Archives for the Month of 11月, 2017

11月は鑑賞が充実

11月の最後の日になり、1ヵ月を振り返ってみたいと思います。今月から窯入れが始まり、ウィークディの夜の時間帯は焼成時間と重なっていたため、窯以外の電気が使えず、夜の工房に出かけることはありませんでした。11日に早くも新し […]

「見えないものを見る」読み始める

「見えないものを見る カンディンスキー論」(ミシェル・アンリ著 青木研二訳 法政大学出版局)を読み始めました。画家カンディンスキーに関しては「芸術における精神的なもの」や「点・線・面」など数々の翻訳本を読んできましたが、 […]

映画「猫が教えてくれたこと」雑感

先日、家内と横浜のミニシアターにトルコ映画「猫が教えてくれたこと」を観に行ってきました。舞台となったイスタンブールは、海岸に面した東西交易が織りなす情緒豊かな都会です。私は20代の頃に滞欧生活を引き揚げてくる際、イスタン […]

17’RECORD1月・2月・3月分アップ

私のホームページにRECORDを掲載しています。ポストカード大の平面作品を一日1点ずつ作り上げていくRECORD(記録)は、文字通り日記の造形版で、毎晩苦しみながらイメージを絞り出し、下書きを行い、彩色や仕上げを施して完 […]

週末 叔父のコンサート

家内の叔父である声楽家下野昇は82歳になります。まだ家内と知り合う前に、80歳になる日本人声楽家の歌声をどこかで聴いたことがありました。声量に乏しく年齢を重ねるとこうなるのかと思ったことがありましたが、今ここにいる叔父は […]

週末 益子から陶土搬入

例年、この時期になるとストックしていた陶土が底をつきます。栃木県益子町にある明智鉱業にファックスを送り、20kgの陶土30体を注文しました。土錬機の交換、窯のメンテナンス、そして陶土の注文と、このところ費用が嵩むことばか […]

「奇想の系譜」読後感

「奇想の系譜」(辻 惟雄著 筑摩書房)をやっと読み終えました。継続して読んでいたわけではないので時間はかかりましたが、職場で仕事の休憩時間に楽しみながら読んでいました。本書で取り上げられている6人の画家は、現在展覧会があ […]

窯のメンテナンス

2009年に相原工房を建てて、すぐ陶芸窯を設置しました。それまでは窯を借用して焼成を繰り返していた自分は、ここで漸く自分の窯を持てたのでした。今までギャラリーせいほうで発表した陶彫作品のうち、借用していた窯で焼いた作品を […]

ワイドスクリーンの浮世絵師

浮世絵師歌川国芳は、魑魅魍魎が跋扈する世界を巨大な版画で表現した人で、現在読んでいる「奇想の系譜」(辻 惟雄著 筑摩書房)のラストを飾っています。「国芳の創意は、ここで、三枚続きの画面の構図法に革命をもたらす。従来の三枚 […]

鳥獣悪戯について

江戸時代の絵師長沢蘆雪は、無量寺の襖にある虎図が有名で、この襖三面に大きく描かれた型破りな虎は、一目見ると忘れられない印象を残します。私はこの漫画のような可愛らしい虎が、当初好みに合わず、これは虎と言うより猫ではないかと […]

「カラーアトラス」とは何か?

渋谷にあるBunkamuraザ・ミュージアムで「オットー・ネーベル展」を見てきた折に、不思議な色見本のようなスケッチブックが展示されていました。混色した色彩が大小の矩形で塗られた作品は、色彩計画のようであり、図式化された […]

週末 大型ストーブの設置

最近はめっきり寒くなってきました。工房は倉庫建築のため内壁がありません。室内は外気とほとんど変わらない温度で、辛うじて雨風が陵げる屋根がついている簡単なものです。夏は暑く冬は寒いという自然に近い環境にあります。朝から工房 […]

週末 陶彫成形の再開

今日は朝から工房に篭りました。今月予定している陶彫部品の仕上げと化粧掛けを午前中行いました。午前中だけで仕上げと化粧掛けが4点出来ました。これはかなり上出来な成果です。午後は一週間前に土錬機の試運転をやって、混合した陶土 […]

「人と出会ってしまうから…」作品雑感

先日、見に行った平塚市美術館で開催中の「神山明・濱田樹里展」で、注目した作品を取り上げて感想を述べたいと思います。「人と出会ってしまうから 街へ行ってはいけない 約束を忘れてしまうから 夢を見てはいけない」という長い題名 […]

平塚の「片岡球子 面構展」

日本画家片岡球子は豪快な作風で知られた巨匠です。享年103歳の大往生を羨ましく思っています。自分もその年齢まで創作活動が出来たらいいなぁと思います。先日出かけた平塚市美術館で「片岡球子 面構展」を開催していたので見てきま […]

