煉瓦煙突のある町

先週金曜日に夏季休暇をとって、愛知県知多半島にある常滑に行きました。常滑には過去2回ほど行っています。その時の雰囲気が良かったので、3回目の探訪になったわけです。常滑焼は赤泥の急須が有名です。頻繁に出かける栃木県益子や茨城県笠間もそうですが、伝統的な陶器はしだいに姿を消し、常滑でもモダンな陶器を売る店が増えてきました。自分は常滑においては雑器を見るというより、むしろ町の風情に惹かれているのです。常滑は小さな町に鬩ぎ合うように登り窯が多く見られます。急坂が多いのも特徴ですが、登り窯を築くにあたって小高い山を利用したと考えられます。それ故、常滑は箱庭的な町の中に煉瓦煙突が点在する独特な景観が出来上がったのだと思うのです。この煉瓦煙突に情緒があって、スケッチしても楽しいそうです。実際に描いている画家がいるようで店に飾ってありました。また使わなくなった大きな登り窯を利用してギャラリーや古道具店をやっているところもあります。常滑は板塀を黒く塗るのも特徴的です。この日は観光客が少なくて閉まっている店が多かったのですが、曇り空で直射日光がなく町を散策するのには最適でした。

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