今日は朝から工房に篭って陶彫成形を行いました。大きなタタラを立ち上げ、紐状にした陶土で補強しながら立体にしていきます。今年の新作は陶彫部品それぞれを直方体にしていくのが基本形態です。重さで歪まないように木片のブロックで抑 […]
Archives for posts tagged ‘陶芸’
「彫刻と陶磁器」について
2021年 1月 28日 木曜日
「中空の彫刻」(廣田治子著 三元社)の第一部「19世紀における『画家=彫刻家』と『芸術家=職人』の登場」の第2章「芸術家と職人」について「2彫刻と陶磁器」のまとめを行います。この章では彫刻家による陶磁器装飾への協力につい […]
「背景ー装飾芸術の復興」について
2021年 1月 26日 火曜日
「中空の彫刻」(廣田治子著 三元社)の第一部「19世紀における『画家=彫刻家』と『芸術家=職人』の登場」の第2章「芸術家と職人」について「1背景」のまとめを行います。副題に「装飾芸術の復興」とあり、19世紀の特徴として、 […]
桃山茶陶の開花について
2020年 11月 12日 木曜日
東京国立博物館平成館で開催中の「桃山ー天下人の100年」展は、絵画に限らず、私にとって興味が尽きないものばかりが並び、日本の伝統文化の重厚感に圧倒されてしまう展示内容でした。安土桃山時代は日本陶磁史上最も隆盛した「茶の湯 […]
陶彫のはじまり
2020年 7月 22日 水曜日
私は20代終わりで海外生活を切り上げて、日本に帰ってきました。海外でイメージを醸成した立体的な世界観を、30代初めになって陶のブロックを組み合わせることで表現できると考えていて、実際にそれが具現化されたのは30代半ばにな […]
自宅のリフォームが大詰め
2020年 4月 21日 火曜日
自分の生涯としては一大事となる自宅のリフォーム施工が大詰めを迎えています。まず1階の和室を洋室に変えて、ダイニングと一体化した空間にしました。和室の半分を収納庫にして、そこに家内の邦楽器を収める棚と、和服等を入れた桐ダン […]
週末 テーブル彫刻の砂マチ施工
2020年 4月 19日 日曜日
今朝は自宅の新しくなったシステム・キッチンの食器棚に食器を収めていました。茨城県に住む陶芸家の友人の作品を初め、茨城県笠間や栃木県益子で手に入れたさまざまな器に思いを感じながら収納していました。自分が集めた日用品は奇しく […]
自宅キッチンの解体工事
2020年 4月 3日 金曜日
自宅のリフォーム工事が始まって2週間目に入っていますが、和室を洋室に替えていく工事に完了の目途が立ちました。さらに隣接するダイニングの改修工事が今日から始まりました。ダイニングには30年前に入れたシステムキッチンがあり、 […]
窯出しの夜に思うこと
2019年 11月 7日 木曜日
月曜日の夕方に新作第1号となる大きめの陶彫部品を窯に入れました。毎年やっている制作工程最後の作業ですが、同じ作業にも関わらず毎回緊張をしてしまいます。3日間陶彫部品を窯に入れ放しにして、今晩窯出しをしました。焼成中は毎朝 […]
虎ノ門の「加守田章二の陶芸」展
2019年 7月 22日 月曜日
昨日で終了してしまった展覧会の感想をここで記すのは、かなり気が引けますが、陶芸家加守田章二はあちらこちらで展覧会をやっているので、作品を目にする機会の多い陶芸家ではないかと思います。そんなことを踏まえて、敢えて感想を述べ […]
週末 個展終了して美術館巡りへ
2019年 7月 21日 日曜日
昨日、ギャラリーせいほうでの私の個展が終了しました。反省はいろいろありますが、ともあれホッとしたことは事実です。個展開催中は自分が会場にいなくても気がかりでなりませんでした。やはり終わってみると一抹の寂しさはあるものの、 […]
某日の新聞の小欄より
2018年 10月 23日 火曜日
自宅のテーブルに置いてあった朝日新聞の小欄「折々のことば」に気になった記事がありました。短いので全文を引用します。「味で見る人の評には、要を尽くしている割合に案外聴くべき所が少ないが、感じで敲かれるとどこか痛く身に応える […]
陶磁器から芸術作品へ
2018年 5月 15日 火曜日
「『走泥社』を結成した若手の陶芸作家たちは、陶磁器を芸術作品にした。画期的なことだった。彼らは精緻な陶芸品を作る卓越した技術の持ち主だった。彼らの作品、実用を旨とする美術品、工芸品が『帝展』や『日展』に入選してきたのは当 […]
横浜の「今右衛門の色鍋島」展
2018年 2月 13日 火曜日
先日、4つの展覧会を一度に回って、最後のそごう美術館閉館間近に飛び込んだのが「今右衛門の色鍋島」展でした。あと30分もすれば閉館する時だったので、鑑賞者は疎らで、じっくり見るには最高のシチュエーションでした。時間を気にし […]
虎ノ門の「八木一夫と清水九兵衛」展
2017年 11月 8日 水曜日
先日、東京虎ノ門にある菊池寛実 智美術館で開催している「八木一夫と清水九兵衛 陶芸と彫刻のあいだで」展に行ってきました。菊池寛実 智美術館は陶芸を専門にしているにも関わらず、私には馴染みのある美術館ではありませんでした。 […]
秋分の日は美術館・画廊を散策
2017年 9月 23日 土曜日
