図録が届いた日

今年の個展用の図録が届きました。今年13回目の個展のため、図録も13冊目になります。私は東京銀座のギャラリーせいほうで49歳の時から個展をやらせていただいているので、あれから13年が経ち、現在62歳になりました。よくもまぁ、この歳まで大病もせず、個展を継続できたなぁと思うと同時に、目標とするところは切りのいい20回目かなぁと思っています。創作活動は人生の幕引きまでやりたいのが私の願望です。贅沢な図録を毎回作る理由は、幾度となくNOTE(ブログ)に書いていますが、私の作品が集合彫刻なので、個展開催中しか作品の全貌が見せられないためです。個展が終われば分解して収納してしまうので、図録の画像だけが作品を示せる唯一の方法なのです。写真に収めておくことは、自作が面倒な彫刻形態である以上、絶対に必要なことです。もうひとつ、図録は写真のもつ光陰の美しさが表れてきます。野外で撮影するのも外光が降り注ぐ効果を最大限に生かしたいからです。彫刻は野外に置くことで、彫刻の彫刻たる存在が示せるものだと私は考えています。ただし、恒久的に野外に置くことは木彫には不向きです。そこで少なくても図録撮影の時だけは野外に置いて、彫刻の存在を確かめてみたいのです。図録も出来上がり、後は本番の搬入を待つばかり。いよいよ個展が迫ってきました。

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