Archives for the Month of 8月, 2010

猛暑8月の終わりに…

記録的な平均気温を残した8月も今日で終わります。この猛暑はまだ続きそうです。今月を振り返ると、工房に居る時間が当初思っていたより少なく、それが原因で制作は滞りました。春先に準備していた陶土がすべて硬くなっていて、水を打ち […]

快さを求めて

生きていくうえで、自分はいつも快く清々しい風に吹かれていたいと感じています。快適な気分で過ごすためには、どんなことをすればいいのかよく考えますが、自分にとって創作活動はそんな快さを求める手段なのかもしれません。たしかに自 […]

今年の個展お礼状

今年7月の個展のお礼状を出しました。あれから早いもので1ヶ月が経ちました。画像は個展会場で撮影した「構築~包囲~」の部分で、床に落ちる影が印象的だったので、それを取り入れてみました。今日は朝から工房に行ったのですが、やは […]

出入りの多い一日

夏の終わりは毎年不調になることが多く、虫垂炎で入院した年もあった自分ですが、今日という日は妙にフットワークが軽くて一日のうち自宅を6回も出入りしました。ブログは日記の役割も担っているので、この6回の出入りをメモしておこう […]

陶壁への思い

今ここで言う陶壁というのはレリーフ(浮き彫り)とは多少ニュアンスが異なります。レリーフは古代エジプトやギリシャ等で盛んに作られた表現方法で、僅かな肉厚で立体を表す正面性の強い彫刻のことです。自分のイメージにある陶壁の作品 […]

マッキントッシュの椅子

今夏、飛騨高山美術館にあるマッキントッシュの部屋を見てから、時折マッキントッシュのシャープなデザインが頭を過ります。あの市松模様に見られる直線的なデザインは、家具や室内装飾において簡素で斬新な印象を与えるのです。とくにマ […]

モチベーションの維持

前にヴァイオリズムのことをブログで取り上げたことがあります。おもに創作活動に限定していて、作業の進行具合で一日のうちのヴァイオリズムのことを考えたように記憶しています。このヴァイオリズムは一日という単位ではなく、もう少し […]

2つの新作の同時進行

今年の個展で発表した「構築~瓦礫~」の発展したカタチは、来年の個展に発表する予定ですが、それはそれとして、さらに先をいく新作を考えているところです。今回は時間が許す範囲で来年と再来年の新作を同時に進めていく計画があります […]

09‘RECORD1月・2月アップ

一日1点ずつポストカード大の平面作品を作っているRECORD。何かと悩むことが多い課題ですが、何とか現在も制作を続けています。時に緩慢になったり、時に自分でも満足できると思える作品が出来たりしていますが、全体的には当初の […]

週末 成形に苦難あり

昨日から新作の成形を始めていますが、工房の暑さのためか乾燥が早すぎて、所々にひび割れが生じています。陶彫は陶芸では考えられない無理なカタチを作るので、多少の欠損はあります。ただ今回は陶彫を始めた途端にひびが見つかってしま […]

週末 新作の成形始める

先日、陶土でタタラを作っておいたので、今日から新作の陶彫を始めました。まず2点。成形をしていると時間が経つのを忘れます。工房内の暑さも忘れます。自分は陶土に触れるのが大好きなんだと改めて思います。今日のところは手の込んだ […]

「ウィーン工房」について

今夏、岐阜県高山市の美術館で見たウィーン工房の部屋。家具や椅子等の収められた空間に懐かしさを覚えました。自分がウィーンに滞在したのは1980年から85年までの5年間でした。ウィーンに行くまではウィーン工房の存在を知らず、 […]

コトバに喘ぐ時

自分のホームページの画像の所々に僅かなコトバを添付しています。添付と言っても解説や説明の文章ではなく、イメージから捻り出したものです。学生時代から詩や散文が大好きで、今でも当時の詩集が書棚に眠っています。たまには書物の埃 […]

怒涛図「男浪」「女浪」

何年か前に長野県小布施に行きました。確か麻績の池田宗弘先生宅にお邪魔した帰り道だったように思います。目的は葛飾北斎の足跡を辿ることで、小布施にある北斎館を見たかったのです。そこで感動をしたのは祭屋台の天井絵でした。北斎の […]

ウィークディの工房にて

工房に行くのは週末だけですが、昨日と今日はたまたま仕事を早めに切り上げたので、夕方工房に立ち寄っています。倉庫建築の工房の暑さは凄いものがあって、居るだけで汗が滴り落ちてきます。陶土のタタラの乾燥具合を確かめているのです […]

見つからない一冊

現在読んでいるのは「瀧口修造全集Ⅷ」(みすず書房)。Ⅰ巻から読み始めて現在Ⅷ巻ですが、実はⅦ(7)巻がありません。まとめ買いをした訳ではないので仕方ないことですが、知り合いの書店に頼んで調べてもらったら、出版社には在庫が […]

