Archives for the Month of 5月, 2018

関西出張③ 松尾大社「曲水の庭」

作庭家重森三玲は幾たびかNOTE(ブログ)に登場していて、私が関心を寄せる作家の一人です。亡父が造園業をやっていて、そこで育った自分の生育歴と重森三玲の仕事が重なっているのかもしれません。私は自然石の組み方を亡父に教わっ […]

関西出張② 「エリオット・アーウィット展」

京都にある何必館・京都現代美術館で開催していた 「エリオット・アーウィット展」を見てきました。エリオット・アーウィットは1928年パリで生まれた写真家で、戦禍を逃れてアメリカに渡り、フォトジャーナリストとして有名になりま […]

関西出張① 仕事の狭間を使って…

私たちの職種は1年間に1回は宿泊を伴う出張があります。横浜市に100以上ある職場の内、京都府や奈良県に行くケースが多く、私の職場では今日から大阪、京都、奈良を回る2泊3日の出張がありました。私は全体の責任職として同行しま […]

映画「馬を放つ」雑感

恐縮ながら私はキルギス共和国がどこにあるのかさえ知りませんでした。映画「馬を放つ」に出てきたキルギスの風景は自然が美しく、連なる山々や広大な草原を見ているだけで心が癒されました。登場した人々の雰囲気は、20代の頃旅したト […]

週末 印を貼りながら陶彫部品点検

図録用の作品撮影日が来週の日曜日に迫りました。現在窯に入っている作品の焼成が終われば、全て作品が出揃います。今日は「発掘~角景~」のテーブルに施した砂マチエールに滲み込ませた油絵の具の乾き具合や、「発掘~根景~」のテーブ […]

週末 最後の窯入れ準備&土曜名画座

週末になりました。今日は職場関係の仕事が午前中にありました。制作の追い込みで陶彫一辺倒という日にはならなかったのですが、それでも時間を作って、新作最後の窯入れの準備を行いました。陶彫は一気呵成に出来上がるものではなく、時 […]

2点の印章を彫る

私は予てより印章が持つ小宇宙に惹かれています。日本画や書を見る時に必ず印章にも注目しています。画家が創作する印章はとりわけ面白くて、小さな場面に個性が溢れんばかりです。単純だからこそ奥が深いのかもしれません。私も印章を作 […]

2018年版 印章のデザイン

毎年、印用の石材に自分の氏名を彫っています。今年は2点作る予定です。どうして新しい印章を作り続けているのか、私がずっと取り組んでいる陶彫による集合彫刻にその理由があります。今年は7月の個展で発表する集合彫刻は2点あり、そ […]

魔物が棲む夜の工房

幾度かNOTE(ブログ)に書いていますが、ウィークディの夜に工房に行くことが結構あります。仕事から帰ってから、疲れた身体に鞭打って工房に行きますが、夕食や風呂に入る前に出かけます。夕食等取ってしまうと、気分的に彫刻制作を […]

「根景」と「角景」のテーブル塗装

今日はウィークディですが、私は仕事帰りに用事を済ませて、夕方工房に立ち寄りました。週末だけでは時間が足りず、先週も小品「陶紋」の彫り込み加飾を毎晩やっていたのでした。「発掘~角景~」のテーブルに施した砂マチエールがそろそ […]

映画「北斎」雑感

先日観に行った映画の正式タイトルは「大英博物館プレゼンツ 北斎」と言います。江戸時代の絵師葛飾北斎の大掛かりな展覧会「Hokusai:Beyond the Great Wave」が、2017年5月から8月にかけてイギリス […]

週末 「根景」柱の木彫

今日は朝8時半から夕方5時半まで、通常より長い制作時間を取りました。図録用撮影日が近づいているため、身体に鞭打って制作を頑張っていました。今日の作業内容は「発掘~根景~」の4本柱の先端の木彫でした。「発掘~根景~」の4本 […]

週末 砂マチエール&映画鑑賞

週末になりました。6月3日(日)に予定している図録用写真撮影から遡ると、週末がやってくるのは僅かしかありません。作品を完成するまでの制作工程を考えながら、週末の時間を大切にしていこうと思っています。今日は朝8時から夕方4 […]

野外イベントがあった日

私の同業者は、今日のイベントが何なのか、察しがついていると思いますが、拡散を怖れて私は職種を言わないようにしています。今日、私の職場では1年1回の野外イベントがありました。このイベントは天候に左右されるものですが、今日は […]

小品と言えども…

毎晩、仕事帰りに工房に行って、小品4点の彫り込み加飾をやっています。前にNOTE(ブログ)に書籍からの引用を載せましたが、そこに書かれていた通り、陶彫は陶磁器ではなくオブジェ概念に狙いをつけた芸術作品なのです。作品のサイ […]

