群塔と波紋によるイメージ
2014年 1月 25日 土曜日
週末になって久しぶりに工房に戻って来た感覚を持つのは、ウィークディの仕事が多いせいかもしれません。今週は次から次へと仕事に追われ、また課題を抱えながら勤務してきました。やっと週末に制作が出来ることを喜びたいと思います。「発掘~層塔~」の陶彫部品の多さに焦りを感じつつ、週末ごとの制作工程を一歩ずつ進めていこうと思っています。そんな矢先に次なるイメージが湧いてきました。イメージとして漠然と見えているのは、現在制作中の塔が数多く群がっている情景です。「発掘~層塔~」より細長い塔が、まるで集落を形成するかのように群がって、そこかしこに点在しています。それは床ばかりではありません。壁からも塔らしきモノが生え出ているのです。塔が立ち現われている生え際に波紋が広がっています。水面に突如現われた尖った蟻塚のような奇妙な都市とでも形容できるでしょうか。何とも説明がつかないイメージですが、自分の記憶から現れたモノであるのは間違いありません。しかも現在制作中の作品に囚われている最中に頭を掠めていったイメージで、メモを取らなくても忘れることのできないモノになっています。次作にするとなれば、曖昧なイメージに輪郭を与え、その情景を育てつつ具現化に動かなければなりません。今日は現在制作中の「発掘~層塔~」に埋没しながら、群塔と波紋のイメージに取り憑かれて暫しボンヤリする時もあった不思議な一日でした。
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Tags: イメージ, 制作, 工房
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