Archives for the Month of 1月, 2014

「知識を増すものは苦痛をも増す」

苦痛、苦悩、苦悶は、可能な限り避けたい現象です。それを回避するため何かに縋ったり、逃亡したり、自己弁護をしたり、痛みを和らげる特効薬を使ったり、自分を含めて人生のうちにさまざまな苦しみがやってきます。苦しまない人生はあり […]

死生観について

昨日書いたNOTE(ブログ)に関連することで、死生観における哲学的な考察が、現在読んでいる「意志と表象としての世界」(A・ショーペンハウワー著 西尾幹二訳 中央公論社)第四巻にありました。「考えることをしない動物における […]

終焉を受け入れる感覚

人生に必ず死が訪れる運命を、人はどんなところで受け入れるのでしょうか。自分の若い頃は、墓参りや葬儀の参列が嫌でたまりませんでした。線香が立ち込める寺院の雰囲気に馴染めなかったのでした。不思議なことに父が亡くなってから、父 […]

自由な天使像を気儘に表現する

以前のNOTE(ブログ)に、RECORDで今月のテーマにした天使について調査し考察したい旨を書きました。結局時間がなくて、天使を自分なりに解釈してRECORDに自由気儘に描いているのです。過去に西欧の芸術家が扱った天使の […]

「意志と表象としての世界」第四巻を読み始める

「意志と表象としての世界」(A・ショーペンハウワー著 西尾幹二訳 中央公論社)第四巻を読み始めました。昨年暮れからずっと本書に関わっていて、いよいよ最終巻になりました。自分は朝の通勤時間帯が一番頭に入るようで、電車に揺ら […]

胡弓演奏と彫刻制作

日曜日は家内が胡弓の練習に行く日です。私は工房に篭って朝から夕方まで彫刻の制作に明け暮れています。工房での制作が終わる夕方6時頃に、家内から連絡があり、駅まで家内を車で迎えに行くのが日曜日の日課になっています。最近、家内 […]

群塔と波紋によるイメージ

週末になって久しぶりに工房に戻って来た感覚を持つのは、ウィークディの仕事が多いせいかもしれません。今週は次から次へと仕事に追われ、また課題を抱えながら勤務してきました。やっと週末に制作が出来ることを喜びたいと思います。「 […]

「意志と表象としての世界」第三巻の読後感

「意志と表象としての世界」(A・ショーペンハウワー著 西尾幹二訳 中央公論社)第三巻を読み終えました。自分が第三巻で注目し、共感したのは具体的な芸術に関わる部分です。第一巻は「表象」、第二巻は「意志」に関する論理を扱い、 […]

窯入れと窯出し

一週間のうち2回に分けて焼成を行わなければ、「発掘~層塔~」は5月の完成に間に合いません。日曜日の夕方に窯入れし、水曜日に窯出し、窯の中を入れ替えて2回目の焼成を始め、土曜日に窯出しをするサイクルで行っていますが、昨日は […]

イメージを育てる

新たなイメージはどこからやってくるのでしょうか。現在の作品制作が佳境に入った時に、うまくいったり、悩んだりしている状況の中で、ふと湧いてくる現行とはまるで異なるイメージがあります。現行の作品に集中しているにも関わらず、浮 […]

永遠で根源的な力

「自然や人生から直接に汲み出された純正な作品のみが、自然や人生そのものと同様に、永遠に若く、つねに根源的な力をそなえているのである。なぜなら純正な作品は時代に属しているのではなく、人類に属しているのである。また、それだか […]

夢で見た負の空間

もう一度人生をやり直せるなら、自分はどうなっているのか、こんな夢を幾度となく見ています。やはり彫刻をやっている夢の中の自分がいるので、現在やっている彫刻表現に、自分は満足しているのかもしれません。若い自分は大学で人体塑造 […]

自分の原点を探る

今日は母校の卒業制作展に行ってきました。相原工房に出入りしている若いスタッフの一人が、母校の工芸工業デザイン学科にいてテキスタイルを学んでいます。そのスタッフが卒業制作展に渾身の作品を出品しているので、それを見に行くこと […]

週末 焼成サイクルの充実

「発掘~層塔~」の陶彫部品の成形が4分の1程度出来上がって乾燥させている最中です。ここでウィークディの一週間を焼成に充てていこうと思っています。二束の草鞋生活でウィークディは公務員としての仕事があり、工房に通えないことを […]

「崇高」を導くドラマ仕立て

森羅万象に対する視点や認識を新たに思索・提案し、理路整然と説き伏せるものが哲学書であると私は思っています。「感性」「悟性」「表象」「意志」等は偉大な哲学者たちの選び抜いたコトバの一部で、それに纏わる論考を自分は学び取って […]

