Archives for posts tagged ‘陶芸’

週末制作 陶土に追われる

陶土に追われるとはどういうことか、毎週末の制作で実感していて、今日も例外ではなかったので今日はこの話題にしました。陶彫はもちろん陶芸の場合も同じですが、土の乾燥による制作工程の順序があります。陶土が柔らかい時は菊練りを行 […]

四連休 益子・笠間へ…

毎年の恒例行事になっている栃木県益子の陶器市と茨城県笠間の陶炎祭の見物。親友が笠間で陶芸を始めて何年くらいになるでしょうか…。自分たちが彼の地に行き始めたのは、親友がデザイナーから陶芸家に転身するずっと前からなのです。親 […]

トレーニングに関する雑感

スポーツにはトレーニングがつきものですが、創作行為や物事の発想にもトレーニングが必要だと感じます。創作における日々のトレーニングは、イメージ力を高めると確信しています。私の場合のトレーニングはRECORDで、一日1点の小 […]

どこまで修整が許せるか…

どこまで修整が許せるか、これは作品制作における素材が意図に反して起こすアクシデントのことです。自分の制作を突き詰めていく修整(修正)のことではありません。たとえば木彫における木材の裂け目、石彫における石材の割れ目、自分の […]

土が石化するとき

陶彫で作品を作っていると避けて通れない最後の作業工程があります。陶彫作品の仕上げとして陶土の作品は窯に入れられて高温で焼成される工程です。自分の作品は釉薬をかけずに焼き締めていく方法をとっています。釉薬をかけるとすれば、 […]

横浜の「バーナード・リーチ展」

仕事中に家内から携帯電話がかかり、夕方「バーナード・リーチ展」に行こうと誘われました。家内は邦楽器店に楽器を修理に出すついでに横浜駅に立ち寄り、駅前のデパートで開催中の展覧会に行くことを予定していて、横浜駅近郊に職場があ […]

金沢の「工芸未来派」展

今夏、石川県金沢に出かけた目的のひとつは金沢21世紀美術館を見てくることでした。昔、金沢を訪れた時には金沢21世紀美術館はありませんでした。美術館は兼六園に近い場所にありました。円形をした開放的な建物は、いかにも現代美術 […]

煉瓦煙突のある町

先週金曜日に夏季休暇をとって、愛知県知多半島にある常滑に行きました。常滑には過去2回ほど行っています。その時の雰囲気が良かったので、3回目の探訪になったわけです。常滑焼は赤泥の急須が有名です。頻繁に出かける栃木県益子や茨 […]

暮らしの中の造形

20代の頃、5年間の滞欧生活で感じたことは、暮らしの中に取り入れられた造形全般が、生活を豊かにし、心に余裕を与えてくれることでした。それは西洋伝統の空間装飾に限らず、現代的な生活にも当てはまり、とりわけ当時訪ねたオースト […]

雨降る益子・笠間散策

栃木県益子の陶器市と茨城県笠間の陶炎祭へ行ってきました。毎年恒例で5月3日を選んでいますが、もう20数年行き続けていて今回初めてどしゃ降りの中の散策になりました。今までも雨に降られたことはありましたが、こんなに激しい雨は […]

連休後半のスケジュール

明日から4連休です。生憎の雨ですが、前から予定している栃木県益子の陶器市と茨城県笠間の陶炎祭に明日行ってきます。天候がどうであれ、環境を変えてみるのは創作上の刺激になると思っています。親友に会えるのも楽しみのひとつです。 […]

甦る!陶芸の里

毎年この時季に栃木県益子で開催されている陶器市と茨城県笠間の陶炎祭(ひまつり)に出かけていきます。友人たちの新作が楽しみなのです。今年は震災の影響で多くの窯が壊れたり、作品が割れたりしていることが報道で伝えられていました […]

週末 柱修整仕上げ&印の彫り

連休2日目は制作三昧の一日でした。「構築~解放~」の壊れた柱1本を修整して、何とか仕上げまでもっていきました。細部はまた明日に継続します。午後は新作「構築~楼閣~」の陶彫部品に貼る印を彫りました。今回の印は、遊びのあるデ […]

本焼きの心配

震災で大変な被害に遭われた方々を思えば、自分の心配なぞ取るに足りないことですが、深夜3時頃に横浜でも震度3程度の揺れがあり、昨日窯入れした作品がどうなっているのか心配になりました。今日は仕事帰りに工房に行って、窯の様子を […]

新聞に掲載された益子・笠間

来月のゴールデンウィークに栃木県益子や茨城県笠間に出かける予定です。毎年楽しみにしている陶器市があるためです。もうかれこれ20年近く通っているのでしょうか。陶芸家の友人たちとの交流もあって、充実した時間を過ごすことが出来 […]

無作為を装う美

人の手業によることを感じさせず、あたかも自然が作り出したような造形。陶芸作品によく見られる傾向で、釉薬の流れや成形の歪みが珍重されたりします。人為を隠した美は、隠すことも計算に入れて「作りこまない」技巧を追求しているよう […]

恒例の陶器市・陶炎祭

毎年5月3日に、栃木県益子で行われている陶器市と茨城県笠間で行われている陶炎祭に出かけます。今年もこの時期がやってきて、早朝から横浜を発ち、陶芸の祭りを見てきました。益子や笠間には、かれこれ20年近くも通っていることにな […]

歯車のRECORD

20代の滞欧時代に作った自分の初期の版画に、車輪のような歯車のようなイメージを描きました。具象彫刻をやっていた自分が初めて抽象を意識した作品で、版下は捨てられずそのまま日本に持ち帰ってきました。まだ陶芸が出来なかった帰国 […]

窯という他力本願

陶芸(陶彫)をやっている者にとって、最後の焼成は自分ではどうにもならないものです。窯に入れて焼成が始まった途端に、作品は自分の手から離れ、火の神のみぞ知る世界になります。炎を潜り抜けて還ってきた作品は、神々しく見えるのは […]

野外工房設立に向けて

昨年夏に、亡父から相続した植木畑に農業用倉庫として建てた工房。倉庫建築なので、当然住める環境ではなく、作業をするために週末毎に使っています。ここにきて、倉庫を建てたところが畑であるため、周囲の土がぬかるんだり、土が風雨で […]

「川喜田半泥子のすべて」展

銀行取締役、そして頭取、財界人として活躍した川喜田半泥子。自分は陶芸家として知っていましたが、実は趣味が高じて、その域を抜き出ていたことを、この展覧会を通じて知りました。本格的な二束の草鞋。自分にとっては先達にあたる人だ […]