窯のメンテナンス

2009年に相原工房を建てて、すぐ陶芸窯を設置しました。それまでは窯を借用して焼成を繰り返していた自分は、ここで漸く自分の窯を持てたのでした。今までギャラリーせいほうで発表した陶彫作品のうち、借用していた窯で焼いた作品を調べてみました。2006年発表「鳥瞰」「点景」「円形劇場」「礼拝堂」「球体都市」、2007年発表「円墳」「地下遺構」、2008年発表「遺構」、2009年発表「赤壁」がそれに当たります。2010年以降発表した「瓦礫」や「楼閣」を初めとする多くの作品群は、すべて自分の窯で焼いたものです。因みにNOTE(ブログ)に記載した工房の歩みも調べてみました。2009年4月5日に建設計画、同年5月2日地鎮祭、同年7月18日立会い検査、同年7月24日引き渡し、同年8月3日築窯、2010年1月9日窯の試運転となっていました。ということは窯を使い始めて7年が経っていることになります。陶芸で生計を立てているわけではないにしても、頻繁に使っていることは間違いありません。窯の扉の部分に錆が目立ってきたので、今日は業者に来てもらって、窯のメンテナンスを行いました。窯の天板を取り外すと、錆だらけになっていて、まずそこから錆の除去作業が始まりました。最後に窯の表面全体に銀色の耐熱塗料を塗って終了になりましたが、新品のように生まれ変わった窯に満足しました。今日は勤労感謝の日で勤務を要しない日だったので、工房に籠もって陶彫部品の彫り込み加飾や、乾燥した陶彫部品の仕上げをやっていました。このところ土錬機を買い換えたり、窯のメンテナンスをやったりして、費用がかかっています。自動車にも車検があるように陶彫の道具も手を入れていかなければならないのです。そこをカバーできるほど陶彫作品が売れていないのが厳しいところです。窯の業者が傍らで作業する私を見て、作品が出来上がるまで大変だねぇと言っていました。集合彫刻のひとつずつの部品を見ていくと、確かに大変な労力ですが、自分にはこれが合っていると思っています。明日は勤務して明後日から週末になり、作業の続きは明後日から継続して頑張っていくつもりです。

関連する投稿

  • 週末 3点目の陶彫成形 日曜日は毎回美大受験生が2人工房へやってきます。彼女たちのうちの一人は予備校の夜間コースに通っていて、そこで出された課題を工房に持ち込んでくるのです。昼間は高校に通い、夜は予備校、そして週末は工房に […]
  • 週末 陶彫制作を続行 4月に入って初めての日曜日ですが、今日のところは通常通りの制作時間で陶彫制作を続行しました。先月末で二足の草鞋生活を解消した私は、もう少し余裕を持って制作が出来るのですが、習慣というか、現状保持が気 […]
  • 昭和の日 連休の始まり 今日からゴールデンウィークが始まりますが、隣接する東京都に新型コロナウイルス感染が広がり、緊急事態宣言が出されているため、連休中も外出は避けるように各自治体では言っています。私のいる神奈川県でも感染 […]
  • 三連休 20点目の陶彫成形&加飾 三連休の中日です。今日も好天に恵まれて工房周辺の木々が美しく紅葉しています。新作の陶彫制作は20点目に入りました。既に焼成が終わっている陶彫部品も10点あります。午前中は新しい陶彫部品の成形を行い、 […]
  • 週末 再び陶彫制作へ戻る 先月の週末はほとんど厚板材を加工して土台作りに充てていましたが、今月の週末はもう一度陶彫制作をやっていこうと思っています。新作の陶彫部品がまだ足りないことが分かって、昨日は美術館に出かける前に、工房 […]

Comments are closed.