11‘RECORD7月アップ

2年以上前のRECORDになりますが、2011年7月分を私のホームページにアップしたのでお知らせします。RECORDとは毎日ポストカード大の平面作品を作る総称で、彫刻作品と併せて続けています。彫刻作品は週末に工房で制作し […]

天使について

今月のRECORDのテーマにした「天使」とは何か、キリスト教美術に疎い自分は一般的な画像の印象しか頭になく、天使の存在そのものを捉えておく必要があると思いました。事典を見てみると、天使とはユダヤ教、キリスト教、イスラム教 […]

「芸術・天才性」に纏わる論考

「意志と表象としての世界」(A・ショーペンハウワー著 西尾幹二訳 中央公論社)第三巻を読み始めると、芸術についての論考が出てきます。「芸術が再現してみせてくれるのは、純粋な観照を通じて把握せられるところの永遠のイデア、世 […]

三連休 精一杯の制作

今日で三連休が終わります。制作に精一杯頑張った三連休だったと思っています。思えば昨年は大雪が降りました。成人の日に晴れ着の若者たちを襲った大雪は、夜になっても降り続け、翌朝の通勤が辛かったことを思い出します。数日後に自宅 […]

立体の在り方を決める成形

三連休の中日にあたる今日は成形を主に行いました。陶彫の成形では、タタラや紐作りで均一の厚みにした陶土を立ち上げていきます。陶芸のようにロクロを回してカタチを立ち上げることはしませんが、便宜上ロクロを利用することもあります […]

三連休 制作サイクルを取り戻す

今日から三連休となり、まとまった制作時間が確保出来るのはこの三連休しかありません。ともかく制作サイクルを取り戻して、3日間は「発掘~層塔~」の陶彫部品の制作に明け暮れる計画を立てています。今日は朝から工房に篭り、土練り、 […]

「意志と表象としての世界」第三巻を読み始める

「意志と表象としての世界」(A・ショーペンハウワー著 西尾幹二訳 中央公論社)第三巻を読み始めました。第三巻は「表象としての世界の第二考察」という副題がついています。「根拠の原理に依存しない表象、すなわちプラトンのイデア […]

起床が辛いけど朝型人間です。

私が起床する5時半はまだ夜明け前で、カーテンを開けると外は真っ暗です。この時季の起床は例年辛くて、寝床から出たくない気持ちを強い意志を持って遮り、5分ごとに鳴る目覚まし時計に怯えています。6時前に朝食をとり、それから出勤 […]

「意志と表象としての世界」第二巻の読後感

「意志と表象としての世界」(A・ショーペンハウワー著 西尾幹二訳 中央公論社)第二巻を読み終えました。「意志」に関するさまざまな論考をまとめ上げるには、あまりに膨大でどうしたらよいかわからないと思っていたところ、第二巻最 […]

なぜ猫族から好かれるのか?

私は朝6時に家を出て、帰りはかなり遅くなる時があります。ウィークディは仕事の関係で時間の拘束を受けるのは仕方がないことです。野良猫を拾って育ててきたトラ吉は、大きな猫になり、現在の体重は7キロを超えています。家の中を猛ダ […]

「意志」に纏わる論考

「意志と表象としての世界」(A・ショーペンハウワー著 西尾幹二訳 中央公論社)第二巻は「意志」がテーマになっています。気に留まった箇所を引用しますが、全体としてのテーマに沿った重要な部分かどうかは自分では判断できません。 […]

休庁期間 制作の振り返り

今日で休庁期間が終わりました。9日間あった休庁期間のうち7日間を制作に充てました。元旦とその翌日は工房に行けなかったのですが、残りの7日間は全て工房に足を運びました。制作は思い通りには進まず焦りが多少あります。それでも精 […]

横浜の「下村観山展」

今日は朝から工房に篭って制作三昧でした。少しずつ調子も上がり、休庁期間の残り2日間を有効に過ごしたいと思っています。夕方まで作業を精一杯行い、その後は家内と車で地元の横浜美術館に出かけました。現在「下村観山展」を開催して […]

2014年 制作再開

例年であれば1月2日に制作を再開していましたが、昨日は母の代わりに菩提寺に出かけたり、妹夫婦と会食したり、年賀状の追加を印刷して、あれこれ雑用が立て込みました。昨日は工房に行くのを諦めて身体を休めました。今日は家内の親類 […]

1月RECORD「芽生え萌えたつ天使たち」

今年のRECORDの年間テーマとして文章を作成し、そこから立ち現れるイメージを扱うことにしました。自分にとっては難しい方法ですが、今までの緩慢さを打破するための手段として考えました。具象・抽象・象徴・幻想全てを網羅してい […]

2014年の抱負

2014年になりました。今日だけは工房に行かずに過ごしました。例年通りの元旦で、朝は母の実家で雑煮を食べました。昼には家内と東京赤坂に初詣に出かけ、家内安全、身体堅固、芸道精進の祈祷をしてもらいました。最近は例年通りに過 […]