週末 木彫三昧

今日は朝8時から夕方4時まで工房にいました。「発掘~群塔~」の木彫が始まっていて、今日は8時間近くを木材を彫って過ごしました。言わば木彫三昧で、工房のあちらこちらに木屑が飛び散っています。まだ粗彫りの域は出ませんが、鑿を振るう作業にもだいぶ慣れてきました。ある意味では粗彫りが面白いと感じています。大まかに量感を決定する作業だからです。彫刻本来の面白みを感じながら、直接作品が出来上がっていく気分を味わえます。陶彫のように部品を作って窯に入れ、それがまとまって出来上がってこないうちは、全体像を確認することが出来ない作業とは異なります。焼成を通した間接的な表現と、彫ったままの直接的な表現の違いがそこにあります。木彫では緻密な量感の決定はまだまだ先ですが、直接現れてくるボリュームに楽しさを感じるのです。これは気持ちが急かされるような心理状態に陥りますが、身体の筋肉が疲労するため長い作業は出来ません。次に続く意欲を持ちつつ作業を終われる幸せを感じています。鑿や木槌という手彫りの道具だけでなく、チェンソーのような電動工具も使うので、夜は騒音のことも考えて木彫の作業は出来ません。そうでなくても彫刻制作は近所迷惑な音や臭いがあるので気をつけています。ウィークディの夜は陶彫の彫り込み加飾が残っているため、それをやりに来る予定です。

関連する投稿

  • 週末 久しぶりの木彫制作 暖かい陽射しの中、朝から工房に行っていました。ロフト拡張工事に伴って配線工事が入り、朝9時から夕方まで業者が出入りしていました。私はテーブル彫刻に設合する陶彫部品を作り始めるため、大き目のタタラを複 […]
  • GW⑥ 「発掘~角景~」脚の木彫 ゴールデンウィーク6日目になりました。今日から「発掘~角景~」のテーブルの制作に入りました。まずはテーブルを支える4本の脚ですが、柱状の木材を彫ることにしました。テーブルの柱に陶板を接合する「発掘~ […]
  • 絵画的ニュアンスについて 自分の立体作品は木材を塗装したり、部分的に炭化させることがあります。陶彫は焼き締めるので塗装はしていませんが、陶土を混合し、多少のニュアンスが出ることを制作意図にしているので、木材で行っている素材変 […]
  • 夜の制作は木材筆入れだけ ウィークディの夜に工房に出かけると、外は静まりかえっていて僅かな音でも響きます。工房は植木畑に建っていますが、その周囲には民家が軒並み建っていて、騒音が出る電動工具はもとより、木槌で鑿を叩く音も迷惑 […]
  • 三連休 木材部分の目標設定 休庁期間が終わって、3日間出勤した後の三連休はとても有難いし、また貴重な時間です。「発掘~混在~」の制作に対するモチベーションが保てたまま三連休を迎えられるのが良いと感じます。この三連休で6点の屏風 […]

Comments are closed.