Archives for the Month of 3月, 2007

搬入前日の確認

明日が搬入日です。陶彫の各部品をとめるボルト・ナットの数や組み立てる時に使う工具などを確認しました。これで大丈夫という保障もなく、どんなアクシデントがあるのか予想もつかず、何となく今日が終わります。さっき気づいて、昨年の […]

春眠暁を・・・

眠い季節です。桜が一気に花開いて、やわらかく芳しい陽気になりました。そういう季節は朝起きるのがつらいのですが、搬入が明日に迫り、また職場も異動やら担当部署の変更で多忙をきわめています。私も公務では責任のある厳しい立場にな […]

図録の完成

今回の個展の図録が出来上がってきました。前回の図録とサイズやページを同じにしました。ただ今回はすべて立体作品で、前回のようなレリーフがありません。作品をいろいろな角度から撮影しているので、写真に意外性が加わっています。前 […]

アニメ監督のつぶやき

昨夜、TVをつけたら面白い番組をやっていて、思わず見入ってしまいました。アニメーションで有名な宮崎駿監督を追ったドキュメンタリーでした。まるでアニメに出てくるような仕事場の空間。その中でとりとめのない日常から創作に移行す […]

再び梱包の日

何回やっても作品の梱包は骨が折れます。日曜の搬入に向けて、また梱包を始めました。面倒なことですが、作品を展示した後のことを考えると、しっかりした梱包材を使わなければなりません。立体作品で、しかも集合彫刻となれば今度いつ陽 […]

サクラの季節

横浜でも桜の開花宣言が出て、ちらほらと桜が咲き始めています。桜を描く画家にしてみれば、この季節はスケッチをする絶好な季節です。葉が出る前に花だけで幹や枝いっぱいになるのは何とも奇妙な光景だなと思ったことがあります。この美 […]

メトロポリタン美術館グッズ

教え子の一人が渡米し、メトロポリタン美術館の素敵な土産を届けてくれました。私はまだアメリカには行ったことがありません。身近な国なのに、なかなか行く機会がありません。ニューヨーク近代美術館やグッゲンハイム美術館、メトロポリ […]

デルフィ、オリンピア遺跡巡り

ギリシャでは、いくつかの遺跡にしぼって観に行くことにしました。帰国の日が迫っていたので仕方がないと思っていました。デルフィは山麓にあって、岩肌と神殿の柱が風景に溶け込んでいました。いわば自然と人工の産物の対比が絶妙な雰囲 […]

パルテノン神殿とプラカ地区

1985年の終わり、ギリシャのアテネにいました。あの頃はパルテノン神殿のすぐそばまで近づくことができました。神殿内には鎖が張ってあって入れませんでした。トルコの遺跡では柱の合間をくぐることができたのにパルテノン神殿はいか […]

エーゲ海シキノス島・サントリーニ島

紀行作家みやこうせいさんのお勧め、シキノス島はエーゲ海の島々の中でもマイナーな島で、観光船から海上で小舟に乗り換え、その小さな島へ着岸したのでした。レストラン兼土産店を営む海岸沿いの店に泊まることになりました。交通はロバ […]

ロードス島 壁に囲まれた広場

1985年トルコ・ギリシャの旅が3ヶ月になろうとしていました。ロードス島はアニメに登場するような名称が気に入って、滞在することにしました。ここで印象に残ったのは城壁です。ちょっとした広場があって、まるで舞台装置のような雰 […]

クノッソス神殿の奇妙な柱

昨年は柱を彫刻の要素として、ひたすら作りました。柱に興味を抱いたのはヘレニズム文化の影響かもしれません。そのヘレニズムより古い時代に作られたクノッソス神殿。小さなクレタ島にあるというだけで神秘性を持っています。極めつけは […]

嵐のクレタ島

1985年に旅したトルコ・ギリシャ。4月の個展が近づくにつれ、展示する作品の多くがこの旅でイメージを培われたことを思うと感慨一入です。2ヶ月以上に及んで滞在したトルコを後にして、ギリシャのクレタ島に向かったのは10月に差 […]

「構築〜包囲〜」HPギャラリーにアップ

1月末から2月にかけて横浜市民ギャラリーで展示した「構築〜包囲〜」がアップしています。このブログを書き始めると同時に作ってきた作品なので、制作の一分始終をブログに記録してきました。夏の間中、額に汗して彫った30本の柱も、 […]

詩集「ミロそしてミロ」

昨日、文筆家の笠原実先生から「ミロそしてミロ」という自作の詩集が送られてきました。まさに文字通り自作の詩集で、30部限定の私家版でした。これは我が家の家宝です。内容も家宝に値します。私もブログで幾度となく書いているように […]

