Archives for posts tagged ‘版画’

三連休 制作&美術館&映画館

今日から三連休になります。このところ連休の初日は工房で制作をした後、美術館に出かけていくことが多いように思います。今日も例外ではありませんでした。ただし、活動した密度から言うと今日は今までより、さらに濃い一日を過ごしまし […]

SW 東京の展覧会巡り

5連休となるシルバーウィーク(SW)が始まりました。SWは当然制作目標を立てていますが、今日は東京の展覧会を見て回ることにしました。家内が胡弓の演奏に出たので、今日は単独で丸一日かけて美術館等を奔走でき、合計4つの展覧会 […]

ワインを贈り、蕎麦が届く

彫刻家池田宗弘先生は、自分の大学時代の恩師です。先生の教えは彫刻の技法だけではなく、今でも自分の精神的な支えともなっています。先生が長野県東筑摩郡麻績村に住んで何年になるか忘れてしまいましたが、麻績村に住居兼工房「エルミ […]

ギュンター・グラス追悼

ドイツ人作家で画家のギュンター・グラスは、自分が滞欧中に知り得た巨匠です。直接ご本人にお会いする機会はありませんでしたが、作品としては映画「ブリキの太鼓」を観て、さらに自分の帰国後にエッチングによる版画展を西武美術館に見 […]

「眠れる森」のワイン登場

先日、家内の従兄弟夫妻が経営するワイン会社の新作ワインにつけるラベルのデザインをやりました。アールヌーボー風の木版画で冬眠する動物たちを表現しました。そのワイン「ソレイユ メルロ 2012 ボア・ドルマン」が出来上がり、 […]

週末 税務関係&制作

介護施設に入居している母は賃貸住宅をもっていて、その収益で施設での生活が成り立っています。祖父母や父が残してくれた僅かばかりの賃貸住宅が母の生活や心の支えです。そんな実家にはずっと前から税理士が出入りしていて、税務関係の […]

週末は楽しみな鑑賞で…

ワインラベルになる木版画が漸く彫り上がり、試し刷りをすることになりました。気持ちの面で多少ホッとしています。ウィークディ夜の工房通いも定着して、毎晩少しずつ陶彫作品が出来上がっています。この先を考えると、まだまだ制作時間 […]

2月RECORDは「塊」

今月のRECORDのテーマを「塊」に決めました。彫刻をやっている者にとっては極めて安易なテーマです。いくらでもイメージが湧いてきますが、抵抗が無さ過ぎて自己を深める表現に繋がらない嫌いはあります。作品完成度はまた別の話な […]

週末 2月になって…

2月になりました。2月の初日が日曜日なので、今日はひたすら制作に明け暮れていました。どうしたら成形に拍車がかかるかを考えても、集中力に限界があって理想通りにはいきません。もうひとりの自分がいてくれたらとつまらないことも考 […]

木版画を懐かしむ

山梨県のワイン会社の新作ワインにつけるラベルを制作中です。何とか時間を捻出して木版画でやっています。切り出し刀でラインに沿って彫り込みを入れていくと、若い頃が思い出されます。当時の自分の頭には、K・コルヴィッツやR・キル […]

三連休中日 制作&美術館散策

三連休の中日です。左肩が若干痛む中で、朝から工房に行って制作をしました。昨日タタラにしておいた陶土を成形し、紐作りで補強をしました。成形は3点終わりました。今日のところは彫り込み加飾は出来ず、この作業は持ち越しになりまし […]

芳醇なワインの視覚表現

家内の従兄弟が山梨県でワインの会社を経営しています。この春に「旭洋酒有限会社」製造による新しく販売されるワインがあります。先日山梨県まで出かけていって地下倉庫に眠るワインを見てきました。この壜に貼られるラベルを現在考案し […]

大学の芸祭に行く

三連休の最終日は美術大学の芸術祭(芸祭)に行きました。最近工房によく来ている中国籍の大学院生がいます。彼女の案内で芸祭訪問をしました。毎年恒例になっているものですが、今回は自分の母校ではありません。母校でなくても若い世代 […]

「おいしいアート」の楽しさ満喫

横須賀美術館で開催している「おいしいアート展」を見てきました。カスヤの森現代美術館に行った折、同伴した若いアーティストがスマートフォンで検索し、近くの美術館で不思議なタイトルの美術展をやっていると教えてくれたので、急遽横 […]

「ジャック・カロ展」奇想の劇場

東京上野の国立西洋美術館で開催されていた「ジャック・カロ展」に行った感想を書きます。副題に「リアリズムと奇想の劇場」と謳っていたのが、この展覧会を見ようと思ったきっかけです。細密な銅版画による人物描写、とりわけ奇想の劇場 […]

サンティアゴ巡礼路からのメッセージ

彫刻家池田宗弘先生は自分の大学時代の恩師です。先生は30年前にスペインに滞在され、サンティアゴ巡礼路を歩かれました。ちょうど自分がウィーンに滞在中の頃で、自己表現を求めていたものの確固たる指標も持てず、街を彷徨いていた自 […]

