Archives for the Month of 2月, 2014

神聖なる戦争の意味するところ

「よき理由は戦争をすら神聖ならしめる、と。しかし、われはいう、よき戦争はいかなる理由をも神聖ならしむる、と。戦争と勇気とは、隣人の愛よりも大事業を成就してきた。従来、災厄に陥った者を救い出したものは、なんじらの同情にあら […]

厭世主義否定の思考を示す

哲学者ニーチェは若い頃にショーペンハウワー著「意志と表層の世界」を読んで、厭世主義に貫かれた哲学に傾倒したことがあったようです。自分はニーチェ著「悲劇の誕生」を読んで、その源泉を探るべく「意志と表層の世界」を読んだわけで […]

古いフォークソングを聴きながら…

自宅の食卓でRECORDを制作しながら、古いフォークソングを聴くのが習慣になっています。自分の学生時代に流行った唄ですが、それでも当時は一般的な流行歌ではないどちらかと言えばマニアックな唄ではなかったかと記憶しています。 […]

他愛のない夢を思う

私は自分の工房を持つことが若い頃からの夢でした。相原工房は今の自分にとって申し分のない空間で、そこに創作意欲と癒しの両方を感じ取ることができるのです。ところが欲望は限りないようで、夢でまるで違う工房の空間を見ることがあり […]

駱駝→獅子→小児についての格言

「精神が駱駝となり、駱駝が獅子となり、かくて最後に獅子が小児となる」という格言は、現在読んでいる「ツァラトストラかく語りき」(ニーチェ著 竹山道雄訳 新潮社)にあったものです。駱駝の意味は向上する精神の第一段階は強靭なる […]

週末 筋肉痛の制作

昨日の雪掻きで朝から筋肉痛でした。昨日は陶土の運搬業者が予想より早く朝8時に到着したため、工房前の雪掻きを焦ってやりました。それから午後は自家用車を出すために自宅裏の駐車場から道路まで雪掻きをやりました。トータルで3時間 […]

週末 ついに陶土がやってきた

2週間待たされましたが、ついに陶土600キロがやってきました。配達が遅れた理由は週末を2回襲った大雪です。実は今日も大雪の影響がありました。工房には入り口にしている扉の反対側にシャッターのついた搬出搬入口があります。工房 […]

仕事山積で停滞する制作

ウィークディの仕事と週末の創作活動はリンクしないと考えていましたが、相互で影響し合うこともあって、週末の制作が停滞気味です。このところ制作は調子よくやっていたのですが、工房の周囲は大雪がまだ残り、ウィークディの夜に工房に […]

「ツァラトストラかく語りき」を読み始める

「ツァラトストラかく語りき」(ニーチェ著 竹山道雄訳 新潮社)上巻を読み始めました。「ツァラトストラかく語りき」はR・シュトラウスの交響詩が有名で、S・キューブリック監督の映画「2001年宇宙の旅」のプロローグに使われて […]

「意志と表象としての世界」読後感

ついに「意志と表象としての世界」(A・ショーペンハウワー著 西尾幹二訳 中央公論社)を読み終えました。ショーペンハウワーは本書を再読をするように読者に呼びかけています。たしかに論理が込み入った難解極まりない箇所も随所に見 […]

「意志と表象としての世界」まとめの前に…(その2)

「美しいものに寄せる審美的な喜悦の大部分は、われわれが純粋観照の状態に入ったとき、その瞬間にはいっさいの意欲、すなわちいっさいの願望や心配を絶して、いわば自分自身から脱却し、われわれはもはやたえまない意欲のために認識する […]

早朝出勤の安全策

出勤では午前6時過ぎに自宅を出てバスの停留所に向かいますが、雪に覆われた真冬はこの時間帯とルートが危険です。小高い丘の上にある自宅は坂道が凍結している可能性があるからです。雪掻きをしても細い坂道は両側の積んだ雪から雪解け […]

週末 大雪に覆われた工房

先週より積雪が多く、工房へ続く畑道は膝まで雪に埋もれ、工房まで歩くのに大変な思いをしました。自分が工房で制作に没頭している間、家内は自宅の前の坂道の雪掻きに精を出していました。雪掻きに関しては私よりも家内の方が根性がある […]

週末 またもや陶土お預け

昨日降り積もった大雪で、またもや陶土が届かないことになりました。3週間前に栃木県益子町の明智鉱業に陶土600キロを注文し、それが近くまで来ているというのに、運送業者から電話があり、運搬はまた来週になりました。仕方がないと […]

