Archives for the Month of 10月, 2014

10月の制作状況を振り返る

今日で10月が終わります。時が経つのは早いもので、例年ではそろそろ窯入れを始めている時期になります。今月の制作状況ですが、まず鑑賞ではエネルギッシュだった9月を上回ることが出来ませんでした。今月は展覧会は3つ、演劇は1つ […]

「おいしいアート」の楽しさ満喫

横須賀美術館で開催している「おいしいアート展」を見てきました。カスヤの森現代美術館に行った折、同伴した若いアーティストがスマートフォンで検索し、近くの美術館で不思議なタイトルの美術展をやっていると教えてくれたので、急遽横 […]

ボイス世界観の再考

先日見に行った「ヨーゼフ・ボイス展」が契機になり、改めてボイスの世界観を考えてみたいと思います。ボイスに関することは過去何回かNOTE(ブログ)にアップしていますので、今回は再考とさせていただきました。20世紀の美術史を […]

横須賀の「ヨーゼフ・ボイス展」

横須賀にあるカスヤの森現代美術館で「ヨーゼフ・ボイス展」が開催されていました。ボイスの作品は見てすぐ分かるものではありません。展示されていたモノは、自己表現するにあたってボイスが発想し、制作またはパフォーマンスの行為をし […]

前衛芸術家を惜しむ

職場に置いてあった各新聞が伝えていた「赤瀬川原平さん死去」というニュースに残念な思いを隠せません。たしか赤瀬川さんは自分の母校の先輩にあたる人です。東京町田市にあるご自宅の「ニラハウス」は近所に親戚が住んでいるため、何度 […]

週末 10体の尖塔完成

新作「発掘~群塔~」の最初の陶彫成形となった10体の塔が、彫り込み加飾まで終わって今日完成しました。10体は全て先が尖った塔で上下2体にそれぞれ分かれています。これは窯入れの大きさを考慮したもので、途中ボルトナットで接合 […]

週末 制作&ボイス鑑賞

今日は朝のうちに陶彫の成形や彫り込み加飾を行い、午後2時に工房を出て、車で一路横須賀に向かいました。現代美術の巨匠ヨーゼフ・ボイスの展覧会が明日までと知って、急遽カスヤの森現代美術館へと行ったのでした。工房には中国籍のア […]

「存在と時間 Ⅲ」を読み始める

「存在と時間 Ⅲ 」(マルティン・ハイデガー著 原佑・渡邊二郎訳 中央公論新社)を読み始めました。「Ⅲ」に収録されている内容を見ると、「時間性と日常性」とか「時間性と歴史性」という章が眼に飛び込んできて、時間を巡る概念が […]

強大な力に対抗する「よすが」

「詩を書くということ-日常と宇宙と-」(谷川俊太郎著 PHP研究所)を読み終えました。あっという間に読んでしまいました。文中の印象的な箇所を選んで書き出しました。「詩作品を中心にして考えると、やや衰え気味なんだけど、詩情 […]

「詩を書くということ」

「存在と時間 Ⅱ」を読み終えたところで、難解な哲学書から少々離れて休憩を取りたくなりました。サクっと読めて興味関心のある書籍はないものかと書店を探すうちに「詩を書くということ-日常と宇宙と-」(谷川俊太郎著 PHP研究所 […]

「存在と時間 Ⅱ」読後感

「存在と時間Ⅱ 」(マルティン・ハイデガー著 原佑・渡邊二郎訳 中央公論新社)を読み終えました。第二篇はまだ「Ⅲ」に続きますが、ここでひとまずまとめておきたいと思います。「Ⅱ」の最後は良心に関する存在論としての分析になり […]

「存在と時間 Ⅱ」における死について

「存在と時間Ⅱ 」(マルティン・ハイデガー著 原佑・渡邊二郎訳 中央公論新社)第二篇は時間性を論じています。時間となれば、やはり終焉という概念が入ってくることになり、存在論として死をどう扱うのかに論考が移っていきます。既 […]

週末 順調な滑り出し

今日は工房に若いアーティストが3人やってきて、私を含めて4人でそれぞれの課題に向けた制作に没頭しました。まるで学校のような按配です。3人は女性なので、トイレの備品等に私は気を配っています。作業台に可愛い菓子箱も置きました […]

週末 爽やかな工房にて

創作活動には絶好の気候で、工房内は暑くも寒くもなく、爽やかな雰囲気が立ち込めています。そのおかげか千客万来で、今日は私を含めて4人で作業に没頭しました。最近工房に頻繁に来るツートップは東京芸大と多摩美大の大学院生2人で、 […]

新聞の情報チェック

日本新聞協会が15日より1週間を新聞週間としています。私は自分の職場で数社の新聞に目を通しています。管理職になってから自らの業種に関わる記事は常に注目しています。文化欄にも目を通します。幸い職場に自分用の部屋を頂いていて […]

