週末 10体の尖塔完成
2014年 10月 26日 日曜日
新作「発掘~群塔~」の最初の陶彫成形となった10体の塔が、彫り込み加飾まで終わって今日完成しました。10体は全て先が尖った塔で上下2体にそれぞれ分かれています。これは窯入れの大きさを考慮したもので、途中ボルトナットで接合できるようにしました。ということで合計すると今まで20体の陶彫部品が乾燥を待っていることになります。制作工程は次の段階に入ります。この10体の尖塔は全て床置きになりますが、次の段階の成形は屏風に接合される部品です。群塔になった集合体同士が血管のような網状になったモノで結ばれる状態を作っていきます。いよいよ板材を用意しなければならない時期になりました。群塔になった集合体をどう散らせていくのか、全体構成の中で考えていきます。作品は立体になることを念頭に幅や高さをイメージしながら恰も集落を形成するかのような心象風景に近づけていこうと思っています。楽しいと思える瞬間は、この当初のイメージをどう具現化するかをあれこれ考える時です。雛型を作ろうかどうしようか悩むのも楽しいひと時です。来週末は予定があって制作時間が思うようにとれないので、暫くは頭の中で考えを巡らすつもりです。今日の工房は涼しい空気に包まれていましたが、2人の大学院生の真摯な課題制作があって、終始空間が緊張していました。喜ばしい関係が出来ていて本当に充実した一日が過ごせています。溌溂とした彼女たちに感謝です。
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Tags: イメージ, 制作, 工房, 陶彫
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