洞窟の空間に思う

前のブログに閉塞された空間の魅力について書きました。閉塞された空間の規模が大きくなったものが洞窟です。自分が幼かった頃に家の近くにあった小川が流れる小さなトンネル。20代の頃トルコの旅先で体験した地下都市。日本各地にある鍾乳洞。いずれもそこに行って洞窟を見つければ必ず入ってみたくなるのです。空間が限定され、そこにある空気の容量まで感受できる面白さがいいと思っています。がらんどうの作品の中に入っているような感覚です。ただし閉所が苦手な自分は長くは居られませんが、洞窟紛いの居酒屋は大好きで、雰囲気がいいと長居も苦になりません。いずれ洞窟を使ったギャラリーでもできないものかと願っています。そうしたギャラリーがあれば個展をしてみたいものです。                  Yutaka Aihara.com

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