曲面の追求を感じる時
2008年 3月 18日 火曜日
マルセル・デユシャンの「泉」とは別の意味で便器の曲面に美しさを感じる時があります。便器をオブジェとして扱うというコンセプトとは違い、もっと単純な感覚です。最近リニューアルした我が家の風呂も、すべて曲面で作られていて、その滑らかさに癒しを感じてしまいます。自家用車も同様です。米国製のPTクルーザーはクラシックなスタイルで大変気に入っていますが、これも曲面ばかりのデザインです。自分の作品も、曲面や曲線を使うときの方が自由さが増す分、ちょっとした手馴れで緊張感のない退屈なものになってしまいます。直線の方が制約される分、失敗が少ないと思います。曲面はより美しく感じられるところを目指して追求されるべきで、そうした作り手の感覚と使い手(鑑賞も含めて)の感覚が一致した時に、その美しさを極めるものだと考えます。 Yutaka Aihara.com
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Tags: 作品
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