モデル・デッサン

目の前にモデルを置いてデッサンするのは何年ぶりだろうと考えました。人体塑像を作っている時から、かれこれ20年以上は経っています。滞欧中に同地の美術学校で裸婦デッサンをやって以来かもしれません。今日は相原工房始まって以来、初の男性モデルがやってきました。モデルと言ってもプロのモデルではなく、相原工房に出入りしている若いアーティストの一人が知り合いの男性に頼んだのでした。長身で手足が長くスラリとした肢体をもつ彼は、1ポーズ20分で6ポーズをやってくれました。下だけは下着を着けてもらって、床に敷いた布の上で、立ちポーズや座りポーズ、寝ポーズ等を要求に応じて快く引き受けてくれました。私を含めて3人でデッサンを開始。久しぶりのデッサンはなかなか調子が出ず、骨格構造のアタリをつけるのに手間取りましたが、6ポーズ目には昔取った杵柄で何とかカタチにしていきました。美大受験生にとっては勉強になったようです。自分も時々はこうしたデッサンをやって立体構造の把握をしなければならないと実感しました。今日は本当に面白い一日でした。

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