墓参りの一日

実家の母は盆には迎え火や送り火を焚いています。そういう風習が横浜ではなくなってきたように思います。親戚を探しても、玄関先で茄子や胡瓜に足をつけて迎え火や送り火を焚いて先祖を迎えることをやっている家はありません。今日はその […]

EXHIBITION2010アップ

ホームページのEXHIBITIONに、今回の個展の様子を撮影していただいたものをアップいたしました。EXHIBITIONは、ギャラリーせいほうの室内風景を自然に近い状態のまま載せているので、作品の置かれた状況がわかります […]

白川郷・五箇山にて

「世界文化遺産としては、すでに法隆寺と姫路城が決定している。が、白川郷合掌造り民家とその集落には、それらとは決定的にちがった文化的価値がある。それは、大自然の草木に依拠しつつ、庶民が自らの知恵と工夫と技術でもってつくりあ […]

飛騨高山美術館へ…

台風4号の影響で予定していた世界遺産白川郷や五箇山の集落行きを明日に延ばしました。今日は雨の高山市内を散策することにしました。昔訪れた時にはなかった美術館を見つけ、そこに出かけることにしました。実は自分は観光地で新たに作 […]

飛騨高山へ向かう

盆休みの時期に夏季休暇を3日間いただいて、気分転換に飛騨高山方面を目指して横浜を出ました。高山市内のホテルを予約しているので、どうしても今日中に到着しなければならず、出来るなら早朝出発したかったのですが、「トラ吉」を動物 […]

明日から夏季休暇3日間

今日の午前中、出張先で初任者グループによるディスカッションの助言を行ってきました。これから横浜市を支えてくれる人たちに期待する意味をこめて自分も微力ながらサポートしていこうと考えています。午後は職場に行かず、休みをもらい […]

仮面に魅せられて…

先日、千葉市立美術館に「MASKS-仮の面」展を見に行き、改めて自分の仮面好きを認識しました。どうして自分はこんなに仮面が好きなのか、人間や動物の表情を戯画化したものにユーモアを見出したのか、原始的で民族的なものに造形的 […]

週末 新作の土練り開始

昨日、土錬機の分解掃除をしたので、今日はさっそく新作用の土を練りました。やはり土はいいなぁと思いました。自分には陶彫が合っていると感じます。イメージも崩れかけた幾何形体のようなものが出てきています。これを他の素材で作るこ […]

週末 土錬機の分解掃除

今年の春に「構築~瓦礫~」が完成し、図録撮影やら個展出品を行いました。「構築~瓦礫~」の陶彫部品の窯出し以来、土錬機は使わずにいました。土錬機の中に陶土が残っていたのでビニールで密閉していましたが、やはり時間が経ちすぎて […]

8月RECORDは「増殖する」

一日1枚ポストカード大の平面作品を作っているRECORD。その時の意欲がどうであれ気分が乗る乗らないに関わらず、とにかく一日1枚の課題をずっとやってきています。いつからか月ごとのテーマを決めるようになり、その中で5日間で […]

「誕生!中国文明」展

このところ展覧会情報ばかり続いていますが、今日は東京上野の国立博物館平成館で開催されている「誕生!中国文明」展を取り上げます。中国河南省の出土文物で構成された展示内容で、その装飾や細工に眼を見張るものがありました。とくに […]

「有元利夫展 天空の音楽」

昨日のブログに「鴨居玲 享年57歳」と書きましたが、今日取り上げる画家は38歳の若さで急逝した有元利夫です。折りしも同時期に別々の美術館で、両人とも没後25年の展覧会が開かれていたので、先日「有元利夫展 天空の音楽」を見 […]

「鴨居玲 終わらない旅」展

画家鴨居玲、享年57歳。先日横浜のデパートで開催されていた「鴨居玲 終わらない旅」と題された展覧会を訪れた印象は、画布に己を塗りこめた壮絶な画風で観る人を圧倒するといったものでした。57歳と言えば働き盛りで、画家としては […]

「ブリューゲル版画の世界」展

先日、東京渋谷のBunkamuraギャラリーで開催している「ブリューゲル版画の世界」展に行ってきました。猛暑の中、涼しい美術館で名画を鑑賞するのは贅沢な時間です。同じような考えを持っている人が多いためか展覧会は大変混雑し […]

猛暑のまま8月へ

猛暑のまま8月へ突入しました。なにしろ暑くて工房に長く居られません。そこで今日の午前中は千葉市立美術館に「MASKS~仮の面~」展に行ってみました。日本の古くからある仮面をはじめ世界各地にある仮面を集めた展覧会は、自分の […]