案内状・図録の完成

職場から帰ると、親しい仲間2人(といっても仕事上ではカメラマンですが)が自宅に来ていて、個展の案内状や図録を1000部ダンボールに詰めて持ってきてくれました。私は印刷も彼らにお任せなのです。ポスターも作ってくれていました。プロとしての仕事なので、それらが上出来であるのはあたりまえですが、自分の作品が実物とは違った意味で、映像としての生気を与えられていることにやはり感動を覚えます。公務員とは異なる世界が自分にはあるという意識、多少何があっても自分だけの世界が持てることは幸せなことだと実感しています。個展の搬入では自己嫌悪に陥る時もありますが、写真で見る自分の世界は手放しで喜べます。今度こそいいものが出来たと思える瞬間なのです。少なくても個展の始まる前までは快く過ごせます。他者(カメラマン)の感覚が介入しているのは、自分からやや離れている状態のところに作品があって、生々しさがないため気持ちは平静を保っていられるのではないかと感じています。                  Yutaka Aihara.com

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