「ダダイズムと哲学」について

現在、通勤時間帯に読んでいる「アートと美学」(米澤有恒著 萌書房)の第四章では「ダダイズムと哲学」について考察しています。ダダイズムと哲学、これを結びつける論理を、本書はさまざまな検証の中から導いていますが、一言でまとめ […]

陶磁器から芸術作品へ

「『走泥社』を結成した若手の陶芸作家たちは、陶磁器を芸術作品にした。画期的なことだった。彼らは精緻な陶芸品を作る卓越した技術の持ち主だった。彼らの作品、実用を旨とする美術品、工芸品が『帝展』や『日展』に入選してきたのは当 […]

代休 小品4点の制作

今日は休日出勤日の代休です。そうは言っても私は東京の某施設に行く用事があったため、丸一日は休めず、陶彫の制作をどうしようかと思案していました。7月の個展のために、隙がないくらい制作工程を組んでしまっていて、この日も数時間 […]

週末 「角景」テーブル刳り貫き作業

週末になって「発掘~角景~」の最終段階の作業を行うことになりました。「発掘~角景~」はテーブル彫刻です。テーブル部分に細工をする予定になっていて、刳り貫き部分を作るのです。テーブルの下には陶彫部品が吊り下がりますが、テー […]

平成30年度初の休日出勤

今年度になって個人的に休日出勤することはありましたが、職場として組織的な休日出勤日を設定したのは今日が初めてです。組織的な休日出勤日を設定したとなれば、代休が必要になります。今日の代休は明後日の月曜日です。私は月曜日に他 […]

ベラスケス「バリェーカスの少年」について

東京上野にある東京国立西洋美術館で開催されている「プラド美術館展」で、最も呼び声の高い芸術家はベラスケスです。ベラスケスは写実主義絵画の巨匠ですが、描かれた人物の風貌や静物の質感には、目を見張るような表現力を感じました。 […]

上野の「プラド美術館展」

ゴールデンウィーク中の東京上野の賑わいは大変なもので、家内と私はそんな混雑を避けて、夕方の時間帯に東京国立西洋美術館に行ってきました。開催していたのは「プラド美術館展」。副題に「ベラスケスと絵画の栄光」とあり、今回来日し […]

汐留の「ジョルジュ・ブラック展」

東京汐留にあるパナソニック汐留ミュージアムは、私にとって感度の高い企画展をやっていることが多く、交通の利便さもあってよく出かける美術館のひとつです。今回の「ジョルジュ・ブラック展」も絶対に見に行こうと決めていました。キュ […]

映画「シェイプ オブ ウォーター」雑感

昨年の第90回米アカデミー賞作品賞に輝いた映画「シェイプ オブ ウォーター」を横浜のミニシアターで観ました。これは半魚人が登場するモンスター映画です。モンスター映画がアカデミー賞作品賞を受賞したのは史上初だそうで、そこに […]

映画「ザ スクエア」雑感

先日、常連になっている横浜のミニシアターに「ザ スクエア」を観に行ってきました。現代美術を扱っている映画というだけで、私は映画館に出かけましたが、内容は人間性の本質に迫る風刺の効いた辛辣なものでした。床に正方形を描いただ […]

GW⑦ 連休の最終日

今年は飛び石連休のゴールデンウィークになりましたが、合計すると7日間の連休がありました。今日が最終日でした。予め一日7時間の作業を考えていて、7日間続ければ49時間になりますが、実際は昨日も今日も7時間を大きく超えてしま […]

GW⑥ 「発掘~角景~」脚の木彫

ゴールデンウィーク6日目になりました。今日から「発掘~角景~」のテーブルの制作に入りました。まずはテーブルを支える4本の脚ですが、柱状の木材を彫ることにしました。テーブルの柱に陶板を接合する「発掘~根景~」とは雰囲気を変 […]

GW⑤ 柱陶制作&美術館散策

ゴールデンウィーク5日目を迎えました。「発掘~根景~」の柱陶制作が残り8枚となり、今日はこれを完成すべく早朝から工房に出かけました。夕方、家内と東京の美術館へ行く約束になっていたので、その分制作時間を前倒し、午前7時半に […]

GW④ 柱陶について

今年は暦の関係で飛び石連休になりましたが、ゴールデンウィーク後半が始まりました。ゴールデンウィーク前半の続きで、今日も柱陶に時間を費やしました。柱陶とは陶板で四方を覆った柱のことで、柱の素材は木です。陶彫だけで柱が作れれ […]

5月RECORDは「隙」

「隙」は隙間という単純な意味から、不和であったり、油断することであったり、マイナスイメージを連想するコトバです。RECORDは視覚的な構成要素に置き換えるので、心理的な表現を追求することに、たとえば文学や音楽に比べると限 […]

薫風の5月になって…

今日から5月が始まります。このところ初夏を思わせる気候が続いていて、まさに薫風の5月といった雰囲気です。今月は新作である陶彫作品の完成を目指します。来月早々に図録用の写真撮影があるため、今月は焦りと緊張に苛まれる1ヵ月に […]