HPに個展インフォメーション

このブログから自分のHPに入れるようになっています。この文章の後にあるアドレスをクリックして頂くと、扉が出てきますので、左下に個展インフォメーションがあります。リアルな日常の中で、リアルではない世界を作っている者にとって […]

個展案内状の郵送

来月早々にある「ギャラリーせいほう」での個展のDMが出来上がってきて、郵送を始めました。ギャラリーには1000部届けに行きました。手許には500部。今回のDMは昨年と異なり、立体感のある写真になりました。作品を下から覗き […]

みやさんの「ユーラシア無限軌道」

表題の本は紀行作家みやこうせいさんが書いたもので、詩人のまどみちおさんとみやさんが東京青山のギャラリーで2人展を開催していた時に購入しました。「名前なんてつまらないサインはやめて、サインではないサインを」と無礼な要求をし […]

黒海を臨むキリスト教寺院

黒海沿岸のトラブゾンに到着したのはトルコに来て2ヶ月を過ぎていました。ここで印象深かったのは焼き魚でした。イスタンブール同様に港で魚を焼いていて、その一匹をタダで頂きました。よほど金銭がない旅行者に見えたのでしょうか。実 […]

チグリス河流域で彷徨う心身

学校で学んだ歴史に古代の四大文明があり、そのひとつがチグリス・ユーフラテイス文明です。そのチグリス河流域の町デイヤルバクルに着いた時は、頭痛と腹痛に見舞われ、ホテルに4日間倒れこんでいました。家内も同じ症状だったので、食 […]

ネムルト山登頂記

トルコの東アナトリアに位置する標高2150Mのネムルト山頂に遺跡があると聞いて、現地でミニバスツアーに参加しました。私たち夫婦の他に西欧から来た数人の旅行者がいました。小さなバスで山頂を目指し、やがて首のない5体の神像が […]

カッパドキア奇岩群

カッパドキアを知ったのは学生時代に神田の古本屋街で立ち読みした古い美術雑誌に掲載されていた白黒写真からでした。地球上のものとは思えない不思議な世界に驚いて、思わずその古本を買ってしまったのでした。そのカッパドキアに198 […]

ハマム体験記

トルコで一度は行ってみたいと思っていたのが、公衆浴場(ハマム)でした。カッパドキア観光のついでに寄ったユルギュップという小さな町で、このハマムを体験しました。公衆浴場と言っても日本の浴場とは異なり、腰巻をつけて、大きな平 […]

2つの地下都市

トルコの地下都市を訪ねたのは20年以上も前のことなので、記憶が徐々に風化しています。訪ねた地下都市の名称はカイマクルとデリンクユでした。どちらがどうだったか忘れてしまいましたが、蟻の巣のように地下へ続く洞窟を地元の少年が […]

円形劇場の景観

自作に「発掘〜円形劇場〜」という陶彫レリーフがあります。HPのギャラリーにアップしています。ヘレニズム時代の遺跡をトルコやギリシャを訪ね歩くうち、円形劇場の見事な景観に心が奪われました。トルコのペルガモンは山の急傾斜にあ […]

遺跡めぐり行脚

1985年晩夏、5年間住んだウィーンの住宅を引き払って、ヘレニズム時代の都市遺跡を見にトルコやギリシャに数ヶ月の旅に出ました。交通手段はもっぱらバスと徒歩でした。ヒッチハイクもしました。何といっても遺跡は町から離れた山や […]

鉛筆を削る

鉛筆は素敵な道具だと思っています。最近はものを書く時にシャープペンを使うことが多いのですが、こと美術に関してはやはり鉛筆が手にしっくりきます。美大受験の時から慣れ親しんだ習慣があります。まず、デッサンやエスキースを始める […]

「20世紀美術探検」展

国立新美術館に行った際に「異邦人たちのパリ」展を観て、その後「20世紀美術探検」展も併せて観てきました。さすがに大きな企画展を続けざまに観ると疲れてヘトヘトになりました。「20世紀美術探検」展はモノとの関係を探る試みで、 […]

「異邦人たちのパリ」展

六本木に国立新美術館がオープンしたので、東京に出るついでに立ち寄ってみました。美術館前面は総ガラス張りで曲面が大変美しく、館内もわかりやすい構造になっていました。土曜日ということもあって混雑はしていましたが、広い空間がと […]

変わり種の納豆

今日茨城県に住む陶芸家の佐藤さんから納豆の箱詰めが届きました。さすが茨城と言いたいほど、納豆の種類の多さに驚きました。自分は納豆好きなので、これは嬉しい贈り物です。納豆に大麦や蕎麦の実が入っているのがあります。北海道産黒 […]

3月 あれから1年

3月になりました。このHPをアップしてから1年です。早いものです。先日、このHPのデザインや管理をしていただいている方々と打ち合わせを持ちました。今年はHPを充実させていこうという話になりました。実材で作品を作っている自 […]