素材を求めて…

陶彫ランプシェードの照明を設置するための台座を求めて近隣の材木店に行きましたが、ぴったりする木材が見つかりませんでした。前に作った「街灯」2点も「壁灯」も新木場まで出かけて木材を選んできたので、今回も時間を見つけて新木場に行くより他はないと思いました。とくに「壁灯」の壁の部分は縄文杉の板材を使っています。光を当てることで木目が美しく輝くような効果を狙ったものです。今日も杉材の柱を3本彫りましたが、木は種類によって出来上がりの雰囲気がかなり左右されると感じています。一昨年は木曽まで出かけて木材をいろいろ見て周りましたが、その土地や風土に合った木材と生かし方があって考えさせられることもありました。陶土も同じです。自分は栃木県益子にある店から取り寄せていますが、陶土は土練機にかけてブレンドして使っています。作品の内容によって素材を考えながら、また試しながら選んでいくことは大切なことです。           Yutaka Aihara.com

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