再び積雪の日に…

雪国にあっては塵が舞う程度のことでしょうが、横浜では今年2度目の積雪になりました。職場は横浜駅近くにありますが、見る見る雪に覆われて銀世界になっています。仕事をしていると雪の情緒を味わう余裕はなく、交通機関の乱れを気にす […]

「意志と表象としての世界」まとめの前に…

何週にもわたってずっと読み続けてきた「意志と表象としての世界」(A・ショーペンハウワー著 西尾幹二訳 中央公論社)もそろそろ終盤に差し掛かり、ショーペンハウワーの思索が仏教思想に近づくような展開を見せています。「松岡正剛 […]

哲学から見た正義とは何か

「自発的な正義は『個体化の原理』をある程度まで突き破って見ているところにそのもっとも内的な根源があるが、しかるにこれに反し、不正な人間は『個体化の原理』にあくまでとらわれている。われわれの発見したことはこのことであった。 […]

祭日の貴重な制作時間

今日は建国記念日です。祭日の貴重な制作時間を有意義に過ごそうと朝から工房に篭りました。土錬機を回して土を練り、備蓄してあった陶土が底をつきました。次の土曜日に運送業者が陶土600キロを運び込んでくる予定になっています。「 […]

個人と国家の関わりについて

「理性を利用することで、利己心を組織的な方法で処理し、その偏った立場を棄てさせ、これによって容易にあみ出された手段、そしてしだいに完成していった手段こそ、国家契約、もしくは法律である。法律の起源については、すでにプラトン […]

週末 ものもらいになった日

数日前から左目に違和感がありました。昨日から左目の瞼が膨れ始め、ものもらいになりました。ウィークディの仕事が最近厳しいので、その疲労かなぁと思っていますが、原因ははっきりしません。ウィークディと週末、それぞれやるべきこと […]

週末 大雪が舞う工房にて

今日は大雪警報が出た一日で、朝からずっと雪が降り続いていました。昨年の成人の日の大雪を髣髴とさせる一日でしたが、朝から工房に出かけ、制作に没頭しました。底冷えのする工房でしたが、休むわけにもいかず、土練りやタタラ作りに精 […]

くつろぐ心と解放する心

仕事から自宅に帰って、一番くつろげる場所が自宅だなぁと感じます。家内が用意する夕食を待つまで食卓でRECORDを描き、飼い猫をからかっていると心が癒されます。自宅でくつろげる幸せを噛みしめていると、手足が怠くなり、一日の […]

トラ吉を見て我が身を思う

飼い猫のトラ吉は最近寝てばかりいます。元来猫はよく寝る動物ですが、寒い日は起きてきません。若干暖かくなると、元気に飛び回っているので、気候の変化を飼い主よりも敏感に察知しているんでしょう。人間は気候の変化をものともせず、 […]

2月RECORD「匂い立つ土俗の構え」

今月のRECORDのテーマを「匂い立つ土俗の構え」にしました。自分は土俗性、土着性の強い造形が大好きです。アフリカを初めとする世界各地の仮面の収集もやっていて、自分の制作動機をそこに求めることがあります。アフリカの造形は […]

ミットライトペシミズムについて

ミットライト(共苦・同苦)ペシミズム(厭世主義)は、現在読んでいる「意志と表象としての世界」(A・ショーペンハウワー著 西尾幹二訳 中央公論社)の根幹をなす思想です。簡単に言えば、世の中も人生も苦悩に満ちている、であるか […]

人生は苦悩に満ちている

「苦痛は避けがたく、一つの苦痛を追い払えば次のが現われ、前の苦痛が退けば新しいのが引き寄せられてくるというようなことを考え合わせれば、われわれは次のような仮説へ、すなわちそれぞれの個人において彼の本質をなす苦痛の量は彼の […]

週末 無我夢中の制作

2月は休日出勤があり、週末全部を制作に当てられません。昨日と今日は丸々制作が可能だったので、無我夢中で制作に取り組みました。毎年のことですが、この時期の陶彫制作で手がガサガサになります。ハンドクリームは必需品ですが、工房 […]

2月をどう過ごす

2月になりました。寒さが少しずつ和らいできたように思います。梅の花が咲きだす頃になれば風情も増しますが、今のところはまだ冷え込む日が続いています。工房のストーブは欠かせません。さて、制作状況ですが、「発掘~層塔~」の陶彫 […]