骨のカタチとイメージ

HPの「OTHER」の中に、「骨の箸置き」と題した作品があります。自分にとっては今のところ唯一の小品です。イメージしたものは恐竜の骨の一部でした。骨は見方によっては大変美しいカタチをしています。骨は人間を初め多種多様な動物の身体を支え、しかも効率よく動かす構造体であるから、その自然が計算したカタチには無駄がありません。イギリスの彫刻家ヘンリー・ムアは骨をイメージして作品にしています。我が師匠の池田宗弘先生も魚の骨を真鍮で作っています。骨の美しさは彫刻家が一番よく知っています。自分も骨をテーマにしたシリーズをやってみたいと考えています。「OTHER」のページの充実を図るためにも、骨をイメージした日用品に取り組むつもりです。                        Yutaka Aihara.com

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