Archives for the Month of 6月, 2009

疲労感のある日常

日記として綴っているブログであるなら、今日は帰宅してから、ただただ疲労感に襲われていたことを書くことにします。特別なことをした一日ではありません。むしろ記憶に留まらない一日なのです。「日常」という空気のような流れの中で、 […]

世紀末のアパート

21世紀の現在から言えば、20世紀末も19世紀末も同じ世紀末となります。表題は19世紀末を指しています。ひと昔もふた昔も前のことですが、この時代が情緒として生きている街がウィーンなのです。ウィーンは1980年から5年間自 […]

「壁」シリーズの雛型

今年7月の個展に出品する「発掘〜赤壁〜」は4連作のうちのひとつです。4連作といっても、「発掘〜赤壁〜」だけが出来ていて、残りの3点はまだカタチにもなっていません。今日はその雛型を作りました。雛型は4点すべて出来上がらず、 […]

義母の三回忌

日記として書いているブログなら、今日はこれを取り上げないわけにはいきません。このところ実父に次いで義母が他界したので、法事が続いています。今日の三回忌でようやく一休みといったところでしょうか。義母は奄美大島の出身で、旧姓 […]

ウィーン郵便貯金局

いつぞやのブログに書いた記憶のあるオットー・ヴァーグナー設計による郵便局です。ひょっとして同じ表題を使っているかもしれません。新潮社「奇想遺産」に掲載されていたので、また滞欧時代を思い出しました。「ウィーンの暗く重い街か […]

2つの仕事 2つの場所

今日出張先から帰ると、いつも撮影をお願いしているカメラマンの2人が来て、いつのように楽しい会話になりました。カメラマンは私の昼間の顔を想像できないと言います。作品を撮影する時は作業着にバンダナをいう格好でいるので、いかに […]

ロースハウス

最近購入した新潮社「奇想遺産」。1980年から5年間暮らしたウィーンの街で毎日見ていた建物がロースハウスでした。「奇想遺産」によると出来上がった当時は市民のひんしゅくを買ったことがわかりました。バロック建築の街で、このロ […]

HPに個展告知

ホームページに来月の20日から始まる個展の案内をアップしました。案内状は来月初め頃にお送りしますが、名簿にない方に関しましては、このホームページでご確認いただけたらと思います。案内には初めて木彫の一部を使いました。今まで […]

カール・マルクス・ホフ

1980年から5年間住んでいたオーストリアの首都ウィーンでは、頻繁に地下鉄を利用していました。あの頃出来たばかりの地下鉄はとても奇麗でモダンでした。郊外のハイリゲンシュタットまで出かけた折、当時共産主義だった東欧でよく見 […]

アートな車選び

新車の購入を決めたのは3ヶ月も前のことです。「お客様の注文を受けて車体をハンドメイドでやりますので、お待ちいただくことがあります。」と東京世田谷にあるディーラーは言っていました。しかも工場は富山県にしかないとのこと。日本 […]

スピード違反の厄日

このブログは自分の日記として活用しているところがあります。それで表題のようなことも記載するのです。4月から通勤は電車・バスに変更したのですが、週末は自家用車を使っています。たまに使う車だったのに、横浜の環状2号線60キロ […]

オブジェとしての椅子

機能を持たないモノがオブジェで、家具のように日用品として使われているモノはオブジェとは言いませんが、椅子には不思議な魅力があってオブジェとしても鑑賞に耐えうるモノがあるように思います。マッキントッシュの椅子は美しさを追求 […]

車窓からみえる風景

通勤で電車に揺られている時は、ほとんど読書をしているので、車窓から外の風景を眺めていませんが、たまにボンヤリと外を見ていて思うことがあります。電車という箱モノに自分が入って、自分が歩いたり走ったりする何倍速のスピードで移 […]

運動不足の解消法

一日中パソコンで文書処理や会計処理をしたり、郵便物に目を通したり、来客の接待で終わっています。難しい課題が持ち込まれて判断することもありますが、実際に身体を使って動く場面がありません。当然運動不足になり、このまま机にしが […]

夜の豪雨

梅雨の季節です。湿気の多い不快な時期ですが、陶の成形にとってはいい季節なのです。湿気が多いということは、成形してもひび割れが少なく、成形後もゆっくり乾燥するので、とてもいい状態を保てます。陶芸にはいい季節ですが、職場の行 […]

