Archives for the Month of 9月, 2017

週末 9月を振り返って…

週末になり、朝から工房に篭りました。9月の制作目標であった大きな陶彫部品は、6個とも成形や彫り込み加飾まで到達しました。陶彫は窯に入れて焼成してみないと完成とは言えないのですが、何はさておき制作目標が達成したことを喜びた […]

映画「パリ・オペラ座 夢を継ぐ者たち」雑感

常連になっている横浜のミニシアターには遅い時間帯に上映するレイトショーがあって、私は仕事から帰った後でミニシアターに行くことがあります。自宅から車で出直し、ミニシアター近くの駐車場に車を入れて、チケットを購入した後、レス […]

「オブジェを持った無産者」を読み始める

本書「オブジェを持った無産者」(赤瀬川原平著 河出書房新社)は、1970年に現代思潮社より刊行された書籍で、2015年になって河出書房新社から再刊されたものです。私は今年の6月に出張で京都に行った折に、立ち寄った書店で見 […]

「スーラとシェレ」読後感

8月はまったく読書をしなかったため、今日取り上げる「スーラとシェレ」(セゴレーヌ・ルメン著 吉田紀子訳 三元社)は7月25日から読み始めて、9月も終わりに近づく今になって漸く読み終わった次第です。遅読甚だしき言い訳として […]

彫り込み加飾について

私の立体作品は窯に入れて焼成する陶の技法を用いています。彫刻、陶芸、絵画の3分野に跨る制作方法を取っていて、手間のかかる制作工程と言えます。まずは陶土を使って立体を作ります。これは彫刻です。立体の持つ構成や量感に重点をお […]

渋谷の「ベルギー奇想の系譜」展

昨日で終了した展覧会を取り上げるのは些か恐縮ですが、私は個人的に奇想の芸術が大好きなので、詳しい感想を述べさせていただきます。ベルギーという中央ヨーロッパに位置する国について私は深く考えたことがなく、20代の頃ウィーンに […]

週末 6個目の陶彫成形

新作のテーブル彫刻の床に配置する陶彫部品は6個あります。今日は最終である6個目の成形を行いました。昨日は東京の美術館や画廊に出かけましたが、起床してすぐ工房に行ってタタラを準備していたのでした。そのちょっとした頑張りで、 […]

秋分の日は美術館・画廊を散策

今日は秋分の日でした。職場は週休2日なので、連休の実感はありませんでしたが、このところ秋の気配を感じているのは確かです。今日は早朝に工房に行って、明日の陶彫成形のために大きなタタラを7枚作りました。午前10時くらいに自宅 […]

映画「ウィッチ」雑感

昨夜、常連になっている横浜のミニシアターに米英合作の映画「ウィッチ」を観にいきました。これは魔女に纏わる伝説や伝承を基に、1630年代に遡った時代を描いていて、場所は米国ニューイングランドに設定しています。敬虔な清教徒で […]

ワーク・ライフ・バランスについて

私たちの職種は超過勤務が常態化していて、新聞等で指摘を受けることが少なからずあります。私が今まで転勤してきたどの職場でも、意欲的な職員が多く仕事だけが生きがいと思っている人がいる反面、過労死ラインを超えている人も見受けら […]

17‘新報掲載の評文より

「陶彫。『発掘』シリーズⅨ。巨大作2点。1つは4本柱の台に吊り下がる筒型板。もう一つは帯状文や四角い板などで構成された長大な台。発掘品みたいな古びた感じが特徴で、見処。だが以前に比べ、整理され、すっきりした印象を受ける。 […]

「国宝菁華」について

夏に台湾に出かけた目的は、國立故宮博物院の所蔵する宝物を鑑賞することでした。宝物はどれもが素晴らしく、すべての作品を目に焼き付けておきたいと思いましたが、その数の多さに圧倒されて、所蔵品の資料を求めてミュージアムショップ […]

三連休 休日出勤&陶彫成形

今日は三連休の最終日でした。昨日と同じ理由で職場に出勤する用事があって、今日も全て制作に充てることは出来ませんでしたが、出勤の合間を縫って制作をやっていました。新作のテーブル彫刻の床に配置する6個の陶彫部品のうち5個目の […]

三連休 休日出勤&土練り

昨晩遅く福島県から帰ってきて、かなり疲労が残る中、今日の午前中は仕事があったため出勤しました。三連休の午前中は今日も明日も休日出勤になります。台風の影響のせいなのか朝から雨が降り、肌寒い気温でした。午後は工房に行って、5 […]

三連休 職員の結婚式

三連休初日は喜ばしい一日となりました。私の職場で結婚式を迎える男性職員がいて、私が祝辞を述べさせていただくことになったのでした。彼は福島県出身で、3年前に横浜市の公務員採用試験に合格し、私の職場にやってきました。初任から […]

