横須賀美術館「若林奮展」

今日も昨日に続き、杉材を3本荒彫りして作業場を後にしました。夕方、高速道路を飛ばし、横須賀まで行きました。現在、横須賀美術館で開催している「若林奮 VALLEYS展」を見るためです。かなりまとまった彫刻や素描や版画が展示されていました。自分が学生時代に見た「振動尺試作」もありました。美術館の外に設置されているVALLEYSの模型もありました。相変わらず考えを巡らせてしまう作品群を目の前にして、この不思議な雰囲気に何度となく魅了されてしまうのは何故だろうと思いました。作品そのものを見るのではなく、作品が動機や思考を伝える装置であるのが、その理由のひとつだろうと思うのです。物事に対する考え方の提示と言ってもいいのでしょうか。謎が多いところもあって、どんな解釈をしたらよいのか思案してしまいます。そこが魅力なのかもしれません。          Yutaka Aihara.com

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