案内状・図録の完成

職場から帰ると、親しい仲間2人(といっても仕事上ではカメラマンですが)が自宅に来ていて、個展の案内状や図録を1000部ダンボールに詰めて持ってきてくれました。私は印刷も彼らにお任せなのです。ポスターも作ってくれていました […]

地形への興味

自宅近くの山林が開発されて介護住宅が建設されることになっています。山を削り取った崖にはコンクリートのブロックが積まれています。景色がみるみる変わっていくのを通勤途中に見ています。むき出しの崖の斜面は関東ローム層の赤土があ […]

農耕タイプの生活

現在の自分の生活は横浜市公務員としての勤務が中心となっています。創作活動はもっぱら週末で、限りある時間の中で集中して発想を巡らせ、素材に向う作業をやっています。10年も経たないうちに定年を迎えると、きっと自分は創作活動一 […]

「瀧口修造」の周辺

以前読んだ白倉敬彦著「夢の漂流物」(みすず書房)や現在通勤中に読んでいる巖谷國士著「封印された星」(平凡社)に登場する瀧口修造という人はどんな人だったのか、美術家とのつきあいが多かった故人だけに、その周辺から発せられるエ […]

個展用図録の見本

7月20日から開催するギャラリーせいほうでの個展。今年の個展用図録が出来上がってきました。自分にとっては4冊目の図録になります。一番気に入っているところは表紙です。自分が描いたラフスケッチをもとにカメラマンが映像を合成し […]

「死と生の遊び」を読んで

表題は酒井健著「死と生の遊び〜縄文からクレーまで〜」(魁星出版)で、書店で本の中を捲ると自分の好きな作品ばかり集めた評論集だったので、早速購入しました。扱っている作品は絵画や建築や工芸など多岐にわたっています。それら作品 […]

「ゲルニカ」を考える

通勤の車内で読んでいる美術評論集にピカソの「ゲルニカ」に関するこんな記述がありました。「ロルカ(スペインの劇作家・詩人)がもしもあと数年生きていたならば、[ゲルニカ]を「死の国」への哀歌として公表したピカソに対し、どのよ […]

6月のRECORD

今年のRECORDは、幾何学的な図形の繰り返しを毎月ごとパターンを決めてやっています。今月は画面中央に4つの同じサイズの矩形を配置し、そこに要素を加えて展開できるような作品にしています。幾何学的な図形は、ともすれば形骸化 […]

RECORDの印

一日1枚のペースで葉書大の平面作品を作っています。RECORD(記録)と称して、自分のホームページにもアップしています。今年で3年目になりますが、RECORDはずっと継続していきたいと思っています。自分の作品には陶彫であ […]

ミロ美術館の記憶

このところブログはバルセロナの話題が続いています。20数年前に訪れたバルセロナは自分にとって大変刺激的な街でした。市街から離れた小高い丘の上にミロ美術館がありました。美術館は青い空のもと、緑の丘に建つ白い建物という印象で […]

ピカソ美術館の記憶

昨日のブログを書いていたら、20数年前に行ったスペインのバルセロナの記憶が甦ってきました。たしか9月ごろだったような記憶がありますが、結構暑い日でした。バルセロナ旧市街のピカソ美術館に入って、ピカソが若い頃に描いた具象絵 […]

ガウディを見た記憶

通勤電車で読んでいる本にアントニオ・ガウディに関する文章が出てきたので、自分も実際に見たことのある建築や公園が思い出されてきました。ガウディはスペインのバルセロナで活躍した建築家で、うねうねとした曲面を使った斬新なスタイ […]

家内の師範試験の日

家内は幼い頃にヴァイオリンを習っていて、学生時代は舞台美術に憧れて美大の空間演出デザイン科に入学しました。同じ美術を志す身として、その頃自分は家内と知り合いました。自分は美術しか出来ないのに対し、家内は当時から音楽性が豊 […]

横浜の開港記念日

横浜港が開かれて今年で150年目だそうで、「Y150」というタイトルで、みなとみらい地区を中心に大きなイベントをやっています。今日は開港記念日で、このイベントも最高潮に達していました。自分はテレビで見ただけですが、イベン […]

6月の創作プラン

6月になりました。職場にも慣れてきました。まず、今月の創作プランですが、RECORDの現在のシリーズに捺印する落款を作らねばなりません。1月から始まっている3年目のシリーズですが、まだ印を作っていないのです。半年過ぎてし […]