週末 砂マチエール&映画鑑賞

週末になりました。6月3日(日)に予定している図録用写真撮影から遡ると、週末がやってくるのは僅かしかありません。作品を完成するまでの制作工程を考えながら、週末の時間を大切にしていこうと思っています。今日は朝8時から夕方4時まで工房に篭りました。「発掘~角景~」のテーブルになる厚板に砂マチエールを施しました。これは木材の材質感を変容させ、陶彫との調和を図る目的があります。硬化剤で砂を貼り付けて、それが固まったら油絵絵の具を滲み込ませていくのです。今日は一日がかりでテーブル全体に砂を貼って終わりました。陶彫部品を接合する時のボルトがテーブルに出てしまう箇所も隠す工夫をしました。硬化剤が威力を発揮するまで数日間かかるので、油絵の具による塗装はウィークディの夜になるかなぁと思っています。明日は「発掘~根景~」のテーブル部分の細工に取り掛かろうと思っています。「発掘~根景~」には砂マチエールは使用しません。油絵の具の塗装だけです。「発掘~根景~」はテーブルの上部が見えないことと、砂でテーブルが重くなることを懸念して塗装だけにしようと思っています。夕方、工房の作業を終えてから、定例になった土曜名画座に家内を誘って行くことにしました。横浜の中心地にあるミニシアターは、自家用車で行って外食をして帰って来るので身体的負担は軽いのです。気楽に映画鑑賞できるので最近は毎週のように出かけています。今晩観た映画は大英博物館が製作した「北斎」でした。葛飾北斎の大きな展覧会が大英博物館で開催されたのが契機になって、イギリス人スタッフによって映画「北斎」が作られたのでした。北斎ワールドをドキュメンタリーとしてイギリス人学者やアーティストが考察したもので、改めて北斎の魅力を西洋人感覚で発掘していました。北斎オタクが西洋人にかなりいることがわかって、しかもその考察力に思わず頷いてしまうことがありました。日本にいると当たり前になっている北斎の絵画ですが、自然事象や人物の象徴化や線描の巧みさに、私も再三見入ってしまうほどでした。葛飾北斎は世界屈指の偉大な芸術家であることは間違いありません。映画の詳しい感想は後日改めます。

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