Archives for the Month of 2月, 2017

熱い制作目標を掲げた今月

今日で2月が終わります。今月は寒い季節に熱い制作目標を掲げてスタートしました。今月は陶彫制作に加えて「発掘~座景~」のテーブル台座4点に砂マチエールを施す作業がありました。最終の週末に定めた作業日に何とか間に合わせるため […]

「中島修論」① 超多面体彫刻について

通勤の時に「芸術の摂理」(柴辻政彦・米澤有恒著 淡交社)を読んでいます。本書は2013年4月に76歳で亡くなった石彫家中島修さんの評論が収められているので購入したのです。中島さんはオーストリア国籍をもつ日本人彫刻家だった […]

週末 再び陶彫制作

昨日、工房のスタッフたちが「発掘~座景~」のテーブル部分に砂マチエールを施してくれました。2週間に亘って木材加工をしてきた制作工程ですが、マチエールの硬化剤が乾くまで時間を要するので、今日から再び陶彫制作に入りました。今 […]

週末 砂マチエール施行日

今日は「発掘~座景~」のテーブル4点に砂マチエールを施す作業をしました。テーブルにはそれぞれ変形した格子状の穴が刳り貫いてあって、それらに砂を貼っていくのは大変な作業なのです。工房によく出入りしている女性スタッフを3人呼 […]

「芸術の摂理」読み始める

「芸術の摂理」(柴辻政彦・米澤有恒著 淡交社)を読み始めました。副題に「不可視の『形』に迫る作家たち」とあります。この副題については読み進めていくうちにその意図するところがわかるのではないかと思います。書籍としては随分前 […]

いまさら退職祝い…

昨年3月末をもって横浜市公務員を退職した私は、再任用として退職前と変わらぬ立場や職場で仕事に精を出しています。ほとんど退職した実感がない私ですが、永年勤続退職者旅行引換券があって、引換期間が迫っていると家内が言ってきまし […]

猫の恋謳う句

今日の朝日新聞の天声人語に猫に関する話題が掲載されていました。猫をテーマにした記事をつい読んでしまうのは、我が家で数年前から猫を飼っているせいです。猫のトラ吉はオスですが、小さかった頃に去勢手術をしています。春になると交 […]

「死者の書」について

国文学者とも民俗学者とも言える立場で存在を示した折口信夫は、私が大学生だった頃に、何かの契機で名を知り、文庫本「死者の書」を購入したのでした。古代文の暗号のような文体に解釈が覚束ず、殺された皇子が山の頂きにある墓所から蘇 […]

「現な像」読後感

「現な像」(杉本博司著 新潮社)を読み終えました。著者杉本博司氏は、私が以前から注目している現代美術作家ですが、文筆家としても優れていると思いました。本書は「新潮」に連載した随筆をまとめたもので、杉本氏は古美術商を営み、 […]

週末 刳り貫き切断の一日

「発掘~座景~」は4点のテーブルを繋げて上に陶彫部品を置く計画です。陶彫部品が置かれる場所以外は変形した格子状の穴をあける予定で、この下書きは既に終わっています。変形した格子の刳り貫き切断の作業は2週目に入り、今日は3点 […]

週末 研修終えて工房へ

昼ごろ、管理職研修から帰ってきました。東京の築地市場を散策し、家内に頼まれていたおでんだねを仕入れて来ました。久しぶりに訪れた築地市場は相変わらず混雑していて、場内にある食堂はどこも人が並んでいて入ることが出来ず、結局場 […]

管理職の宿泊研修

勤務時間終了後に東京の築地に向かいました。今日から明日まで横浜市ではなく区単位による管理職の宿泊研修を計画していました。同じ職種の管理職が集まって打ち解けあう機会は、とても大切と私は考えています。私たちはそれぞれの職場で […]

アール・ブリュットについて

アール・ブリュット(生の芸術)は、障害を持つ人が取り組んだ造形美術のことを言います。英訳では「アウトサイダー・アート」と称し、美術の専門教育を受けていない独習者だったり、民族芸術も網羅しています。今日職場に届いた読売新聞 […]

記憶の無意識操作

記憶の曖昧さを認識することは誰にもあることだと思います。芸術に興味関心のある自分は、嘗て観た美術作品や既読した書籍の印象が、時間経過と共に甚だしく違ってしまったり、自分の中で誇張された部分があって、記憶を疑う場面もありま […]