何故奇想に惹かれるのか

私は創作活動を人生の中心に据えているためか、常識の範疇を超えたものに関心があります。一般的な非常識という意味ではなくて、人にとって不可視なもの、想像の世界に属するものに興味関心があるのです。そこをナンセンスと捉えるか、重 […]

曾我蕭白を受け入れた頃

先日NOTE(ブログ)にマニエリスムのことについて書いた際、心に浮かんだ江戸時代の画家がいました。暫し忘却の彼方にあった画家曾我蕭白で、「奇想の系譜」(辻 惟雄著 筑摩書房)に登場していました。極めて異端と言える世界は、 […]

母を連れて病院へ…

今日は午前中年休をいただいて、職場ではなく母親の用事を済ませてきました。母は90歳を超える年齢ですが、まだ元気に過ごしています。自立型の介護施設に入居していますが、時折実家に帰ると言い出すので、実家はそのままにしてありま […]

マニエリスムについて

先日、国立西洋美術館で見た「アルチンボルド展」は、自分にとっては懐かしい過去と出会うひと時でした。アルチンボルドはオーストリアのハプスブルグ家で活躍した画家で、ウィーン美術史美術館にはアルチンボルドの絵画が多数収められて […]

上野の「アルチンボルド展」

先日、金曜日の夜間開館時間に東京上野の国立西洋美術館で開催中の「アルチンボルド展」を見に行ってきました。日本人はだまし絵のような視覚的遊戯が好きなのか、夜にも関わらず美術館は大変な混雑振りでした。確かに現代からすれば16 […]

週末 4個目の陶彫成形

新作のテーブル彫刻の床には6個の陶彫部品を円形にして置く予定です。その6個はかなり大きくて、窯に入る最大の大きさで作っています。部品が大きくなればなるほど、罅割れが心配になります。もともと陶芸の器と違い、陶彫は無理な形態 […]

週末 タタラと紐作りについて

週末になり、陶彫制作のために朝から工房に篭りました。真夏に比べると朝夕涼しくなりましたが、それでも日中は汗が滴るほど暑くなりました。今日の作業は土練りと陶彫成形のための準備に充てました。私の陶彫はひとつずつがかなり大きい […]

金曜日は勤務終了後に展覧会へ

今日は私用があって2時間ほど年休をいただきましたが、年休を取らなくても金曜日の夜は美術館の開館時間が延長されているため、仕事帰りに美術館に立ち寄ることが可能です。私用はあっという間に終わり、今日は家内と連絡を取って、東京 […]

「美術家の健康と安全」について

今年の7月に日本美術家連盟から「美術家の健康と安全」という冊子が送られてきました。これは造形美術の分野別ハンドブックで、画材や彫刻素材、溶剤や接着剤などが細かく記載されていて、とても便利です。とりわけ危険有害性物質や有機 […]

9月RECORDは「のびる」

RECORDのテーマの内容として、今月の「のびる」は新しいものではありません。「のびる」は漢字で記すと、「伸びる」や「延びる」があり、実際に伸びてゆくものがあれば、延長されるものがあって、イメージの発展性はあるかなぁと思 […]

夜の工房制作に思うこと

先週末のNOTE(ブログ)に、ウィークディの夜に工房に行けるかどうかわからないという曖昧なことを書きましたが、今週は大きな陶彫成形に彫り込み加飾を行うべく工房に通っています。夜になると涼しくなって制作に向く気候になったこ […]

映画「少女ファニーと運命の旅」雑感

先日、横浜のミニシアターにフランス・ベルギー合作映画「少女ファニーと運命の旅」を観に行きました。この映画は別の映画を観た際に予告編が上映されていて、物語の輪郭が自分の好きな筋立ての作品であることを知って、必ず観ようと決め […]

週末 大きな陶彫成形

今日も涼しい一日でした。曇り空から晴天になりましたが、空気が蒸し暑い真夏のそれとは違ってきているように感じました。今日は朝から若いスタッフが2人来ていました。工房ではすっかりお馴染みになった2人で、一人は近々東京でのグル […]

9月最初の週末に…

9月最初の週末になりました。昨日のNOTE(ブログ)で秋が待ち遠しいと書きましたが、朝晩すっかり涼しくなり、秋の気配が漂うようになりました。この気候なら創作活動に邁進できそうで、今日は朝から工房に篭りました。久しぶりに土 […]

9月は陶彫一辺倒

9月になりました。秋の気配が待ち遠しいこの頃です。創作活動は涼しくなる秋が一番向いていると思っています。今月は先月の陶彫成形の遅れを取り戻したいと考えています。先月の目標だった大きい陶彫6点のうち出来上がった2点を引いて […]