ウィーン郵便貯金局
2009年 6月 26日 金曜日
いつぞやのブログに書いた記憶のあるオットー・ヴァーグナー設計による郵便局です。ひょっとして同じ表題を使っているかもしれません。新潮社「奇想遺産」に掲載されていたので、また滞欧時代を思い出しました。「ウィーンの暗く重い街から、突然真っ白い光に満たされた、無重力の空間に投げ込まれて、あぜんとして頭より体が反応してしまったのである。天井は一面のガラス張り、床も一面のガラスブロック。上からも下からも白い光が体におそいかかる。体は重さを失い、意識は空中を浮遊する。」(隈研吾 著)という箇所は自分も実感しました。建築素材はたいして高価なモノは使っていないし、それでも不思議な現代性をもつ空間を創出させているヴァーグナーは、卓抜した彼のデザイン・センスに尽きると言っても過言ではありません。リング(環状道路)から少し旧市街に入ったところにある郵便貯金局。近くには工芸美術館(アンゲヴァンテ・クンスト)があって、アール・ヌーボー(ユーゲントスティール)の資料が見られる環境が、何とも自分には懐かしい青春時代を思い出させてくれます。 Yutaka Aihara.com
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Tags: ウィーン, 書籍
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