Archives for the Month of 2月, 2013

「彫刻家との対話」を読み始める

「彫刻家との対話」(酒井忠康著 未知谷)を読み始めました。以前本書の姉妹編にあたる「彫刻家への手紙」(酒井忠康著 未知谷)を読んだことがあって、現代彫刻に関する著作の多い美術評論家の思索は、自分にとって大変身近で、それだ […]

「ゲーテ美術論集成」読後感

「ゲーテ美術論集成」(J・W・フォン・ゲーテ著 高木昌史編訳 青土社)を読み終えました。北方絵画・建築・彫刻・版画のゲーテによる美術論がコンパクトにまとめられていて、概観を把握するのに好都合でした。最後の解説にあった箇所 […]

鎌倉の「実験工房展」雑感

先日、神奈川県立近代美術館で開催されている「実験工房展」を見に行ってきました。「実験工房」は学生時代より存在は知っていましたが、実際の活動や作品を見るのは初めてでした。「実験工房」は詩人で評論家でもあった故瀧口修造が主催 […]

ゲーテの「ラオコーン論」

イタリア・ローマのヴァティカン美術館にあるラオコーン群像。自分は受験時代に石膏デッサンでラオコーンを描いたことがあって、20代後半に渡欧してヴァティカン美術館で初めて大理石による実物を見て、素材から受ける印象に驚いた記憶 […]

週末 木彫らしく…

今日は朝8時から夕方4時までの8時間、工房で木彫をやっていました。外では親戚の叔父が若い庭師を2人連れてきて、工房周辺の植木の剪定をやっていました。工房は植木畑にあるので、時折父方の親戚が隣接する家に出てしまった枝を払い […]

週末 AM木彫 PM美術館散策

今日は野暮用があって早朝職場に顔を出し、残りの時間を工房で過ごしました。相変わらず木彫荒彫りをやっています。新作の6点屏風のうち、ほぼ全体に大まかな木彫を施しましたが、立体としての量感を捉えて彫り込むまでには、まだまだ時 […]

ロマン派画家フリードリヒについて

学生時代に寒々とした氷に覆われた寂寥感漂う絵画を図版で見て、ずっと印象に残っていました。描いたのはドイツの画家ヤスパー・ダヴィッド・フリードリヒで「氷の海」と題された作品です。ネットで調べるとフリードリヒは1774年に北 […]

就寝前の癒しの時間

自分の一日を追ってみると、朝6時には家を出て職場に出勤、帰りは夜7時を回ります。実は7時に帰宅できるのは早い方で、通常ならもう少し遅い帰宅時間になります。夜の時間帯は、スポーツ施設で汗を流すことが多いのですが、最近は背中 […]

架空の工房に遊ぶ

植木畑の中に建つ相原工房は、制作途中の作品がかなりの空間を占めて所狭しと置いてあります。これは現実の工房の状況ですが、自分が寝床に就く時に気儘に思い描く架空の工房があります。そこは相原工房よりずっと狭く、まだ学生生活を送 […]

彫刻における平面性

一般的な概念からすれば彫刻は3次元空間に置かれた構築物で、四方八方から鑑賞するものです。最近はそうした従来の彫刻の概念は崩れてきています。展示空間全体を使ったインスタレーションは従来の彫刻として扱えない要素が多く、またそ […]

陶紋№13~№20の完成

今年の夏に東京銀座で発表する作品のうち「陶紋」8点が完成しました。「陶紋」は自作の中では小さな作品で、陶を素材に矩形で作るという自己条件を課してやっています。大きさや高さはまちまちですが、今年の夏に発表する「陶紋」は、高 […]

週末 木彫一本に移行

今日は朝から夕方まで工房にいました。ようやく陶彫追加部分の成形と彫りこみ加飾が終わって、あとは乾燥するのを待つばかりとなりました。これで皹割れがなければ陶彫は本当に完了したことになります。やれやれと思いましたが、陶彫は窯 […]

週末 管理職仲間と浅草散策

昨日の勤務時間終了時から管理職仲間5人で東京に出かけ、親睦を深めながら浅草で一泊しました。昨晩は浅草寺の周辺を散策し、予約してあった料亭で舌鼓を打ち、東京スカイツリーのライトアップを堪能しました。今日は寒い強風の中を歩き […]

「ゲーテの美術論集成」を読み始める

ドイツの文豪ゲーテは美術にも造詣が深かったことは私も知っていました。たまたま書店で「ゲーテ美術論集成」(J・W・フォン・ゲーテ著 高木昌史編訳 青土社)があったので購入しました。翻訳に加えて解説があるので、それを手掛かり […]