日常と創作のバランス

現代美術はひと頃前と比べると社会生活に立脚している表現が増えてきました。震災以降、美術は何をすべきなのか、作家が自問自答している場面もありますが、美術作品が村おこしや単なるイベントに使われてしまう可能性も否めません。芸術 […]

創作意欲について

江戸時代の絵師葛飾北斎や長谷川等伯が晩年になっても創作意欲が衰えず、創作活動に励んでいたことを羨ましく思っています。私も60歳になっても創作活動の衰えはありません。寧ろ現在の方が充実しているように思えるのです。若い頃は幾 […]

週末 「座景」テーブル刳り貫き開始

新作「発掘~座景~」は背の低いテーブル彫刻で、大きさは畳大の厚板を4点繋げて広げています。一枚の厚板を4本の柱陶で支えるとして計16本を使います。テーブルの上に陶彫部品が複数置かれ、部品と部品の間は陶彫による橋を渡す予定 […]

週末 砂マチエール搬入

今日は朝から工房で制作三昧でした。陶彫制作を中断して「発掘~座景~」の台座作りに精を出しました。台座には砂マチエールを施す予定です。砂マチエールは東京神田にある文房堂本店より取り寄せています。文房堂が自社で製造している砂 […]

宗教とその影響について

宗教はどのように生まれてきたものか、それに関する専門書を囓ったことがなく、自分の思考が軽薄であることは百も承知で、このテーマについて書いてみます。先日観た映画「沈黙ーサイレントー」の中で、キリスト教と仏教が対峙する場面が […]

Y・ノルシュテインの世界観に感銘

現在、橫浜のミニシアターで「アニメーションの神様、その美しき世界」というタイトルをつけて、ユーリー・ノルシュテインの作品を上映しています。ウィークディの勤務時間終了後に私は観てきて、その画面の美しさに感銘を受けました。ま […]

映画「沈黙ーサイレンスー」雑感

先日、遠藤周作の著作をマーティン・スコセッシ監督が映像化した「沈黙ーサイレンスー」を観てきました。3時間にも及ぶ大作は、長さを感じさせないくらい鬼気迫る場面が多く、また信仰を中心に据えた人の生き方について考えされられるこ […]

NOTEの役割

私はホームページにNOTE(ブログ)を毎日アップしています。一日1点の平面作品を作っていくRECORDと同じ日々の習慣となった活動です。NOTE(ブログ)は日記としての日々の記録ですが、これだけではなく美術作品や映画鑑賞 […]

「座景」下書きを開始する

ウィークディの夜に工房に行くことは、自宅で休みたい気持をもう一度奮い立たせなければなりません。工房に行ってしまうと制作に対して前向きに気分が変わるのが何とも不思議です。今晩は工房の床に広がる「発掘~座景~」を眺めながら、 […]

週末 「座景」全体構成の第一歩

今日から「発掘~座景~」の全体構成を考えることにしました。と言っても通常の陶彫制作に時間が取られ、全体構成を考えるのは夕方になってしまい、今日のところは台座を床に並べて完成した陶彫部品を置いて全体を見渡すことしか出来ませ […]

週末 制作&映画鑑賞

今日の午後は映画に行きたいと思っていました。週末の制作では制作工程上のノルマがあるため、いつもより早く工房に出かけました。朝8時前に工房に入り、「発掘~宙景A~」の2段目に吊り下げる陶彫部品の彫り込み加飾をやり、続いて柱 […]

猫の教訓

先日、朝日新聞の天声人語に猫に関する記事が掲載されていました。我が家にも猫がいるので共感をもって読みました。作家内田百閒も猫好きだったようで、野良猫を飼っていたようです。天声人語から引用いたします。「『恩のやり取り、取り […]

2月RECORDは「うめる」

今年のRECORDはひらがな3文字のテーマを考えて作るようにしています。今月は「うめる」にしました。「うめる」を漢字で示せば「埋める」で、埋葬や埋没がイメージされてきます。小動物が森の中で夏の間に食糧を見つけて穴に埋める […]

寒い2月の熱い制作目標

2月になりました。タイトルのように熱血漢を演じたい筆者ですが、ヤル気が空回りしても何も出来ないので、ここはひとつ確実に制作を進めていくようにしたいと思っています。陶彫作品は「発掘~宙景~」の陶彫成形と併行して「発掘~座景 […]