金沢市内の散策

夏季休暇最終日は石川県金沢で過ごすことになりました。金沢市内は随分前に来たことがあって、兼六園や古い町並みを散策しました。その時は九谷焼と加賀友禅を見ることが目的でしたが、今回は金沢21世紀美術館を見ることを目的にしました。朝ホテルを出て、まず兼六園周辺までバスでやってきました。最初に訪れたのは石川県立美術館の「田中一村展」。田中一村はかつてNHKのテレビ番組で孤高の日本画家として取り上げられたのを契機に、デパートの展覧会場は大変な人混みとなり、自分も人の波をかき分けて斬新な日本画を見たのでした。それから奄美大島の個人美術館でも同じ作品を見ました。今回は一村の天井画が展示されていると知って見に行きました。詳細は後日書きます。次は金沢21世紀美術館に行き、「工芸未来派」展を見ました。内容は後日にしますが、展示空間の間取りが変わっていて、新しい美術館の在り方を考える機会にもなりました。レアンドロ・エルリッヒのプールの作品に大勢の人が集まっていました。次は前田家13代齊泰が造営した成巽閣。家内が古民家や御殿の古い間取りが大好きで、伝統の衣装や調度品を見てきました。午後になって以前金沢を訪れた時に歩いた武家屋敷を再び訪れ、さらにひがし茶屋界隈も歩きました。残暑が厳しく散策も控えたほうがよさそうな気温でしたが、観光客がいるところは石畳に打ち水がしてあって、凌ぎやすい環境を作っていました。これで今年の夏季休暇は終わりです。来週から仕事が本格化しますが、今年は個展も含めて充実した夏だったように思います。ただ、読書は進まず秋以降に持ち越しになる書籍が数々あります。制作も持ち越しですが、またリセットして新たな気分で頑張りたいと思います。

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