10月RECORD「縺れ絡まり滞る魂魄」

今月のRECORDのテーマを「縺れ絡まり滞る魂魄」としました。当初は彷徨う霊魂がイメージとして浮かびましたが、私は取り巻く周囲に配慮的な気遣いをしながら、ハイデガー曰く「現存在は等根源的に真理と非真理の内にある」を無言で […]

「わが父、ジャコメッティ」雑感

先日、KAAT(神奈川芸術劇場)に表題の芝居を観に行ってきました。橫浜では三連休の間に5回公演し、その後京都やスイスに巡回するようです。職場にある新聞の記事で本公演を見つけ、自分の好きな彫刻家ジャコメッティがタイトルにあ […]

「存在と時間」第二篇を読み始める

「存在と時間Ⅱ 」(マルティン・ハイデガー著 原佑・渡邊二郎訳 中央公論新社)は、第一篇から始まり、途中から第二篇になりました。ここからは「存在と時間」の存在に時間を加えた論考が中心になるようです。文中で言えば「現存在の […]

三連休 美術館&劇場へ

三連休最終日は、台風19号が迫る中、東京国立新美術館とKAAT(神奈川芸術劇場)に出かけました。彫刻家池田宗弘先生から自由美術展の招待状をいただいたので、朝一番に美術館に飛び込みました。池田先生の作品は野外に展示されてい […]

三連休 厳しかった制作目標

昨日の疲れが出ていましたが、今日は美術を学ぶ高校生や職場関係で油絵を描きたい人が来ていたため、工房を休むわけにはいかず、昨日心の中で決めていた制作目標に向かって頑張っていました。制作目標とは、昨日成形した陶彫全ての彫り込 […]

三連休 制作&鑑賞計画

今日から三連休です。3日間のうち2日間を制作、1日は鑑賞にしたいと考えています。鑑賞は彫刻家池田宗弘先生から自由美術展の招待状が送られてきたので、最終日の13日に国立新美術館に行こうと決めています。その日は午後KAAT( […]

「存在と時間」第一篇の読後感

「存在と時間 」(マルティン・ハイデガー著 原佑・渡邊二郎訳 中央公論新社)は、おそらく出版編集上の都合で「Ⅰ」「Ⅱ」「Ⅲ」という3冊になっていると察しますが、内容は序論と全体を通して第1部しかありません。第1部に続く第 […]

彫刻家としての羨望と共感

「保田龍門・保田春彦 往復書簡1958ー1965」(武蔵野美術大学出版局)を職場の休憩時間に読んでいて、自分の学生時代に教壇に立っていられた保田春彦先生になかなか近づけなかった理由が自分なりに分かってきました。御父上であ […]

ミニシアターに行く理由

先月は3本の映画をミニシアターで観てきました。学生時代に幾度か足を運んでいたものの、最近は映画館から遠のいていました。公務員と彫刻家の二足の草鞋生活がずっと続き、美術館へは行っても映画館には行く気が起こらないという多忙感 […]

「存在と時間 Ⅱ」に再び挑む

「アーレントとハイデガー」(エルジビェータ・エティンガー著 大島かおり訳 みすず書房)を読み終えた翌日から「存在と時間 Ⅱ」(マルティン・ハイデガー著 原佑・渡邊二郎訳 中央公論新社)に再び挑んでいます。「存在と時間 Ⅱ […]

HPのLandscapeに陶紋をアップ

ホームページのLandscape(風景)に昨年発表した陶紋をアップしました。Landscapeは野外撮影した作品を見せる頁です。アップしてあるのは「球体都市」8点と「陶紋」2点ですが、今回新たに1点を加えました。野外撮影 […]

週末 台風近づく工房にて

朝から工房で制作三昧です。陶彫の成形や彫り込み加飾をひたすら作り続けています。台風18号が近づいているので、工房の周辺はしだいに雨が強まっています。工房内は寒くなってきていて半袖から長袖シャツに替えて作業を行いました。陶 […]

週末 共有する制作時間

10月最初の週末です。私は「発掘~群塔~」の陶彫による10体の塔の上部に挑みます。まず、陶土を土錬機にかけて土練りするところから始めました。それからまず初めの1体を作ってみました。先月作っておいた下部と組み合わせて、塔全 […]

竹橋の「菱田春草」展

36歳の若さで夭折した日本画家菱田春草が生誕140年を迎え、竹橋にある東京国立近代美術館で「菱田春草」展が開催されているので、展覧会初日に見に行ってきました。菱田春草は黒猫の絵で知られた画家ですが、自分は「落葉」を描いた […]

12‘RECORD1月分アップ

RECORDとは文字通りイメージを記録していく媒体で、日々ポストカード大の小作品を作り上げています。ずっと二足の草鞋生活を送り、ウィークディは公務員として働いているので、RECORDの制作時間は帰宅後の夜になります。毎晩 […]

10月は創作の季節

10月になりました。季節が移り変わり、創作活動には最も相応しい時を迎えます。職場は来年度人事の第一歩が始まっていく時期にあたり、公務の上では頭を悩ますこともありますが、週末は可能な限り「発掘~群塔~」の制作にあてたいと考 […]