ドイツからの便り

オーストリアのウィーンで暮らしていた20代の頃に、大学の先輩夫妻がやってきました。彼は大学で勤務していたのを辞めて渡欧してきたのでした。デザイン系の学科にいたにも関わらず、彼は音楽やオペラにも精通していて、自分はウィーンの音楽環境について彼から教えられることが多かったと記憶しています。まもなく先輩夫妻はドイツのデュッセルドルフに移住し、彼は博報堂に勤務することになりました。自分が帰国した直後に、ドイツから一時帰国した彼と東京で会って旧交を温める機会がありました。その後、音信不通のままでいたら、自分のHPにアクセスがあって、久しぶりに近況を伝えるメールがきました。彼はヨーロッパの街々を水彩で描いて、画家としての活動を自身のHPにアップしていました。ドイツからのメールに嬉しさがこみ上げました。

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