SW 東京の展覧会巡り

5連休となるシルバーウィーク(SW)が始まりました。SWは当然制作目標を立てていますが、今日は東京の展覧会を見て回ることにしました。家内が胡弓の演奏に出たので、今日は単独で丸一日かけて美術館等を奔走でき、合計4つの展覧会を見てきました。家内が同伴していると無理な行程が組めず、せいぜい2つくらいが限界です。先日の展覧会巡りも単独でしたので、4つ見て来ていました。SWの制作目標があるため、今日は陶彫のタタラを用意しなければならず、早朝7時に工房へ出かけ、座布団大のタタラを5点準備しました。自宅を出たのは朝8時半、電車を乗り継ぎ、東京江東区にある東京都現代美術館に到着したのは11時になっていました。東京都現代美術館は自宅から遠いという印象があって、あまり行くことがないのです。ここでブラジルを代表する建築家オスカー・ニーマイヤーが展覧会を開催しているので見てきましたが、ブラジルの国家プロジェクトと言うべき首都ブラジリアの主要な建築を全て手掛けている巨匠は、その規模において他の建築家を圧倒する力量を見せていました。曲線を効果的に使い、モダニズムを追求したカタチは有機的で自然に逆らわず、風景に溶け込んでいるように思えました。詳しい感想は後日改めます。次に向かったのは東京駅のステーションギャラリーでした。今日から同ギャラリーで詩誌「月映」を発行した3人の画家・版画家の展覧会が始まったので、初日に見てきました。自分は夭折した田中恭吉に昔から注目してきました。3人の魂が込められた個性的な版画の世界に触れて、自分が学生時代に影響を受けた世界が甦ってきました。これも詳しい感想は後日にしたいと思います。次は新宿区にあるアートコンプレックス・センターで開催している「留学生フェアプログラム」を見てきました。相原工房に出入りしている中国籍アーティストが大きなパネルを4点出品していたので、その全貌をじっくり見させていただきました。工房では1点ずつしか作っていないので、全連作が一同に展示されるのを見るのは初めてでした。ガッシュとペンで表現した波のうねりは、大きな世界を獲得していて見事でした。彼女には大陸系美女子の大らかさと執拗さがあります。繊細で骨太な感覚は今後のダイナミックな展開を予感させるものではないかと思いました。最後に六本木に移動し、国立新美術館で開催中の女流造形作家ニキ・ド・サンファルの大がかりな展覧会を見ました。原初的な煌く色彩、デフォルメされた大らかな女体、有名なニキ・ワールドが空間いっぱいに広がり、その逞しさに圧倒されました。これも感想は改めたいと思います。以上が今日巡った展覧会の雑感ですが、SWの初日に相応しく充実した鑑賞でした。明日から制作を中心にしたSWを過ごしたいと思っています。

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