今日は秋分の日でした。職場は週休2日なので、連休の実感はありませんでしたが、このところ秋の気配を感じているのは確かです。今日は早朝に工房に行って、明日の陶彫成形のために大きなタタラを7枚作りました。午前10時くらいに自宅 […]
爽やかな5月に…
2017年 5月 1日 月曜日
5月になりました。爽やかな季節になって、凌ぎやすい気温の中で創作活動に拍車がかかりそうです。私は暖かくなるこの時期にヴァイオリズムが上昇するらしく、制作に活気が出てきます。今月はゴールデンウィークとして5連休があります。 […]
新しい洗濯機が来た日
2015年 7月 15日 水曜日
家電量販店に行って洗濯機を購入しました。20数年前に購入した洗濯機を今まで使っていたと店の人に言ったら、よくぞ今まで何事もなかったと驚かれました。最近洗濯した衣類に小さなゴミがついていることに家内が気づいて、最新式の洗濯 […]
立体の在り方を決める成形
2014年 1月 12日 日曜日
三連休の中日にあたる今日は成形を主に行いました。陶彫の成形では、タタラや紐作りで均一の厚みにした陶土を立ち上げていきます。陶芸のようにロクロを回してカタチを立ち上げることはしませんが、便宜上ロクロを利用することもあります […]
週末の展覧会巡り Ⅱ
2013年 10月 27日 日曜日
今日も昨日に続き、美術館に出かけました。今日は朝5時に起床、家内と自家用車で一路栃木県へ向かいました。目指したのは足利市立美術館で開催中の「石田徹也展-ノート、夢のしるし」。31歳で夭折した画家石田徹也は、画集を通して知 […]
週末制作 陶土に追われる
2013年 10月 20日 日曜日
陶土に追われるとはどういうことか、毎週末の制作で実感していて、今日も例外ではなかったので今日はこの話題にしました。陶彫はもちろん陶芸の場合も同じですが、土の乾燥による制作工程の順序があります。陶土が柔らかい時は菊練りを行 […]
四連休 益子・笠間へ…
2013年 5月 4日 土曜日
毎年の恒例行事になっている栃木県益子の陶器市と茨城県笠間の陶炎祭の見物。親友が笠間で陶芸を始めて何年くらいになるでしょうか…。自分たちが彼の地に行き始めたのは、親友がデザイナーから陶芸家に転身するずっと前からなのです。親 […]
トレーニングに関する雑感
2012年 11月 9日 金曜日
スポーツにはトレーニングがつきものですが、創作行為や物事の発想にもトレーニングが必要だと感じます。創作における日々のトレーニングは、イメージ力を高めると確信しています。私の場合のトレーニングはRECORDで、一日1点の小 […]
どこまで修整が許せるか…
2012年 10月 5日 金曜日
どこまで修整が許せるか、これは作品制作における素材が意図に反して起こすアクシデントのことです。自分の制作を突き詰めていく修整(修正)のことではありません。たとえば木彫における木材の裂け目、石彫における石材の割れ目、自分の […]
土が石化するとき
2012年 9月 28日 金曜日
陶彫で作品を作っていると避けて通れない最後の作業工程があります。陶彫作品の仕上げとして陶土の作品は窯に入れられて高温で焼成される工程です。自分の作品は釉薬をかけずに焼き締めていく方法をとっています。釉薬をかけるとすれば、 […]
横浜の「バーナード・リーチ展」
2012年 9月 27日 木曜日
仕事中に家内から携帯電話がかかり、夕方「バーナード・リーチ展」に行こうと誘われました。家内は邦楽器店に楽器を修理に出すついでに横浜駅に立ち寄り、駅前のデパートで開催中の展覧会に行くことを予定していて、横浜駅近郊に職場があ […]
金沢の「工芸未来派」展
2012年 8月 29日 水曜日
今夏、石川県金沢に出かけた目的のひとつは金沢21世紀美術館を見てくることでした。昔、金沢を訪れた時には金沢21世紀美術館はありませんでした。美術館は兼六園に近い場所にありました。円形をした開放的な建物は、いかにも現代美術 […]
煉瓦煙突のある町
2012年 8月 13日 月曜日
先週金曜日に夏季休暇をとって、愛知県知多半島にある常滑に行きました。常滑には過去2回ほど行っています。その時の雰囲気が良かったので、3回目の探訪になったわけです。常滑焼は赤泥の急須が有名です。頻繁に出かける栃木県益子や茨 […]
暮らしの中の造形
2012年 6月 13日 水曜日
20代の頃、5年間の滞欧生活で感じたことは、暮らしの中に取り入れられた造形全般が、生活を豊かにし、心に余裕を与えてくれることでした。それは西洋伝統の空間装飾に限らず、現代的な生活にも当てはまり、とりわけ当時訪ねたオースト […]
雨降る益子・笠間散策
2012年 5月 3日 木曜日
栃木県益子の陶器市と茨城県笠間の陶炎祭へ行ってきました。毎年恒例で5月3日を選んでいますが、もう20数年行き続けていて今回初めてどしゃ降りの中の散策になりました。今までも雨に降られたことはありましたが、こんなに激しい雨は […]
連休後半のスケジュール
2012年 5月 2日 水曜日
明日から4連休です。生憎の雨ですが、前から予定している栃木県益子の陶器市と茨城県笠間の陶炎祭に明日行ってきます。天候がどうであれ、環境を変えてみるのは創作上の刺激になると思っています。親友に会えるのも楽しみのひとつです。 […]