工房にプロパンガス搬入

相原工房を建てた時に蛇口から湯が出るようにプロパンガスの設置をしていましたが、実際にプロパンガスの契約はしないで今までやってきました。ウィークディの夜の制作で手が悴むことが多く、先日業者と契約をして新しいプロパンガスを置 […]

「マチスの肖像」の読後感

「マチスの肖像」(ハイデン・ヘラー著 天野知香訳 青土社)を読み終えました。マチスは画集「ジャズ」やヴァンス礼拝堂という晩年の作品が自分にとって印象的な画家ですが、生い立ちから修行時代、不遇な時代を経て、ロシアやアメリカ […]

形態のピカソと色彩のマチス

現在読んでいる「マチスの肖像」(ハイデン・ヘラー著 天野知香訳 青土社)の中でピカソとマチスのライバル関係が浮き彫りになっています。自分の鑑賞遍歴から言えば、ピカソは自分にとって解りやすい巨匠で、青の時代からキュビスムを […]

三連休最終日 制作振り返り

今日で三連休が終わりました。陶彫追加制作と木彫荒彫りに明け暮れた三連休でした。陶彫の追加分の方は何とかなりそうです。木彫の方はコツコツやっているにも関わらず、思ったより進まない状況です。昨年のように厚板に彫り込みを入れて […]

三連休 陶彫追加&木彫荒彫り

三連休の中日です。朝から工房に行って制作三昧です。午前中は陶彫追加制作で成形をやっていました。陶土をドベで接着したり彫りこんだりしてカタチを整えていました。典型的なモデリングです。通常の彫塑と異なるのはカタチの内側ががら […]

三連休初日 後輩たちのグループ展

今日は朝から工房で制作をしていて、午後は横浜市民ギャラリーで開催されているグループ展に後輩たちが出品をしているので見てきました。自分も以前はこのグループ展に出していました。仕事が多忙化するにつれてグループ展から離れてしま […]

キュビスムと葛藤するマチス

「マチスの肖像」(ハイデン・ヘラー著 天野知香訳 青土社)を通勤途中に読んでいます。マチスが生きた時代に美術界を席巻したキュビスムに対して、マチスが自己芸術観と相容れないキュビスムと葛藤している様子が窺える箇所があります […]

詩の朗読CDを聴く

詩人の庄司利音さんから自作の詩を朗読したCDを借りてきました。これはライブを録音したもので、拍手の音も混じっていて、その場の雰囲気が伝わって快い気持ちになりました。劇伴音楽ならぬ詩伴音楽と言うべきギターの演奏が流れていま […]

ウィークディの工房にて追加制作

新作「発掘~地殻」の陶彫部品追加を受けて、ウィークディの夜に工房に行って制作をしています。追加の決定前は夜の制作として木彫を考えていたのですが、陶彫の制作を優先させることにしました。ただ、昼間の仕事があるし、その仕事如何 […]

2月RECORDは「築」

今月のRECORDのテーマを「築」にしました。今までも構築性の強いモノに興味をもってきた自分の得意とするテーマですが、イメージを出し尽くした感覚があって、さらにイメージを広げられることが今月の課題です。今月は写真資料を使 […]

背中の痛みに耐えかねて…

先月の雪が積もった朝、通勤途中の凍てついた路面で転倒して背中を打ちました。暫く湿布を貼っていましたが、痛みは既になくなっていて仕事にも創作活動にも影響はしていません。最近の木彫制作で腕や肩の筋肉を駆使しているため、そろそ […]

週末 迷い生じ陶彫追加

先日より懸念していたことですが、「発掘~地殻~」の全体構成を眺めていると、やはり陶彫部品が足りないと思いました。「発掘~地殻~」は陶彫と木彫を組み合わせたレリーフ状の作品です。まず陶彫部品を作ってから木彫に取り掛かってい […]

週末 制作と高架下ライブ

午前中は工房に行って、木彫制作の続きをしていました。「発掘~地殻~」の6点から成る全体を眺めてみると、陶彫部品はこれで完了と判断していましたが、木彫との絡みからその判断が揺らいでいます。明日もう一度考え直してみようと思っ […]

2月は木彫一辺倒

2月になりました。「発掘~地殻~」の制作が佳境を迎えています。今月は「発掘~地殻~」の木彫部分の制作に明け暮れる1ヶ月になりそうです。今まで作ってきた陶彫は可塑性のある陶土を使うモデリングで、成形するために土を加えていく […]