彩は、人の存在を問うような世界観をもっています。灰一色に見える大きな画面にはさ […]

土練りのあと美術館へ…

成形に使う陶土がなくなり土練りをしました。陶彫は土を単身ではなく複数の土を混ぜて使っているのです。近々新しい土錬機が来るので、今使っている土錬機最後の仕事かもしれません。自分と懇意にしている陶芸業者から連絡があって、いい […]

週末の美術館巡り

彫刻家池田宗弘先生をはじめ、お世話になっている方々にお歳暮を贈りに家内と街に出ました。そのついでに知人にチケットを頂いた「麻生三郎展」を見てきました。東京竹橋にある国立近代美術館に行くのは久しぶりでした。麻生先生は大学の […]

クラシック音楽を聴く機会

20代の頃にオーストリアの首都ウィーンに住んで、リング(環状道路)沿いにある国立歌劇場に毎晩通っていました…と、書くと自分はいかにも文化意識が高く、経済的にも恵まれた、どちらかと言えば鼻持ちならない留学生に見えますが、実 […]

自然体でありたい

昨年のこの時期に「PCの前で茫然と…」というブログがあります。疲労が溜まり、睡魔に襲われながらブログを書いたりRECORDをやったりしている日常を吐露しています。1年経って同じ状況になっているのが不思議です。この時期は自 […]

「坪庭」の空間演出

京都あたりを散策すると、家の軒と軒に囲まれた小さな空間に小さな庭ができていて心が和みます。これはいわゆる「坪庭」で、一坪程度の空間を楽しむ日本独自の美意識だと思います。大きな都市計画については構築的とは言えない日本人です […]

野良から飼い猫へ

今晩は家内が不在です。邦楽の演奏仲間と泊りがけの忘年旅行に出かけています。毎晩家内がやっていた猫の世話を今日は自分がしなければなりません。猫のトラ吉は畑に捨てられていた野良猫です。工房から自宅に戻る途中の畑の中で鳴いてい […]

喪中葉書を受け取って…

この時季になると喪中葉書が送られてきます。自分の年齢を鑑みると、本人ではなく、その関係者が多いのですが、たまに親交の厚かった本人であったりすると残念でなりません。自分が世話になった人が亡くなり、喪中葉書を受け取った時の何 […]

週末 加飾に明け暮れた日

週末になると、嬉々として工房に行って制作をしています。このところ毎週末のブログは制作日記になっています。今日は天辺が破損したように作った三角錐と昨日成形した低めの四角錘に加飾を施しました。表面を鉄べラや掻き出しベラで彫り […]

週末 低めの四角錘の成形

新作の陶彫部品の制作を続けています。今日作ったのは低めの四角錘です。これはいくつか作っていく予定ですが、今日はその第一点目。今まで作った大きな四角錘や天辺が欠損した三角錐に比べれば容易いと思っていたところが、なかなか難し […]

「風のアルファベット」I・タンギー

空漠たる風景の中に象徴めいた何かが存在しているという絵画があります。そのトーンがちょうど嵐の前の空に似て、異様な雰囲気を醸し出しています。フランス人画家イヴ・タンギーの「風のアルファベット」はシュルレアリスムの典型的なス […]

12月RECORDは「蠢く」

「蠢く」は「うごめく」と読みます。お恥ずかしいながら自分が最近覚えた漢字です。春の下に虫が2匹…というのが、いかにも「うごめく」雰囲気を表しています。今月のテーマはこの1年間のRECORDを締めくくるもので、命あるものが […]

今年の締めくくりをどう過ごすか

12月になりました。光陰矢の如く時の早さを実感しています。こんなふうにして、あっという間に定年を迎えるのでしょうか。でも残り数年は公務員と彫刻家の二束の草鞋を履いて頑張る予定です。昨年は工房が完成して嬉しい半分、制作の遅 […]