お台場の「デジタル アート ミュージアム」散策

私の職場では、秋のイベントでプロジェクション・マッピングを制作発表しています。今年もプロジェクション・マッピングチームが立ち上がり、秋のイベントに向けて構想を練り始めました。私たちはまだ素人集団ですが、先月東京お台場に「デジタル アート ミュージアム」が開館し、プロ集団であるチームラボによる映像を駆使した世界を体感したいと思い、私たちのチームで行ってみることにしました。520台のコンピューター、470台のプロジェクターを使った、圧倒的なスケールで展開する映像空間をほとんど一日がかりで満喫してきました。「デジタル アート ミュージアム」はりんかい線の東京テレポート駅から歩いて数分の便利なところにありました。入場券はネットで申し込みました。当日券はないと聞いていたので、予め人数分を予約したのでした。総勢9人で朝11時に入場し、途中退場して隣接しているビーナスフォートにあったフードコートで食事を済ませ、午後1時ごろ再入場し、夕方4時まで館内にいました。「境界のないアートに自らの身体を没入させ、世界を自らの身体で探索し、他者と共に新しい体験を創り出していく。そのような約50作品による、境界のない1つの世界、チームラボボーダレス」というのがキャッチコピーにあったコトバでした。そのコトバ通り、部屋によっては浮遊感があったり、竹林の揺らぎや滝の落ちる状況を映像で表現したり、鳥獣戯画が動き出したり、日本の原風景を新しい表現媒体で捉えていくチームラボの姿勢が素晴らしいと感じました。数多くのスポットライトに覆われた部屋は、まさに光の彫刻で、計算されつくした演出に時が経つのを忘れました。私たちのチームの表現はそこまで至りませんが、最後にチームラボの制作スタッフの方々と話が出来て、とても良い機会を与えていただきました。

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