平塚の「神山明・濱田樹里展」

先日、平塚市美術館で開催している「神山明・濱田樹里展」を見てきました。前のNOTE(ブログ)に書きましたが、既に逝去された彫刻家神山明の杉材を使った作品に、私は言いしれぬ思い入れを抱いています。木材が時代を経て古くなって […]

16’RECORD10月・11月・12月分アップ

今月の3日(金)にカメラマン2人が工房に来て、RECORD1年間分の撮影をしていきました。一日1点ずつ制作をしているRECORDはポストカード大の平面作品で、日々の蓄積をひとつの表現としているところがあります。作品にRE […]

11月RECORDは「ひねる」

今年はひらがな3文字を月々のテーマにしています。テーマの考案が難しいなぁと思っていましたが、今年も残すところ2か月になりました。RECORDは一日1点ずつ制作していく小さな平面作品です。文字通り作品は、その日のRECOR […]

週末 土錬機の試運転

今日のタイトルに「土錬機の試運転」と書きましたが、実際に試運転をしたのは1時間半程度で、今日の作業のほとんどは陶彫部品の仕上げと化粧掛けに費やしました。土錬機のモーターに不具合が出て、新しい土錬機を注文したのが先月でした […]

週末 美術展&土錬機搬送

週末になりました。今月に入って週末ごとに展覧会に足を運んでいます。今日は特別な思い入れがあって、家内を連れて平塚市美術館に行ってきました。朝9時に自宅を出て、車で東名高速と圏央道を通って1時間弱で平塚市美術館に到着しまし […]

渋谷の「オットー・ネーベル展」

先日、渋谷にあるBunkamuraザ・ミュージアムで「オットー・ネーベル展」を見てきました。ネーベルは私には馴染みがない画家でしたが、彼が生きた時代や国を考えると、私自身が今まで興味関心をもって調べてきたことと合致する背 […]

「歩行」と「ユニット・オブジェ」

東京虎ノ門にある菊池寛実 智美術館で開催している「八木一夫と清水九兵衛 陶芸と彫刻のあいだで」展で、私は2人の巨匠のうちそれぞれ1点ずつの作品を選んで感想を述べたいと思います。まず八木一夫は「歩行」です。バランスが悪くて […]

虎ノ門の「八木一夫と清水九兵衛」展

先日、東京虎ノ門にある菊池寛実 智美術館で開催している「八木一夫と清水九兵衛 陶芸と彫刻のあいだで」展に行ってきました。菊池寛実 智美術館は陶芸を専門にしているにも関わらず、私には馴染みのある美術館ではありませんでした。 […]

練馬の「麻田浩展」

先日、自宅のある横浜から東京練馬まで出かけていき、練馬区美術館開催の「麻田浩 静謐なる楽園の廃墟」展を見てきました。画家の没後20年。私は10年前の夏に京都国立近代美術館で「麻田浩展」を見ていました。その時は没後10年と […]

六本木の「狩野元信展」

昨日で閉幕した展覧会のことを書くのは躊躇されますが、期間ぎりぎりで飛び込んだ展覧会だったので、ご容赦願えればと思います。狩野派と言えば狩野永徳、そして狩野探幽が有名で、狩野元信は自分には未知の絵師でした。室町時代から40 […]

三連休 窯入れ&水中歩行

昨日は東京の美術館巡りを強行し、今日は些か疲れ気味でしたが、朝から工房に篭りました。今まで成形と彫り込み加飾をやってきた陶彫部品がそろそろ乾燥をしてきたので、今月から焼成を始める予定です。今日は部品のひとつにヤスリをかけ […]

三連休 東京の美術館巡り

三連休の中日です。今日は朝から東京の美術館巡りを行いました。一昨日NOTE(ブログ)に美術鑑賞に対する思いを書きましたが、今日はその実践日でした。巡った展覧会は4つで、いずれも表現が異なる先人達の精神性を秘めた作品からは […]

三連休 RECORD撮影日

三連休になりました。朝から制作のため工房に篭りました。今日はカメラマン2人がやってきて、RECORDの1年間分の撮影をする日になっていました。RECORDは毎日1点ずつポストカード大の平面作品を作っているもので、文字通り […]

私の美術鑑賞について

明日から三連休になりますが、陶彫部品の仕上げと窯入れが制作のメインになると思っています。カメラマンが来てRECORDの1年間分の撮影も予定されています。美術館にも行きたいと思っていて、結構欲張りな三連休になります。美術館 […]

11月から窯入れ開始

11月になりました。NOTE(ブログ)のアーカイブを見ると、11月から陶彫制作で焼成に入っていくことが少なからずあります。そろそろ窯入れの季節かなぁと思っていますが、今年は土錬機の不具合で陶土の混合が出来ず、それによって […]