93歳の恩師からの手紙

私の中学校時代の恩師から手紙をいただきました。恩師は担任で美術科教諭だったので、美術が好きだった私は授業でも丁寧な指導支援をしていただいていました。絵画の授業で、水彩絵の具を思い切り画面に擦りつけて樹木を描いていたら「あ […]

Spazierenの文字入りRECORD

Spazierenはドイツ語で「散歩をする」という意味です。20代の頃にウィーンで暮らしていた時は、毎日Spazierenしていました。Spazieren以外にすることがなかったと言った方が正確なところで、あらゆる時間帯 […]

木版画に対する思い

年齢とともに表現や思考が変化することは、自分もよくわかっています。現在は自分が20代の頃に目指した方向とまるで違う表現に変化していて、当時を振り返ることはなくなりました。先日出かけた横浜美術館の「魅惑のニッポン木版画」展 […]

「魅惑のニッポン木版画」展

先日、横浜美術館で開催されている「魅惑のニッポン木版画」展に行ってきました。錦絵から現代に至るまで、日本の木版画は優れた表現と技術を持っていると私自身考えています。改めてその水準の高さに納得しました。印刷物として分業シス […]

週末 久しぶりの制作&美術館

今日は朝から工房に篭って制作三昧でした。成形を5点やりましたが、今週は夜に工房に出かけて彫り込み加飾を行う予定です。そのために窯入れを敢えてやりませんでした。電力の関係で窯に作品を入れて焼成を行うと、他の電気が使えなくな […]

「注文の多い展覧会」雑感

今月初めの週末、あまりにも工房が暑くて作業を早めに切り上げた日がありました。その日の夕方、横浜山手にある神奈川県近代文学館で開催中の「注文の多い展覧会」に行ってきました。展覧会の題名が示す通り、これは宮澤賢治の文学作品が […]

13‘個展オープニング

今日から東京銀座のギャラリーせいほうでの個展が始まりました。まず現在の職場の人たちや前の職場の人たちが大勢来ていただいたことに感謝申し上げます。新象美術協会の画家小野さんや鎌倉彫の彫り師安斉さん、大学の先輩の版画家加藤さ […]

「0・ルドン展」眼の浮遊

新宿にある損保ジャパン東郷青児美術館で開催中の「オディロン・ルドン展」は、象徴主義の代表格とされる巨匠の多義に亘る絵画作品で構成されていました。ルドンと言えば自分は闇の中に浮かぶ奇怪な生命体を思い描きます。モノクロの画面 […]

自画自刻自摺の版画

彫刻を学んでいた頃、自分は版画に興味を持ちました。ドイツ表現主義の影響で、キルヒナーやバルラッハ等が作った木版画の強烈なイメージが頭から離れなかったのです。それは日本古来の錦絵とはまるで異なる世界でした。錦絵は絵師、彫師 […]

「田中恭吉 ひそめるもの」を読み始める

「田中恭吉 ひそめるもの」(和歌山県立近代美術館企画・監修 玲風書房)を読み始めました。田中恭吉は明治時代から大正時代にかけて生きた夭折の画家です。23歳で他界した田中恭吉は、知る人ぞ知る画家ですが、私は20代の頃から存 […]

楽しかった「空想の建築」展

このところ美術展によく出かけています。感想の機会を改めて持つと断言しているので、最近出かけた順番に展覧会の感想をアップしていきます。まず、連休中に出かけた町田市立国際版画美術館。同館で開催していた「空想の建築」展は自分に […]

三連休 絵画的作業 そのⅢ

ゴールデンウィーク前半の三連休最終日です。朝6時から工房で三層目となるドリッピングの続きをやっていました。「発掘~地殻~」は畳6枚にそれぞれ木彫による半立体を接着し、油絵の具で支持体を作り、さらに絵の具を撒き散らすドリッ […]

横浜の「ポーランド・ポスター展」

オーストリアで暮らしていた若い頃、ソビエト連邦を中心とする社会主義体制の東欧諸国の中にポーランドがありました。ポーランドは行ってみたい国のひとつでしたが、ついに足を踏み入れることなく帰国してしまいました。首都ワルシャワや […]

銅版画への憧れ

学生時代、自分はドイツ表現派の色濃い木版画に夢中になっていて銅版画をきちんとやらずに卒業してしまいました。当時、銅版画を制作していた後輩の技法的なアイディアが気に入って、いつかそのアイディアで自分も作品を作りたいと言った […]

複数の表現媒体をもつ

手元に「月歩き」(庄司利音著 新風舎)という詩画集があります。詩人の庄司利音さんが詩も絵も手がけたもので、詩は絵の説明ではなく、絵は詩に付随するものでもありません。詩と絵が別々の世界観をもち、2つの表現媒体が有機的に結び […]