連休最後の日

今日でゴールデンウィークが終わります。3月で公務員を退職したため、連休という意識が薄れつつありますが、それでも昔からの慣習で、連休中に何かやろうと思い、仏像に関する書籍を読んで知識を深めることにしました。「仏像図解新書」(石井亜矢子著 小学館新書)で仏像に関する4つのセクションをまとめましたが、まだひとつセクションに入らない尊像が日本に存在するため、近日中にまとめたいと思います。コロナ渦が落ち着いたら、本書を携えて日本各地の寺院を巡り、仏像を心から味わいたいと願うようになりました。私は古代インドから帰依した天部に興味関心があって、集団になった仏教護衛部隊がさらに見たくなりました。彫刻としては二十八部衆の中の伝説の巨鳥ガルダが変身した迦楼羅の造形が面白いなぁと思っています。「仏像図解新書」は平易で誰でも分かるように仏像を解説していますが、私の興味関心の次の段階は、全体のバランスを欠いて造形的に面白いものを追求する癖があるので、宗教や歴史とはかけ離れたものになってしまいます。美術的な観点からも、信仰の対象となった仏像を、その背景を含めて鑑賞したいと切望しています。コロナ渦で旅行に行けなかったのが残念ですが、仏像はずっとそこに存在しているので、いずれ仏像に会いに行こうと思います。今回の連休中はずっと工房に篭り放しで、新作の陶彫制作に明け暮れていました。美大受験生が毎日やってきたおかげで、多少なりとも連休を感じることが出来ました。彼女は予備校から出された平面構成の難しい課題に挑んでいました。私は中規模の陶彫9点を作り、乾燥を待っています。受験生がいてくれたおかげで、心理学で言うところの社会的促進が図られ、陶彫制作は進みました。毎日6時間は集中してやっていましたが、図録用撮影日のことが頭から離れません。陶彫部品の乾燥と焼成がどのくらいで終わるのか、相変わらず不安を抱えています。今日の夕方に窯入れをしたので、明日は工房の照明が使えませんが、そろそろ木彫作品を作り始める予定で、明日は木材を購入してこようと思っています。

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